こんちわーわんわん。りょんさんですー。
みんなはさぁ、すっげー問題だと思ってたことが突然、ポロっとかさぶたが取れるみたいに解決しちゃった、終わっちゃったって経験ない? りょんさんは今までに2回ぐらい、そういうのを目撃したことがあるなぁ。なんか、あまりに呆気なくて信じられなくて、解決したことを忘れちゃって、少し経ってからアレ、って思い返したり、ちょっと蒸し返したりする。そんなことを繰り返してるうちに、あーなんかマジに終わったー、ってやっと納得するんだよね笑。
その1回目はさ、『朝まで生テレビ』を観てたとき。テーマは、何かの宗教的な考え方と現実の事件とのすり合わせみたいなことだったと思うんだけど。まぁ、ざっくり考えたって、いかにも解決不能っていうか、難しい問題だった。当然のことながら、初手からケンケンガクガクでさ。それが、たまたまゲストに呼ばれてきた牧師さんだか、司祭さんだかが一言述べたら、番組中盤でいきなり問題が解決しちゃったんだよね笑。
あれは見ものというか、こんなこともあるんだーって、びっくりした。その問題についてずっと考え抜いている人にとってはさぁ、テレビに呼ばれた人たちが付け焼き刃でワーワー論じてることなんか、とっくに解決済みだから、文字通り黙らせちゃう。一瞬シーンとした後、何人かが他の問題点をほじくろうとしたり、蒸し返そうとしたりしたんだけど、ムリだった。「あーもう、終わり終わり」って、スタッフの内心の声が聞こえてきそうだった。同席していた出演者はバカみたいだし、番組のプロデューサーとか、ディレクターは災難だったよね。朝まで保たなかったんだから、始末書もんかな笑。あの立派な宗教者は、もう二度とテレビには呼ばれないな。問題を解決していいときと悪いときとわきまえろー!ってね。そもそも見るのも不快な頭の悪い文化人がしょっちゅうテレビに出てるのって、きっとそういうところだけは「わきまえて」いて便利な人材なんだろうね。
まぁ、こんなふうに何かが終わるってときは、一瞬シーンとして、ごく静かに、何事もなかったように終わってしまう気がするな。ほら、将棋の中継とかでさ、強い将士二人が向かい合って、急に片方が腕組みしたり顎に触れたりして盤を見つめて、もう一方も同じ無表情なんだけど、ちょっと頭を掻いたりして、それで「終わりですね」とかって。つまり勝負が決まったってことらしいんだよね。われわれ素人にはよくわかんないんだけどさ、もちろん勝ったのは頭を掻く方ね。だけど片方が大げさにガッツポーズしたり、もう片方が悔しがったりはしない。ただ物事はもう決まったのだという、そーゆー象徴的な場面だよね。
それでNHKの受信料の問題も、なんかさー終わっちゃったみたいなんだよね。ひどく唐突だけど笑。それはまぁ、もちろんN党の立花さんのYouTube動画を見てて、ごくさりげなく「この動画はエポックメイキングなものになるかもしれませんが」って、ちょろっと言われていて。まぁ特に興奮もなく、盛り上がった演出もなく、なんだけど。それ見ててさー「あーホントもう、これでNHK問題は終わったんだねー」って、りょんさんも思いました。
それがさ、なんてことないんだけど、立花さんのYouTubeの新潟の視聴者が教えてくれたそうなんだけど、トヨタがナビを搭載するにあたって、テレビチューナーをオフにした状態をデフォルトにして出すんだって。それって新しい技術なのかっていうと、全然そんなことなくて、そもそもテレビ受信機の昔の仕様では、何かのカードを挿し込むとテレビが映るようになってたんだって。それを復活させて、そのカードを有料の別売にするんだそうだよ。つまり、そのカードさえ買わなければテレビが映らないわけだ。昔の技術で、ただ、昔はそのカードを挿し込まないとテレビを買った意味がなかったので、当然のようにデフォルトで挿されていた。今みたいに、テレビをモニターとして使うとか、Netflixだけしか見ないとか、そういう選択肢がなかった時代だからね。
なにしろNHKの言うことがどんどん極端に歪んできてさ、そりゃトヨタにしたらたまんないよね。車の標準装備も進化させなくちゃいけなくて、ナビもその一つでさぁ、なのにテレビが映るんだったら、車売れるたんびに受信料契約を結ばせる勢いじゃない、最近のNHKのロジックだと。ただでさえテレビを持たない若い人がさ、たまたまお金儲けしていい車買おうと思い立ったところに、このナビを搭載するにあたって受信料契約を結んでもらいます、とかさぁ。しかも自宅の受信料契約と車の受信料契約は別、ってことだと、タクシー会社は車の台数だけ受信料契約するのか。ホテルの各部屋も同じことが言われてるわけだけどさ。結果的に誰も得しない、せいぜいNHKしか得しない、とんでもない民業圧迫になってるよね。
これまでNHKに一番、民業圧迫されてきたはずの民放各社が文句言わなかったのはさ、いろんなところでNHKに恩を着せられたり、支払いの肩代わりをしてもらったりってことからだったらしい。それでNHKもろともテレビ全体が沼に沈んでも、宿命として逆わず、って感じだったでしょ。だけどトヨタがそんなこと忖度するわけないじゃんかね、最終的に。トヨタがそうなら日産だってホンダだって、右に倣えだろうしさ。そんでもって世界のトヨタがそうだったら、パナソニックだってソニーだって、わが国を支える製造業者は皆、同じことになるよね。
うん、それ聞いたとき、りょんさんも瞬時に、「これで終わった」って思いました。将棋の投了の場面は、なんかよくわかんないけどさ。これはさすがに、すぐわかったよ。なんかもう、無言で皆がちょっと目配せして、それで何事もなかったように時代が進んでいくんだろうなぁ、って。NHKはたぶん当然のように、粛々と姿を変えていくよね。
解体されるにせよ、分割されるにせよ、いいふうに変わっていったらいいな、と思うよ。公共放送の名にふさわしく、さ。公共放送であり続けようというんだったら、の話だけど。どっかで小さな公共放送は、やっぱりあったほうがいいと思うから、Eテレ、昔の教育テレビっての、そのぐらいの規模でいいんじゃないかな。
りょんさんはテレビ持ってないけど、昔のNHKは嫌いじゃない。こんなふうになってしまったこと、やっぱり悲しんでる人はいっぱいいる。だから立花さんをはじめとして、腹立ててる人がいっぱいいるんだと思う。まさかここまでになるとは誰も思わないよね。それでも生き延びようとするから、どんどんロジックが歪んで、変なことになっててさ、それに天下のトヨタやパナソニックが付き合いきれるわけがないじゃんか。
りょんさんは子供の頃、NHKに入りたいと思ったことがあってさ。クリエイティブなら誰でもちょっとはそんなふうに思うこと、あったんじゃないかな。そんでもって、家族ぐるみで付き合っていたAさんという女性の旦那さんがNHKのプロデューサーだったの。というのも、りょんさんのママの高校の同級生だったBさんという女性がNHKのプロデューサーでさ。そのBさんの紹介で、Aさんと知り合ったんだ。それから何十年も、りょんさんも、りょんさんの家族もAさんと親しく付き合ってきた。ところがある日、Aさんが電話で、「離婚する」って言うんだ。ずっと裏切られてきたんだって。結婚して30年間も旦那さんには女がいて、その女っていうのがNHKのCさんという女性プロデューサーなんだって。旦那さんの上司で、ものすごく年上なんだよ。
それだけだったらまぁ、プライベートなことだし、すごく悪いとはかぎらないかもだけど、びっくりしたのはさ、りょんさんのママが、ゴルフコンペのときにBさんに話しかけて、そのことを言ったんだって。「Aさん、離婚されるんだってね」って。そしたらBさん、なんと〈聞こえないフリ〉したんだって。自分が何十年も前に紹介したAさんの一大事を、やっぱり何十年来の付き合いの同級生から言われて、とぼけるぐらいならまだわかるけど、〈聞こえないフリ〉って何なの?
もう十年ぐらい前の話なんだけど、りょんさん、それ聞いたときにほんとにヘンな感じがした。聞こえないフリ、って何なんだろう。でもね、Bさん自身は決してヘンな人じゃないの。NHKの芸術分野のプロデューサーで、頭もいいし、センスもいいし、素晴らしい女性なの。その人が、自分が紹介したAさんの一大事のこと、長年の友人から水を向けられたら、聞こえないフリって…???
りょんさんは、でも今、なんとなくわかった気がする。Aさんの旦那さんとCプロデューサー女史とは要するにNHK内の不倫だよね。そのことでAさんの奥さんは30年間騙されてきたっていうんで、とても明るい人なのに、精神的に病む寸前までいっちゃった。そこまで人を追い詰めるっていうことが、NHKのような組織だと笑い話では済まないんだよね。それは立派な組織だからではなくて、実はそれが日常茶飯事で、あちこちで起こっている。だからBさんもずーっと前から彼らの不倫を知ってたかもしれない。少なくともそれを見て見ぬフリする、知らないフリするっていうのがNHKの社是なんだよ。この冷たさにぶち当たったとき、その組織をある程度、信じて生きてきた人はやっぱり絶望するよね。すでに定年退職したBさんですら、いまだに縛られて〈聞こえないフリ〉をしなきゃならないような、独特の恐ろしさがある組織なんだね。
Aさんは長年、旦那さんの挙動を見てきて、ときどきは怪しいと思わないこともなかった。知り合いのナニワのオジちゃんが、「旦那と彼女、絶対普通じゃないよ」って注意してくれたこともあったって。ただ二人の様子をイベントか何かでチラッと見かけただけで、「絶対だよ、絶対だよ。気をつけな」って言われたって。温かい人だよね。でも、もちろん取り合わなかったんだって、そのときは。
いよいよおかしいと思ったきっかけっていうのは、結局のところ「お金」なんだよね。お金の動きとか、経済的メリットのためにAさんの旦那さんがC女史に対して便宜を図っているやり方がおかしいって。それがバレたきっかけなわけ。それを考えるとさ、N党の立花さんがお金の問題でNHKを追及するってのは、わかるんだよ。NHKのプロデューサー同士の不倫で、もしかしたら会社の経費をフルに活用するかたちでも楽しんでたんじゃないのかな。Aさんの奥さんは、自分が連れて行ってもらったこともないようなレストランや高級ホテルに不倫相手とガンガン行ってたって嘆いてた。自分はときどきステーキハウスとかに連れてってもらって、日本薄謝協会だからねぇ、なんて思ってたんだけど、旦那さんは絶対に給与明細とか見せないし。こう言っちゃなんだけど、かなりケチ臭いっていうか、細かい男だから、自腹で行ってただけではないんじゃないかな、やっぱし。
推測だけど、そうだとすると、そのことについてコメントできない、ずっと知ってたことを隠すのも辛いっていう、元同僚Bさんの気持ちもわかる。だって、不倫はまぁプライベートなことに過ぎないかもしれないけど、経費というか、使い込みとかは、それって原資は「皆さまの受信料」だもんね。そんなことが日常茶飯事だってことなら、NHKでは皆、多かれ少なかれ脛に傷があるわけだしさ。で、今はAさんの元旦那の方もとっくに定年退職して、どっかの女子大かなんかに天下ってるみたいなんだよね。教育者としてさ笑笑。
りょん
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