金井純さんのBOOKレビュー『絵のある本のはなし』『No.046 『不思議で美しい石の図鑑』山田英春著』をアップしましたぁ。金井さんは『固有のアーチストの自我の産物だったなら、私たちはこれほどの感銘を受けまい』と前置きした上で、『私たちはいつも自身が近づくことのできない神の造形に憧れつつ、何らかの人工的な工夫によってそれに接近し、自身の爪痕を残そうとする。稚拙で不用意に行われるそれは人を苛立たせたり呆れさせたりするが、巧みに行われたそれは取りつく島もないものをポピュラーにする』と書いておられます。

 

また金井さんは、『この石たちが最も示唆に富むのは(中略)逆説的に芸術とは何か、ということだろう。人間、それも近代的自我を持つ人間の産物でありながら、人間離れして絶対的な、石ころのように変わらない要素をどこか核のように抱えたもの。(中略)私たちがそれに芸術を観るのは、本来的に私たちの自我が消えてなくなった後の光景を眺めるのである』とも批評しておられます。石川もその通りだと思います。

 

ちょいと前に芸術家はエゴの塊から、いずれかの時点で無私の境地に抜けてゆかなければならないと書きました。それはとても難しいことですが、俺が俺が、私が私がの主張ばかり目立つ芸術作品は多くの人の共感や賛同を得られません。なんらかの形で無私、つまり神的なものやパブリックで人間社会全体にとって重要な精神に繋がっていかなければ、芸術は一段高い表現にならない。

 

そのためにはどうしたらいいか。もんのすごく残酷で現実的なことを申しますと、こっぴどく鼻をへし折られることです。つまり痛切な挫折を経験すること。小説家の卵たちは、ほとんど理不尽と感じられるような扱いを編集部から受けることがあります。そんな経験しない方がいいに決まっていますが、文学青年・少女は浮き世離れしがちなのも事実です。特にたまさかの僥倖で学生からすぐ作家になってしまったりすると、現実世界を知る機会がない。叩かれて折れるならそれまで。そんな弱さでは何をやっても成功しない。社会ははっきり言って理不尽で不公平です。それを明確に認識して見切りを付けられれば、ある社会性と精神的強さが必ず身につきます。それがパブリックな表現に繋がるのです。

 

石川が見るところ、詩人さんたちが一番ダメ出しに弱い。批判されるとすぐプイと横を向き、「あの人悪口言ったから嫌い」になってしまう。つまり精神的に弱い。詩人で小説家と肩を並べて、本当の意味で社会の第一線で活躍している人は数えるほどしかいません。なぜか考えてみるべきでしょうね。

 

作家が大望を抱くのは絶対にいいことです。うんと大きな夢を持てばいい。どうせその半分も実現できませんから。しかし大きな夢ならそれなりの成果が上がります。詩壇は結局のところドングリの背比べ世界です。多かれ少なかれみんな鬱屈した傷を抱えている居心地のいい場所です。だけど一般読者が詩壇に君臨していると認めるのは、そのメンバーではなく、とっくに詩壇レベルを抜け出してしまった詩人なのです。

 

 

金井純 BOOKレビュー 『絵のある本のはなし』『No.046 『不思議で美しい石の図鑑』山田英春著』 ■

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー開催(新人支援プロジェクト)

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Web文芸誌のパイオニア 総合文学ウェブ情報誌文学金魚は、文学金魚執筆者によるシンポジウムと参加者の自由な質疑応答による参加型セミナーを開催します!。

テーマは〝ジャンルの越境〟です。そしてジャンルの越境は、人の現存在では性の越境にも置き換わる。文学金魚大学校第1回セミナーでは、早稲田文学の表紙を飾った伝説の仙田学さんの美しい女装姿が見られます!  あらゆる制度の脱構築を意識することで、ジャンルの越境は初めて可能になるのです。我こそはという皆さまも、ぜひ女装・男装・コスプレのドレスアップでご来場ください。 超ステキな開催会場、日仏芸術文化協会もそれって大歓迎!とのこと!

 

■ 日時と会場 ■

・2016年06月18日(土曜日)

セミナー:15:30PM 開場 16:00PM 開演

① 16:00~16:30PM 第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について 三浦俊彦×遠藤徹 対談
② 16:30~17:00PM 第二部 ラノベと(純)文学について 仙田学×西紀貫之 対談
③ 17:00~17:30PM リード小説大賞決定

懇親会:17時30分~19時30分(第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介を含む

会場:日仏芸術文化協会 (東京都目黒区中根2-19-2 東急東横線・都立大学駅より徒歩約10分)

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* 閑静な住宅街の中に位置する素敵な一軒家です。

日仏芸術文化協会地図

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参加費3,500円

* 参加者の皆さんには金魚屋刊行書籍一冊(定価1,500円)をプレゼントします。

懇親会費(オプション)2,000円

* セミナー修了後に懇親会を開催します。参加はご自由です。

 

テーマ ■

【テーマ】ジャンルの越境

純文学ラノベ、ロマンチック・ミステリ、純文学ホラー、自由な物語詩など、従来の文学ジャンルとは異なるオルタナティヴな文学を創り出すことを目指します。

【司会】

山田隆道(作家・TVコメンテーター)・小原眞紀子(詩人・東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師)

 

プログラム(予定)■

シンポジウム

第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について

三浦俊彦(作家・東京大学大学院教授)

遠藤徹(作家・同志社大学教授)

第二部 ラノベと(純)文学について

仙田学(作家)

西紀貫之(作家・フリーライター)

リード小説大賞決定!

山田隆道(作家・TVコメンテーター)発案のリード小説(詳細は下記または『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)の大賞を決定し、大賞・奨励作については文学金魚への作品掲載を検討(バックアップ)します。

第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介

懇親会

いけのり(占い師・エッセイスト)の占いコーナーなど。

 

参加お申込用メールアドレス ■

お申込みはseminar@gold-fish-press.comへ! 。氏名・電話番号、パーティ(懇親会)参加の有無を明記してください。

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー(新人支援プロジェクト)の趣旨

・才能ある若い作家の作品が発表できない、キャリアのある作家なのに一番出したい本にかぎって出ない、学者の卵の奨学金ですら返還義務があるなど、現在ではさまざまなジャンルが細分化され、文化間の交流がなくなっています。

・こんな時代だからこそ、文学金魚は創作者と読者、ジャンルとジャンルを繋ぐメディアとして誕生しました。

・セミナー参加者は新しい文学と出版カルチャー誕生の当事者・目撃者になれるかも!

・読むことと書くことの、あのワクワク感をみんなで取り戻そう!

 

【リード小説とは ~あなたの〝リード小説〟大募集!~】

・リード小説とは、あなたがすでに書いた、あるいはこれから書こうとしている未発表オリジナル小説の大筋やセールスポイント等をまとめた、映画でいえば、予告編です。

・文学金魚大学校第01回セミナーのお題として、書き下ろしリード小説をツイッター上で大募集します。完成原稿があるかどうかは問いません。

・選考は山田隆道(『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)が行います。講師の文学金魚連載作家陣も選考に加わります。リード小説から作家デビューの扉が開かれるかも。

・試されているのは自己プロデュース能力です。気楽に楽しんでください!

 

【総合文学ウェブ情報誌文学金魚について】

・文学金魚はジャンルの垣根を取り払い、文化融合的な状況の中から新たな日本文化を創・出することを目指します。

・セミナー参加者は楽しいお題で盛り上がるもよし、懇親会で人脈を広げるもよし。新たな文学シーン誕生のワクワクする瞬間、その当事者・目撃者になれるかもしれません。

・今は積極的に自己アピールし、様々な方法で作家としての活路を切り開いてゆける時代です。ネットと紙出版のインタラクティブな関係性にリアルな人間の息吹きを吹き込んで、文学カルチャーのホットスポットを創り出そう!

 

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■