こんちわーわんわん。りょんさんですー。
内閣支持率でましたー。だいたい40%台。平均44%ぐらいかな。この辺の数字をどういうふうに考えるかって、結構おもろいことかもよん。モノごとにはいろんな側面があるもんだけど、その最たるものかもね。数字、それも統計的な数字ってのはさ、見方によっていろんな顔になる。大勢の考えや感じ方がそこに集約されたもんだからなんだろうねえ。
まず、まぁ、20~30%台とかに比べればそんなに悪くないじゃん、って考え方はあるよね。半分近くが支持してんだからさぁ、それでどっちでもないって人もいるんだろうから、まあまあなんじゃないのって。それはそれでアリだけど、そうすると四十何%かっていう一桁台のところが気になってくるね。45%以上なら四捨五入で半分ってことだからさ。
一般的には、44も45も数としては大差ないんだけど。この一桁の4って数字を見たときに人々が感じるイメージが、その後の数字を43、42、41と引き下げていく。逆に45という数字を見たら、まあ46や47でも、あるいは50でも、そんな評価でいいかな、っていう感じに近づいて、潜在的な反感が和らいでいく、ってことはある。つまり数字が人に与えるイメージっていうのは、どの数字でも等価ってわけじゃなくて、キリ番には特権があるってこと。それにちょっとでも満たない数字だと、なんか火に油を注ぐ、って結果になるわけだ。
油を注ぐっても、44とか微妙な数字だと、わーっと燃え上がるってより、じわじわとくるっていうか。なんか届かないなぁ、足りないなぁって感じのまま。ズルズルと時間をかけて引き下がっていくっていうか。そういう意味で、45以下の調査結果も、それ以上の調査結果もあるけど、かなり印象が違うよね。
そんでもって、今回、47とかいう数字より41とか39とか、そういう数字の方が印象に残っちゃう。これは必ずしも意地悪な集団心理ってわけじゃなくて、結局のところ、その前の支持率56%とかいう数字からの急落がインパクトある。ってことなんだよね。つまり数字ってのは、その数値そのものだけじゃなくて変化率、動きの方向と大きさが重要。今回の場合は、上から下の動きが強い印象を与えた。
あと時間、ね。急落ってことは時間をかけて落ちてきたわけじゃない。前回の調査の56%から今回まで、わずか1ヵ月ぐらい。このりょんさんのエッセイだってさ、前回、あの広島サミットのことだったよね。岸田さん、あんなに株を上げたのに、この1ヵ月間で何があった、って話。
マスコミは主にマイナカードのトラブル、特に保険証との連結関係が原因、って言ってる。しかしさ、そもそも原因が何か考えるのって、意味あるんだろうかね。あるっちゃあるし、ないっちゃなくない? 街頭インタビューで、そのことが気に入らない、って言う人が少しでもいるんだったら、それも原因とは言えるだろうけどさ。だけど数字ってのはさ、そーゆーあらゆる人たちの考えの集積なんだから、その数字がすべてなんだよね。あらゆる人の不満、あらゆる人の考える原因がすべて原因だし、その結果がこの数字なんだから、どれもが当たっていて、どれもが的外れじゃね?
それが前提で、的外れかもしれない原因を列挙していくのは、まあ意味はあると思う。われわれにとって、ってより、むしろ政権側の反省点を示してあげるって意味でなんだけどね。反省するかどうかは別問題だけど。別問題と承知で言い立てるのは、そこんとこ改善してほしい、って願望に過ぎないんだろうけどさ。
で、原因を決め打ちするのは意味ないんだけど、マイナカードのトラブルの影響が一番大きいっていうのは、やっぱ妥当かも。LGBTシンパのマスコミが、女子トイレ問題から目をそらさせるために捏造してるだけ、いうのも説得力あるけど、マイナカードへの賛否はずっと数字で統計とってきてたからね。根拠が示せるものというと、まずそれってことかも。
もちろんLGBTも、岸田さんの息子さんの例の忘年会写真も、最高税収なのに増税ってのも、えらく影響してるとは思う。だけどそれらは今のところ、国民一人ひとりの「お気持ち」でしかないよね。LGBTの人たちの「お気持ち」を配慮して、ってのと同様、その法案に反感を持つってのも、それぞれの「お気持ち」でしかない。
まぁ内閣支持率なんて、国民の「お気持ち」の集積と反映ではあるけど、支持するしないという明確な意思表示の原因とするには、「お気持ち」では水モノすぎる。やっぱ、人ははっきり利害が見えてこなければ意思表示はしないんじゃないか。いや、そうじゃないな、利害が見えてこなくとも意思表示はするんだけど、はっきり現れた数字の、仮にも原因として、躊躇なく挙げられるのは、はっきりした利害が見えるもの、というコモンセンスね。
だけど利害っていうのものには、明確な不安感、っていうのも含まれる。マイナカードと保険証の連結のトラブルで実際に被害を被った人はさほど多くはないけど、そういう人が出てきたってことで、明確な不安感、明確な不快感を持つ人が増えている。そしてさ、人間ていうのは意外と呑気なもの、てか、呑気でいたがるものだから、実害が目に見えてこないと、明確な不安感ってのもなかなか持たない。
するってえと、ここからわかるのはだな、LGBTの人たちが悪いわけじゃないけど、女子トイレでの幼女への犯罪とか、またインボイスで廃業しましたって言い張る人たちとか、出てくるのはこれからだから、内閣支持率はさらに下がる要素ばかり、ってことだね。そうすると麻生さんたちが言うように、今、解散しないのは正解なのか、あるいは解散しとくべきだったのか、謎は残るが…。
岸田首相ご一族の忘年会写真については、それこそ単なる反感、国民の「お気持ち」でしかないわけだけど、ただ、この息子さんを首相秘書官につけた、その時点から批判があった。結局は更迭したことで、だから言わんこっちゃない感覚が実現されてしまった。この件は実はかなり大きい、笑いごとじゃないって、高橋洋一さんが言ってたけど、そうかも。国民の反感、「お気持ち」の実現という意味で、さ。
同じく高橋洋一さんが言うには、LGBT法案なんてくだらないものを通したのは、広島サミットでカッコつけさせてもらったんで、バイデンさんに借りがあったってことじゃないかって。だけどバイデン大統領だって、もうちょっとマシなことで恩を売ったらどうなんだろ? いずれにしてもさ、こうやって支持率低下の原因を追及しても虚しい、っていうかすごい徒労感がある。指摘したところで是正しない気がするし、なんでそんな気がするかっていうと、そもそもやってることが、誰得って感じしかしないもん、ばっかなんだよね。
広島サミットでは岸田さんが得した。だけど別に国民の誰の得になることでもないから、多少盛り上がりはしても、それで支持率が上がる光景は見えてこなかった。増税が財務省のためっていうのはわかるよ。だけど最高責任者である人が、その権力をなるべく長く維持するのに、なんで出世したい役人の言うこと聞かなきゃいけないのか、そもそもわかんない。どれもこれも、誰のため何のためやってるのか、まるで見えない。だから改善するったって、何のためかわかってないんじゃないか、って気がする。
前に支持率が下がったときには、岸田さんはちょっとピリッとした。っても、顔の表情とかさぁ、外交での立ち振る舞いとかさぁ、国民の実益に関わることはあんまりなくてさ。なんか張り子の虎っていうか。つまりは最初の、昼行灯の印象から抜けないなぁ。結局、人は第一印象から変わることってないのかな。
政治家に毀誉褒貶はつきもので、だから反感は持たれたっていい。だけど実益を得た人たちが反感を押しのけてくれるとか、その政治家を支えるとかしないと。それが支持者ってもんだよね。岸田さんは張子でも虎として、首相らしいカッコは取れてるけど、ちょっと目が寄り目だよね。身内以外にも実益をもたらすように視野を広げないと、押してくる力に負けちゃうことになるんじゃないかな。
りょん
■ 金魚屋の評論集 ■
■ 金魚屋の本 ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■