こんちわーわんわん。りょんさんですー。
年の瀬だねー。今年もいろいろあったねえ。なんっつても安倍さんが突然、いなくなってしまったことが大きかった。評価は人それぞれだろうけど、大宰相だった。それは確かだね。それで、いなくなったことで、いろいろもぞもぞしている。もぞもぞって、もぞもぞとしか言いようがない。よくも悪くも、もぞもぞ。
つまりですね、よくも悪くも安倍さんが抑えてきたと思しきものが、水面に顔を出してきた、ということだね。我々に最初にアピールしたのは宗教二世の問題だけど、たぶんそれよりこの国全体の仕組みに関わるところ、力関係の骨組みがあらわになりつつある感じで、それはかなり根本的なもの。我々の目に入りやすかったソンタクとか、そういうものの中には、もちろんあまり誉められないものもあったけど、もっとずっと大きなものを抑え込んでおくパワーに比べると、それらは相対的には小さな問題だったようにも思う。
昔から、力の大きな者が失われれば、世は乱れますです。つまり中以下の者が台頭してくる。良し悪しでなく、物理的にそうなるね。一方で、これまで抑え込まれていたのはどんな勢力だったかって、少しずつ見えてきた。水清ければ魚棲まずって言うけどさ。オオサンショウウオがいなくなって、泥が沈んで、見えやすくなったというか。
で、その場所はわれわれにとっても、あんまし棲みよいとこじゃないみたい。水が澄んで、ソンタクする必要がなくなったコモノたちがちょろちょろして、それ見てるとイライラするってことない?笑 結局、われわれ国民は変わらないんだから、抑えが効いていることに気づきもしないぐらいが幸せなんだろう。鼓腹撃壌。
そんなわれわれでもすぐ気がついたのは、マスコミってものの本性かもね。本性って、ひどい言い草だったら、本質、というか。まぁ、本質はない、というか。昔はマスコミって、第4の権力とか呼ばれて、わりかしカッコよかった。大企業に入れなかった、ちょっとハスに構えた連中の溜まってるところで、権力を監視してたわけだけど。
いつの頃からか、権力を監視するってより、隙を見て権力の側に潜り込もうとする者たちになったね。よくよく考えたら、そうならざるを得ない構造でもあった。ちゃんと設計された三権分立に与してないんだから、なんぼでも切り崩されるわけよ。その気になれば。一方で、世界にも稀に見るマスコミ信仰の強い国民を相手に、政権支持率を左右できる力は保持していた。だからその力を使って、もともと脆弱な自分たちの立場を補強することを第一に考えるようになった。他の権力に影響を及ぼし、自己保存し始めるものなら別の意味で、第4の権力って言えるよね。
ほんでここにきて、国民の目にも明らかに、これも一種の権力なんだなーって見えてきたのが官僚、っていうか財務省だよね。財務省って、他の官庁と本質的に違うかもしれない。総務省も経産省も、そこにあんまし関わらずに暮らす人がいるっちゃいるわけだけど、財務省ってすべての人に深く関係するよね。それはお金という抽象的で普遍的なものをコントロールしているから、当然か。
岸田さんというある意味、無色透明っぽいトップを通して、財務省の権力体質が透けて見えるようになったことは、もちろん財務省にとってはあんましよくないことだと思うけど。だって官吏っていうのはさ、ボンクラなトップにそっと耳打ちして、何の責任も取らずに政治をコントロールするもんじゃんか。安倍さんの頃みたいに万事が官邸主導となると、手も足も出ないダルマ状態。もちろんそれが本来の官吏の姿っちゃ姿なんだけど、官吏になりたくてなったなはずの誰も、それを受け入れないよね。まぁマスコミ人より偏差値高いから、そのぶん手を焼かせないと気が済まないってか。面従腹背。
偏差値で思い出したけど、岸田さんが早稲田卒の後輩をバカにした、ってのは(早稲田卒の?)マスコミ人のやっかみだよね。こうやって今の早稲田はさ、東大をやたら意識して、劣化した東大みたいになっちゃって、だからマスコミが余計に不甲斐なくなるんよ。東大卒の官僚の言いなりだよね。そんだから、オレんとこが世界で一番って、根拠もなく信じてる慶応にも水を空けられてる。そういうとこよ。岸田さんが、ボク開成だから、って言ったのは単なる事実を言ったまででさ、そもそも開成だって全員が東大に受かるわけじゃないから。どんな学校も半分は平均点以下の落ちこぼれ。現役では早稲田だっておぼつかない奴は結構いるって、二浪の岸田さんはよく知ってるはず。そもそも首相にまでなって学歴なんか、ねぇ…。
ともあれ開成卒(笑)の岸田首相があまりに財務省の言いなりなので、財務省が第5の権力っぽいことは誰の目にも明らかになってしまった。それが財務省にとってよろしくないのは、財務省は別に権力たらんと志向してるわけじゃないから、だろう。ほら、ときどき官僚から政治家になる人いるけど、あんまし成功しないよね。官吏は官吏、なんか政治家とはタイプが違うんよ。責任重大の権力志向だなんて、ゴクローさん、ってとこじゃないの。
じゃ官吏が何を考えてるかっていうと、結局はその省庁におけるそれぞれの出世、それに尽きるそうな。えっ、そんなつまんないこと、って人は思うよね。ところがそれが我が身のこととなると一大事、天下国家と天秤にかけても、と思うのが人間ってもんだ。そう思わない人もいるって? そんな人は早々に官吏をやめちゃって、それこそ政治家にでもなるのさ。組織の中の人間は99%、組織の価値観で生きる。なぜならそうでない者をゆっくりと排除していくのが組織という有機体なんだな。
そういうわけで、岸田さんの防衛増税は、防衛のための増税ではなくて、増税のための防衛なんだけど(笑笑)、なんで増税したいのかというと、それで岸田さんに近い財務官僚の面目が立つ、出世の道が開けるってことらしい。いや冗談じゃなくて(笑)。もちろんすでに税収は過去最高だし、表向き以外のお財布もパンパンに膨らんでるんだけど、そういう今あるお金は誰の実績でもないから。新たに増税の手段を講じることだけがお手柄なんだって。
って、誰の金じゃーい!って言いたくはなるけどさ。ただね、りょんさんは、そんなのほんとはたいした話じゃない、って思ってる。ほんとのほんとは、ね。増税するって聞くと、みんな一瞬アタマ真っ白になるわけだけど、まあ冷静に計算したら、そんな別に、まぁ死んだりはしない。もともとお金ない人からは取らない制度設計だし、苦しくなれば競争で物価は下がるしで、なんとなーくやっていけるようになってる。この国はそんな感じ。
怒られるのは承知の上で言えば、天下国家を論じるシロート衆も、たいてい個人的な事情、売名とかストレス解消とか? からやってるよね。そのへんは、財務官僚が自身の出世のために税制いじってるー!!って言われるのと変わんないかな。そんなに増税が憂鬱なら、自分の増税分を計算してみて、そのぶん副収入を得るとか、節約するとか工夫してみたらいいねん。たぶんお釣りがくる、ってか、それをきっかけにリッチになるかもね。
そういう自己責任論に問題があるのもわかってる。ぎりぎりで生きている人たちもいるって、ね(でもさ、その人たちは非課税世帯)。ただ、わかってるのは、マスコミも財務省も、そういう権力組織、なのではなくて、それぞれ脆弱な個々人が、もっぱら自身の都合を必死に考えて動いてる、その集まりに過ぎない、ってこと。その結果に成果が見える状態のとき、第○の権力って呼ばれるだけ。みんなそれぞれ相応に、ぎりぎりでやってんだよ。
こういうぎりぎりボーイズ・ガールズのせめぎ合いの結果、コマかな権力が散見される昨今、やっぱり何か大きな、日本全体を俯瞰するお日様のような権力がどこからか生じないものか、と夢見てしまう。シックスセンス、とも通じるかもしれない第6の権力。それはもしかして国民全体の集団的無意識が作り上げる善なる意思、みたいなものかも。主権者であるはずなのに、ただの一度も権力を手にした実感のない国民一人一人の願望が凝ったものが、選挙結果としては望めないだろうけど、ビッグデータとしてなのか、国民自身を統べる権力になる日が来たら。そしたら、マスコミは分を弁えた正確な情報仲介者に収まり、官吏もまた官吏らしく官吏として全うするという光景が見られる日が来るのかもしれない。それがりょんさんの2023年の夢だよ。鬼が笑うね(笑笑)
りょん
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