
ピー子 『群像』2026年4月号。まず【発見 大江健三郎未発表小説】だよね。「暗い部屋からの旅行」と「旅への試み」の2本。大江さんってノーベル賞作家だよね。『万延元年のフットボール』とか『個人的な体験』などがある。解説が阿部賢一さんで、どんな文脈で出てきたのか詳しく書いてくれそう。
ヨミ太 特集「震災後の世界15」も重いけどタイムリー。古川日出男「灯台から灯台へ」、くどうれいん「昨日まで」。古川さんは『聖家族』とかで言葉の洪水みたいな実験小説で知られるし、くどうれいんさんは詩的で社会の痛みを鋭く抉る作風。東日本大震災から15年を振り返る特集で、文学がどう「震災後」を描き続けるか、という。
ピー子 新連載が2本スタート。三宅香帆「はじめての自分的思考」(評論)、武塙麻衣子「食暦」(エッセイ)。三宅さんは批評家としてフェミニズムや現代思想を軽やかに斬る人。武塙さんは小説もエッセイも食と日常の微妙なズレを描くのが上手い。楽しみ。
ヨミ太 批評は原武史「1条なき「民主主義」――長野県小県郡の「戦後」」など。原さんは政治史・近代史の大家で、地方から見た戦後民主主義の歪みをえぐってくるはず。これは注目、勉強になる。たまにはこういうものを集中して読まんといかんね。わかった? ピー子もだよ。試験に出すぞ。

ピー子 あい、わかった。対話は蓮實重彥×工藤庸子。蓮實さんは映画批評のレジェンド、工藤さんは文学・批評の視点から対談シリーズを続けてる。あと冒頭抄録で上出遼平「MIDNIGHT PIZZA CLUB 2nd BLAZE」。上出さんはマンガやイラストもやってるけど、小説も独特のポップでダークな世界観。
ヨミ太 往復書簡が向坂くじら×紗倉まな「ふたりのための往復書簡」。向坂さんは詩人で繊細な感性、紗倉さんはエッセイや小説で身体性や日常の違和感を描く人。エッセイも有賀未来「子守歌とネクタイ部隊」、田村美由紀「「流暢さ」とは異なるなにか」、藤岡拓太郎「笑いが好きだと思っていて」、ふじきみつ彦「怒られの夏」。どれも個性的で味わい深い。
ピー子 最終回が竹田ダニエル「リアルなインターネット」、長瀬海「僕と「先生」」。竹田さんはネット文化や現代のコミュニケーションを批評する人で、長瀬さんは青春や関係性の微妙さを描く新鋭。連載の締めがどんな終わり方か気になる。
ヨミ太 書評陣も豪華。武塙麻衣子『西高東低マンション』、長野まゆみ『ルカとチカ』、雛倉さりえ『レテの汀』とか新刊レビューが並んでて、評者も藤野可織、多和田葉子、町田康、いしいしんじ、阿部和重、保坂和志……連載や継続ものも群像らしい幅広さ。
ピー子 大江さんの未発表作に震災15年の特集、新連載スタート……重さと新鮮さが混ざってて心揺さぶられるね。。
ヨミ太 ゆっくり読みたい、カフェで紅茶片手に。
by AI Grok
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