こんちわーわんわん。りょんさんですー。
マイナカードの申請、ポイントゲットしたい場合の締め切り延びたねー。そんでこのマイナカードって、何が問題なん? 国会で弁舌爽やかってか、キレッキレで追及してる議員さんにツイッタラーの皆さんが拍手喝采してるの見てさー、りょんさんはとっても不思議に思ったのさー。
その議論に、ホントに胸がすうっとした!!って感じでコメントしてるのを読むと、そりゃよかったねぇと思う反面、何をもってそんなに思い詰めてたんだか、まじよくわかんなくてさー。とりあえず自分は様子見、ってのはアリだと思うけど、番号自体はもうそれぞれ通知されてるはず。紙っ切れで持ってるもんを固めのカードにしてもらう人が増えるってだけで、なしてそんなに胸に迫るんか?
どーやら問題点は2つに分けられてさ、一つは情報漏洩リスクとか管理社会が進むとか、そういうデータ管理のことみたい。これはまぁ言われたら否定はできないよね、少なくとも情報漏洩リスクは。もちろん今だって健康保険の利用状況から、口座情報から、あちこちで漏れまくってるからねー。そもそも口座番号教えないとお金振り込んでもらえないし、運転免許証も健康保険証も他人に見せるためにあるもんだから、しょうがないっちゃしょうがない。
ただマイナカードに一元化することで、漏洩したときの情報ボリュームが大きくなるって懸念はあるね。一方で一元化することで、セキュリティ対策の予算も増える。思いっきりデータ集積させて、思いっきりセキュリティを手厚くする。それもアリだ。今は道半ばだから、リスクしか見当たらないと感じるけどね。
管理社会が進むってのも、その通りだけど、管理社会はどっちみち進む。マイナカードごときの問題じゃなくて、そりゃこれから隅々まで照らされるのさ。その辺はもう、覚悟を決めるしかないね。銀行口座との紐付けが特に言われるみたいだけど、どうせ銀行に入金した瞬間に国の管理下に入るの。だって銀行潰れても1000万円まで保障されるって思ってるんじゃないの。保障されたいなら管理されるの、当たり前じゃんか。
そんなに何もかも管理されるのは、なんとなくイヤ。後ろめたいことはなくても、イヤ。それはわかる。りょんさんだってイヤ。だけど、何もかもって、そんなに何もかも管理なんかできるのかね。ってか、そんな必要なくない? 国が関心を持つのは、せいぜい納税の対象となるお金の流れとかだけだよね。そんなものは人間のすべてではないよ。りょんさんは、他のものでも出来てるよ。皆もそうじゃないのかな。
カエサルのものはカエサルに。納税額を管理したいなら、させておけばいいじゃない。そんなんで国と小競り合いを繰り返してさ、失うエネルギーの方が損失だっていうの。ほんでマイナカードと引き換えに、その時間とエネルギーを受け取るはずが、ポイントまでくれるんだって。愚策のわけないだろ。
でもあともう一つ言われるのは、まさにそのマイナポイントの予算2兆円がムダじゃないか、ということだ。すごく切れ味鋭くみえる論客が、「そんなポイントで釣らなければ国民が申請したがらないカードなんか必要なのか」とか言う。Twitterでは、「国が信用されてないから普及が進まないのではないか。反省せよ」といった立派な御託が並ぶ。そして、「その金で、他の何ができるか」という無駄遣い論だ。いずれもごもっとも、と頭を垂れるしかない。いや、なんでりょんさんが反省するのか、さっぱりわかんないが。
だけどさ、キレイに決まるリクツほど怪しいというか、虚しいもんだよね。たいてい。キレイなリクツってさ、実態からかけ離れてるからピタッと決まるってとこ、あるじゃない。われわれがいわゆる左派の理想論を聞き流すのは、そこだよね。実際に運用にあたる心配のない人は気楽だよねー、てな感じ。そんで掃除当番まわってくると、放り出すし。
だって海外ではどこでも、かどうか知らんけど、少なくともアメリカだとソーシャルセキュリティナンバーってのがあって、あちこちで記入を求められるよね。最近までの日本人は、何だこりゃって空欄にしたり、テキトーに免許証番号書いたりしてたみたいだけど。皆に割り当てられてる、ってことならマイナンバーこそ、それだったんかい!って膝叩いちゃう。
ほんで、りょんさんはフツーの日本人同様にケーハクなので、アメリカでやってるもん、日本でやってもよくね? と思うわけよ。Twitterでも在日有名外国人の方が、何が問題なん? って言ってたけど、炎上狙いとかじゃなくて、それ単なる実感じゃね? すでに割り当てられた番号があるんだから、免許証でも保険証でも一緒にして、一枚のカードにしたら、何かと効率いいよね。すぐにはかえって煩雑になったようでも徐々に効率化されるんちゃうか。国のすることを非効率化させるべく、未来永劫カードは3枚で、って抵抗するのがさ、国を信用しない意識高いやり方なのかね。もちろん政策を批判するのはいいんだけどさ、そこ? って思わん?
マイナカードの普及のために国民にくれてやる2兆円がムダかどうかは、それによって発展する産業・経済が見えてるかどうかによるよね。日本では縦割り行政で、それこそひどくムダなことが行われている。年金しかり、支援金の配布しかり。そこで生き残る旧態依然とした組織こそ滅ぼすべきだとしたら、マイナカード普及の2兆円は生きた金なんじゃないの。国民に金を配れって、うるさく言うんだから、マイナカード申請と引き換えってのはそんなにマズいんですかね。それによってどーでもいい人件費、中間搾取がなくなり、少なくとも韓国並みにIT産業が発展するなら、何の文句がありましょうや。
その半分の1兆円あれば、大学進学の奨学金の借金を帳消しにできる、という言説がまた素晴らしいと言われてるけどさ。その気になれば誰でも作れるマイナカードのご褒美はムダで、作りたくない人にとって不公平で、それぞれ自身の学歴のために得た奨学金の返済をチャラにしてあげるってのは、不公平じゃないの? 大学に行ってる人たちは、もう成人なんだよ?
借金を背負わせて社会に出すとは、なんてひどい国だって言うけど、ひどいのはむしろ、それだけの犠牲を払ってまで大学に行く必要があるのか、って疑問に思わせないことじゃないのかね。奨学金をチャラにしてあげることで一番助かるのはさ、高卒で働いて早く経験を積むという真っ当な生き方がソンだと教え込まれた若者たちではなくて、およそ大学の名に値しないモロモロの大学の経営者たちなんでねーの?
合理的な政策にも片端から反対する人はさ、賛成する人たちをおとなしい人間、って思ってる。哀れな羊、ってね。だけどに2兆円なんてお金はさ、羊だろうとブタだろうと、われわれの誰も目にしたこともなければ、ましてや使ったこともないよね。あるボリュームを超えると、モノは本質を変えることがある。洗面器の水の何杯分、って考えてたら、津波の恐ろしさは説明できない。2兆円ってのは、もう金とは言えない。つまり使ってしまうことはできない。お財布に入ってた3万円とかと違って、跡形もなく消費しつくすことはできない。国家予算ってのは、まわすもんだ。自分の財布をちょっとでっかくしただけ、と思ってたら間違える。自分の感情を広げたら、国民感情ってものにはなるかもしれないけど、いわゆる国益は理解できない。理解できないってことも理解できない。たぶん死ぬまで、ね。そっちの方が哀れだって、りょんさんは思うよ。
りょん
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