こんちわん。りょんさんですー。月末だけど、あけましておめでとさん。
ほんでそろそろ受験シーズンですねぇ。ネットを使った家庭教師紹介のシステムを悪用して、さらにSkypeのメッセージ機能を使って、時間中にセンター入試の問題を流出させるって今ふうのカンニングが発覚して、それが高校2年生と称する女の子だったそうな。そんでこれは氷山の一角かもしれないって。ネットを使いこなせば簡単に既存の制度を無化できるし、それをやらなきゃ損だと思ってしまう。そんな世の中なんだねー。
受験や進学が悩ましいのは、いずこも同じ。だけど皇室はそんなことなくていいんじゃない、とわれわれは思うけどね。秋篠宮家はその苦労をわざわざ負って、庶民の気持ちを理解したいのかなぁ。悠仁くん(「受験期の子供」だそうだのでクン付けで)の進学先を週刊誌があれこれ取り沙汰することについて、宮内庁が苦言を呈したってのは、ちょっとばかり笑っちゃったよ。
まー、マジレスすれば、ヤフコメ欄に満載の通りではあるんだけどさ。都合のいいときだけ「受験期の子供」って強調されてもね笑。その大変なマジ受験を、特別ルートを作ってパスしようとしてるのかもって、騒がれてるんだから。「フツーに受験します」と明言するか、あるいは受験期そのものを本来パスすべき仕組みでパスします、つまり学習院に行きます、って言えばいいんじゃね?
お母様の紀子さまが、(学習院に行かないのは)「しがらみのない天皇をめざしている」って報道されてるのを見て、これも笑っちゃった。そんなこと皇族が言うわけない。だって「しがらみのない天皇」って、まるっきり語義矛盾だもん。「女系天皇」とおんなじぐらい言葉の意味が通らないなー。「女性天皇」だったら愛子さまに期待するものなんだけどさ、「女系」になっちゃうと、それはもう「天皇」じゃないよね。それと同じで、「天皇」っていうのは歴代にわたって「しがらみ」で出来てる。すなわち、すべてのしがらみの核、バランスの中心として存在するしかないはずのもんだ。「しがらみのない」権力者になっちゃったら、そもそも憲法違反だよ。独裁者だもんね。しがらみがなくなったら、天皇もなくなるんだよ。
それでもさ、子供がちっちゃいうちは、まぁ、ナンでもいいと思うんだよね。世間でも一流と言われている私立大学だって、その小学校入試、すなわち幼稚園児に対しては試験らしい試験って行えないからさぁ。半分は親を評価するしかない。コネを作るのも能力のうちだからって。幼稚園児が試験に落ちたって、傷ついて大騒ぎするのはどっちかっていうと親だよね笑。で、まぁ中学入試についても、「子供の意思を尊重して」とかなんとか格好つけるけど、たいていは親の希望が強く反映してるよね。
それが高校・大学になっていくと、だんだんと本人の能力のみを評価するっていう入試らしくなるんだな。私立であっても、願書に親の情報を書く欄はどんどん少なくなっていく。そもそも私立だろうと国立だろうと、社会的な組織には社会的責任ってものがあるし、補助金として税金が投入されてるからね。すなわち、ズルとか不公平とかは、受験者の年齢が上がるにしたがって世間のチェックが厳しくなっていく。最終学歴が近づいてくるわけだし、社会での待遇を左右するのは結局そこだってことで、当然と言えば当然だね。
だけど、そしたら秋篠宮家は、なんだって学歴なんかにこだわるんだろうね。学歴っていうのは結局、就職先での待遇を少しでも良くしたいって思いから、庶民がいろいろ悩むもんだよ。もちろん、望む職業につきたいとか、望む学問をしたいとかというのもあるだろう。悠仁くんの場合、この一番最後のが当てはまる、という話になってるみたいだけど。でも、そういうのは専門の研究内容が既に決まっていて、どうしてもこの教授につきたい、ってのでないと説得力ないよね。今のところは、ただ単に偏差値的なものにこだわっているようにしか見えない。
それに皆、あんまり知らないことかもしれないけど、学習院っていうのはスタッフのレベルとか研究のレベルとかは、偏差値以上にかなり高いんだよ。すごく特殊なジャンルを望むんだったら、東大にしかその先生がいない、ってことはあるかもしれないけど。でもさ、そこまでの専門的なものは大学院とか、さらにその先の話になるからね。天皇陛下が続ける研究としては、専門の研究者になってから、その研究室に出入りするとか、空いた時間に教えを乞うとか、そういうことで十分なんじゃないのかな。
そうすると、本当は「望む職業につきたいから、学習院を避けてる」のかなってことになる。われわれ庶民と同じでさ、望む職業に近づくために学校を選ぶ、ってわけよ。つまり結局、悠仁くんは天皇の職につきたくないんじゃないかって思う。だって将来の職業って言ったら、まず天皇になるわけでさ。歴代の天皇は研究もされてたけど、やっぱりそれはサブのお仕事として、暇を見つけて続けていただくんでなければ、主権者であるわれわれ国民は困るもんね。
悠仁くんが天皇の職につきたくない、秋篠宮家もそれをあんまりさせたくない、ってことなら、それで職業選択の自由は国民ならぬ皇族にも適用されるべき、ってことなら、まぁ仕方ないよね。天皇制を廃止するのか、愛子さまになっていただくのか、その先の男系維持は愛子さまのお婿さんで対応するのか、そこは主権者である国民が頭を悩ませて決めるべきことで、秋篠宮家に何もかも負わせるわけにはいかないさね。
無論、宮家っていうのは、本来的に天皇補完機構なのだから、その機能を果たせませんでした、ということであるならば、宮家としてはやっぱり取り潰しというか、降りていただくしかないけれど、それが望みなら、またそれも仕方ない。まぁ、そもそも考えてみれば、秋篠宮さまというのが大いなる矛盾の中にあって、時代の変遷の被害者であった、というふうにも思い至るわけですよ。
何の矛盾かというと、「皇室の民主化」って概念の一番の犠牲者だった。美智子さまが妃殿下になられたときは、そりゃきれいだったね。ホントに才色兼備の、国民の中でもそれこそとびきり素晴らしい女性だったし、ブームが起こるのも当然だった。だけどそれ以後、美智子さまは宮中で大変な思いをなさったようだ。そこで生まれた男の子2人は民間と同じように、兄弟として公平に、もちろん大事に育てられたわけだけど、それぞれ職業が決められていて、弟は問答無用で兄のサポートを一生しなければならない。これって江戸時代とかの次男さんとかよりも厳しいし、不合理だよね。昔はよく、大事にされない次男が家を出て、自由に活躍して大出世したりしたもんだよ。
秋篠宮もそうしたいって望んでいたけれど、結局果たせなかった。眞子さんや悠仁くんの教育にもいろいろ批判はあるけど、お父さんの、その辺の思いが反映されていると考えれば理解はできる。美智子さまは民間ふうであることと皇室の伝統との間に立たされて、摩擦にとても苦しまれたけど、秋篠宮もその辺りの矛盾にずっとさらされてきたんだろうね。りょんさんが秋篠宮だったら、目一杯のできる範囲で、いろんな抵抗を試みたと思うよ。
りょんさんの知り合いが、地方で飲食店をやってるんだけど、あるとき秋篠宮さまがお忍びでこられたんだって。そしたらもう大変でさ、まぁ、その人の言葉を借りると、「わがままでわがままで」、ということだった。報道でも、「秋篠宮さまは、お小さい頃から、何でも自分の思い通りになると思っておられるところがあった」って、従者の言葉を見かけた。やんちゃな坊ちゃん、ってニュアンスだろうけど。
でもさ、そうなんだろうか。秋篠宮さまにしたら、「自分の思い通りになったことなんか1つもない」って思ってるんじゃないかな。だって男として生まれて、職業も、住むところも、進む学校も決められている。その学校で知り合った女性とは、意思を通して自分の考えるタイミングで結婚したわけだけどね。それで、日常の瑣末なことでも、自由になる、思い通りになるっていうのはどういうことなのか、自分に可能なのはどこまでなのか、いろいろ試したんじゃないかって気がする。飲食店でのわがままは、普通のお客さんでも、たいていできることだよね。お金を払って、特に侍従まで連れて、たくさん飲食するんだろうし、まぁ大概のことは通る。宮さまだからじゃなくて、客だから頼んだつもりかもよ。ま、かなりわがままな客ではあったとしてもさ。宮さまにしてみれば、客としての一般人は、どこまでわがままができるんだろう、やれるとこまでやってみようって、ちょっと思っちゃうよね、たぶん。この日本の中で、自由とわがままと不合理な不自由について、一番考えてきたのが秋篠宮さまなんじゃないかな。
だけどそこから、不自由なのが運命、という天皇の職につくことが期待される男の子が生まれた。ますます矛盾とか、問題とかが噴出しちゃうよね。人間は過去を肯定しながら生きていく存在なわけだから、秋篠宮さまはこれまで考えてきたこと、これまでの秋篠宮家の方針、そういったことを180度変えるわけにはいかない。また姉弟の中で、悠仁くんにだけ家庭の方針と違う不自由さを課すってこともできない。いっそ赤ん坊の頃に引き離して、東宮家に養子に出した方が、いろんな難題は回避できたのかもしれない。だけど現代の皇室で、そんなことできるはずもない。
多くの国民たちは、紀子さまが悠仁くんをご懐妊されたときのことをよく覚えていると思うよ。国会で、野党の女性議員が小泉首相を責め立てている最中だったんだけど、渡されたメモを見た瞬間、小泉さんは口あんぐりしちゃって。「総理、聞いてるんですか?ソーリ、ソーリ‼︎」ってのは、当時の有名なフレーズになったよね。多くの国民は、神風が吹いた、神国日本、と言っていいのかわかんないけど、心の中で思った感じ。でも、それは秋篠宮さまにとっては新たな矛盾、新たな物思いのもとになったのかもしれない。
秋篠宮さまにとっての学習院は、ご自身の過去の不合理への苛立ちの記憶が込められた場所であるかもしれないし、その組織には皇族の方々をうんざりさせる何かがあることも想像に難くない。けれど眞子さんの結婚騒動で、秋篠宮さまがひどく痩せてしまうほどの悩みの深さ、矛盾の顕在化は国民の目にも明らかになった。秋篠宮の父親としての心中は、国民も多く察することができる、初めて強く共感できるものだったかもしれない。ただ、だからこそ国民の多くが反感を持った、あの小室さんの学歴ロンダリング疑惑に似たものを、小室家に距離を取ろうとする秋篠宮家には、同じく負ってほしくはない。
りょん
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