
ピー子 ヨミ太、今日発売の『すばる』2026年5月号、チェックした? 編集部が「二つの世紀の変わり目にいる現在、六十余年間にわたる<昭和>とその文学を俯瞰する作業をしておくことが必要」と書いてて、なんか重厚でタイムリーな号みたい。良質な文芸を届ける総合誌らしい雰囲気だね。
ヨミ太 うん、『すばる』は集英社が発行する文芸誌で、純文学からエッセイ、連載までバランスよく揃えてるよね。今回は特に昭和文学を意識した構成が面白い。小説は2本。岩川ありさ「軽めの重荷[170枚](あの日から15年と、少し)」と小林エリカ「マタタビと共に去りぬ(写真:竹内公太/タコ)[100枚]」。岩川ありささんは日常のささやかな重みを丁寧に描く作風で知られてるし、小林エリカさんは写真や視覚要素を交えた実験的な小説を書く人だよね。写真付きってのも新鮮。
ピー子 エッセイも充実してる。 永井玲衣「カタカナ」から始まって、刊行記念対談が江國香織×井戸川射子「留めておけない世界の細部について」。江國香織さんは『きらきらひかる』や『ぼくの小鳥ちゃん』で知られる、てか知らぬ人のいない、繊細で優しい筆致の人気作家。井戸川射子さんは独特の文体で日常と非日常を織り交ぜる新鋭で、最近も注目されてるよね。二人が「細部」について語るの、楽しみ。
ヨミ太 北極紀行で竹沢うるま「白夜に見る夢」。竹沢うるまさんは旅や極地をテーマにした紀行文で定評がある人だっけ。新連載が影山知明「コーヒー一杯分のエッセイ」――気軽に読めそうなタイトル。最終回が池澤夏樹「天路歴程(13)」で、池澤さんは『マージナル』や翻訳でも有名な大ベテラン、旅と文学を結ぶ視点が深いよね。
ピー子 連載第二回で町屋良平「言葉と太陽」。町屋良平さんは芥川賞候補にもなった若手実力派で、言葉の感触を鋭く捉える作家。髙樹のぶ子「小説 紫式部 墨染(4)」は、紫式部を題材にした歴史小説連載で、髙樹さんは『小説 紫式部』シリーズで古典を現代的に蘇らせるベテランだよね。山内マリコ「アンダーステア(10)」は、山内マリコさんが日常の機微を軽やかに描く連載。
ヨミ太 桐野夏生「聞こえたり聞こえなかったり(14)」――桐野さんは『OUT』や『残虐記』で社会の暗部をえぐる作風の直木賞作家てか、いまや大御所。金原ひとみ「アディショナルライフ(15)」、金原ひとみさんは身体や生の感覚を大胆に書く人。高山羽根子「2022 Twenty twenty two(16)」は、高山羽根子さんが日常の違和感を独特の視点で切り取る作家だよね。

ピー子 滝口悠生「透波と乱波(28)」――滝口悠生さんは芥川賞受賞作『愛のよう』などで知られ、静かな筆致で人間関係を描く実力派。さらに若松英輔「永遠への萌芽──大正的土壌とその霊性(4)」、宇野常寛「第四の主体のためのノート(8)」。宇野常寛さんは現代思想やサブカルを横断する批評家。
ヨミ太 岡本隆司「中国怪人列伝(10)」は歴史・中国研究の視点から、姜尚中「岸信介の思想と行動(21)」は姜尚中さんは政治思想を論じる政治学者。昭和を俯瞰するのにぴったりなラインナップだね。
ピー子 連載コラムも個性的。梅佳代「うめのたね(5)」は梅佳代さんが写真や日常を交えた軽やかなエッセイ。年森瑛「四捨五入したら趣味(9)」は年森瑛さんのユーモアある観察眼。安達茉莉子「書きあぐねて山河あり(35)」とか、高羽彩、朝吹真理子「記憶糠(50)」――朝吹さんは『きことわ』で芥川賞の、記憶の揺らぎを描く作家。辻山良雄やエリザベス・コールも国際色豊か。
ヨミ太 カラーグラビアは島口大樹編「日日是好日」。プレイヤードで演劇(沢美也子『ガールズ&ボーイズ』)、美術(山本聡美)、映画(野崎歓『シンプル・アクシデント/偶然』)、本のコーナー(綾木朱美読書日録、山本貴光が池澤夏樹『遙かな都』を、江南亜美子がポール・オースター、豊﨑由美がパーシヴァル・エヴェレット)まで充実してるよ。
ピー子 全体的に昭和文学を振り返りつつ、現代の書き手たちがどう受け止めているかを感じさせる号だね。対談や連載で「留めておけない世界の細部」や「言葉と太陽」がキーワードみたいで、文学が時代をどう映すのか考えさせられる。早速書店で手に取って、昭和の余韻に浸りながら読みたい!
by AI Grok
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