わたくし、サブカル、あんまり強くありません。つーかぜんぜんわかんないと言ってもいいでしょうな。あ、ハルヒはけっこう見ました。でもハルヒについては三浦俊彦大先生が本を書いておられるので、おまかせしましょう。そうそう、遠藤徹大先生もアメコミ系のサブカルに強いです。東大系のインテリはやっぱ違うなぁ。
ただだいぶ前から気になっているものがあって、それは痛車です。Wikiには「痛車(いたしゃ)とは、車体に漫画・アニメ・ゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車。いわゆるおたく文化から発祥し、アニメやゲームに対する個人のファン活動の一環として行われているもので、作中に登場するヒロインなどといった美少女キャラクターなどをモチーフとしたものが代表的である。萌車(もえしゃ)とも呼ばれる」とあります。ん~広辞苑はもういらんなぁ。
車を運転していると、リアウインドウにステッカーが貼ってある車をよく見かけます。すんごくよく目につくのが「E.Yzazwa」で、永ちゃんは不滅なんだなぁ。次にけっこう目につくのが「水曜どうでしょう」のステッカーです。北海道テレビの深夜番組で大泉洋さんが出演しておられますが、関東ではほとんど放送されていないはず。なのに「水曜どうでしょう」ステッカーを貼ってる車がけっこうあるんですね。
もちろん街にはたくさん企業のロゴをペイントした車が走っていますが、そういうのはほとんど記憶に残らない。でも明らかに個人が好きで貼っているステッカーなどはやたらと目についたりします。考えてみると不思議なものですな。よく口コミの力とか言いますが、個人が自発的に推しているモノとか人にはやっぱり訴求力があるようです。
で、桜坂チャンネルに『コスプレ日本代表コノミアキラ 痛車を語る』があったので、じーっと見てしまいました。痛車は運転していると、人の視線が痛いという意味もあるわけで、ド派手なペイントがされています。ただ大昔のデコトラのように人を威圧するようなものではなく、どちらかと言えば脱力系。車にアニメの女の子たちがペイントされているわけですからね。
ただ車にアニキャラをペイントするには、車好きでなければならないという前提があります。車の改造、けっこう高いです。痛車は軽であってもカスタマイズされてるマシンが多く、当然ピッカピッカに磨き上げられています。車好き+アニキャラ好きでなければ痛車のオーナーにはなれないわけですねぇ。ペイントは脱力系ではありますが、そこはかとなく威圧系であるのも痛車の特長です。
コノミアキラさんの痛車レポートでも、サングラスをかけたコワモテのお父さんが登場しておられました。コノミさんによれば痛車には二種類あって、①アニキャラの世界観を表しているタイプ、②ひたすら自分の推しを崇め奉る祭壇みたいにするタイプ、があるそうです。コワモテお父さんは②のタイプで、推しは『ラブライブ! School idol project』でした。『ラブライブ!』についてはググってくだされぃ。
そんでこのお父さん、19歳の息子さんがいらして、息子さんも痛車のオーナーでありました。スターレットの超改造車で、改造とペイント代の方が本体より高いだろうなぁ。お父さんはワゴンで、息子さんはスターレットというところが、びみょーに家族の車分担が反映されていてよござんした。
コノミさんは姫路subカルフェスティバルで痛車のレポートをやっておられて、痛車はもちろん痛バイクもたくさん集まっていました。ただ有名なのに、なかなか街では痛車を見かけません。たまーに目にすると、なんかとっても嬉しい。ラッキー、と思いますね。あんまりぶっ飛ばしてる車はいません。みんながよーく見られるように、制限速度内で走行している車が多いです。好感が持てるなー。
ネットには多くの利用方法があって、いろんな情報を発信できます。ただYouTubeの場合は動画なので、どーしても絵のメリハリが必要になる。またマスメディアの凋落を云々する人が大勢いますが、プロ野球がサッカーとかに人気を奪われてもメジャースポーツなのと同様に、これからもマスメディアは健在だと思います。ただ突っ込んだ情報、独自の視点などはネットの独断場になるかもしれません。特にサブカル系の情報動画番組はネットと相性がいいでしょうね。
で、僕が痛車を作るとすれば、古典的ですがやっぱ『らき☆すた』かなぁ。僕は詩を書きますが、ノンセンスソングが書ける人をこよなく尊敬しています。超古典ですが、阿久悠さんの『ピンポンパン体操』など、よくこんな詩が書けるなーと感心してしまう。「とらのプロレスラーは シマシマパンツ/はいてもはいても すぐとれる」というやつです。『らき☆すた』のテレビ版のオープニングソング『もってけ!せーらーふく』も最高のノンセンスソングでした。
曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ!
らっぴんぐが制服…だぁぁ不利ってこたない ぷ。
がんばっちゃ♥やっちゃっちゃ
そんときゃーっち&Release ぎョッ
汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin’ Darlin’ FREEZE!
(作詞 畑亜貴)
人間、マジメにやるときはとことんマジメに、お遊びのときはとことん楽しむのが理想です。楽しさは人に伝染するところがあって、特に興味のないジャンルでも、本当に楽しんでいる人を見るのはけっこういいもんです。お笑いとはまた質の違う楽しさですね。そういった楽しさが伝わるメディアはYouTubなどのネット動画だと思いますよ。
鶴山裕司
■ 鶴山裕司さんの本 ■
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