小原眞紀子さんの連作詩篇『『ここから月まで』 No.017 駆/落/湖』をアップしましたぁ。小原さんのCool抒情詩第17弾です。今回は動きのある詩で、ちょっと同時代の閉塞感を表現しているやうな雰囲気です。

 

あのとき列車と一緒に

たどりつくはずだった場所は

どうやらずっと遠い

大学ノートの表紙に

僕は小さく絵を描いた

直線だけの列車なら

子供のときから上手く描ける

めくられたページの

白い罫線に沿って

列車は動きはじめ

僕も駆け出す

(小原眞紀子『駆』)

 

文学が精神的にも経済的にもかなりヤバイ状況にあるとはっきり表明しているメディアは文学金魚だけなわけですが、それでも列車を追って〝駆け出す〟しかないのです。ただ追いかける対象を間違えるとえらいことになる。たとえば自由詩の詩人って孤独で孤高の精神を持っているようなイメージがありますが、現実はぜんぜん違う。お友達関係で安全保障共同体を作り、仕事は〝イベント〟だと考えているような人がすんごく多い。メディアもまたそんなイベント詩人たちとべったりだなぁ。

 

ただまーこんな低レベルな状況はいつまでも続かない。あきれるほどバッサリ時代状況が変わってしまうのも文学の世界の特徴です。お友達やイベントを作って仕事してるつもりになるよりも、次の時代を見据えてじっくり仕事を仕上げるのが正しい文学者の姿です。

 

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 No.017 駆/落/湖』 縦書版 ■

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 No.017 駆/落/湖』 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■