こんちわん。わんわん。りょんさんですー。
前回、なんか岸田政権が短命です、って決めつけたみたいに終わっちゃって。それは本意ではないなー。それとさ、岸田さんが三浪っていうのは間違ってて、二浪みたい。現役でしょ、一浪でしょ、二浪でしょ、これで3回東大を受けたことになるんだね。失礼しました。ま、どーでもいっか。うん、そのときの若い当人にとっては全然どうでもよくないことが、月日が経てば二浪でも三浪でもどうでもよくなるね。どこの学校出たかってこともさ。でもその人のカラーとか人柄とかをなんとなく象徴する部分があるし、特に昨今、大宰相と言われる人は東大出ってあんまり多くない。
そうすると岸田さんの持ち味っていうのは、東大出ってことじゃなくて、入るのに二浪だか三浪だかしたっていう、そこなんじゃないかな。よくも悪くも、もたもたしてる。これはマジでよくも悪くも、かもしれなくてさ。開成出たのに浪人したなんて地頭ワルい、って言う人もいるけど、ホントにそうかな。だって地頭ワルかったら開成入れないよね。岸田さんの年齢だと、開成はもう難しかったはずだ。つまり地頭いいのに東大入るのにもたもたした。ここなんじゃないかな、ポイントは。てゆうか、岸田政権を見ていくのに、そういう見方が一番希望が持てて、面白いってことだけど。
前回も書いたけどさぁ、たかが官僚になろうってんなら、なかなか東大に入れないっていうのは、まぁ優秀じゃないって決めつけてもいいと思うんだけど。政治家、それも総理総裁にもなろうって人にとって、そんな官僚レベルの優秀さなんて、問題じゃないかもよ。すなわち岸田さんのもたもた加減っていうのは、官僚としてならヒドイ事務処理能力ってことで終わりかもしれない。知識がなくて、それで判断のスピードに欠ける、何もわかってない、と。だけど、そのわかってなさ加減を時間稼ぎに利用するうち、事態の変化が生まれるってこと、あるんじゃないか。それが政治的振る舞いってものかもしれない。
今回もたもた加減が揶揄されているのは、例の18歳以下10万円給付の件だよね。それを半分クーポンにするとか、半分ずつ配るとか、もうそんなどうだっていいことはさ、もらう人の望み通りに決めたら、って皆、思った。だいたい、どうでもいいことはさっさと決めたらいいと思うのが普通なんだけど。もしかして岸田さんて人は、どうでもいいことにかぎってもたもたするってポリシーなのかもね笑。だってさ、そもそも10万円給付そのものがどうだっていいっちゃ、いい。ホントに困ってる家庭は10万円ぽっちじゃどうにもならないし、子供4人もいれば40万円だから大きいけど、これまた経済的余裕がなければ今どき4人の子持ちなんていないしさ。余裕がある人は40万円いらないかもだけど、たまたまもらえることになっても、いっぱい納税してんだから、あげたっていいし。まぁ、いずれにしてもたいしたことじゃないね。お金は天下の回りものだからさぁ、なくちゃ死ぬって金以外は問題じゃないんだよ。ただ、たいしたことじゃないからこそ身近に感じられて、それぞれがワーワー言う。で、右往左往してるうちに、いろんな意見が聞こえてくる。そうこうしながら皆の意見を吸い上げるって感じになったら、言った人は達成感があるかもしれないよ。
て言うのもさ、岸田さんはいつももたもたしてるってわけじゃなくて、妙なときにものすごく素早くて、きっぱりしたことをする。で、その素早さの基準が、普通の人にはよくわかんないんだよね。よくよく考えると、岸田さんがすごく早く判断するのって、オミクロン株の件で海外からの渡航を全シャットダウンをしたとか(でも検査は大雑把)、ある老政治家に対して、人に先駆けて引導渡そうとしたとかさ。オミクロン株については、ただの風邪って説もあったから、ちょっと判断が早いんじゃないかって言われたけど、やっぱり状況は刻々と変わってくるよね。シャットダウンしといてよかったってことになれば英断だし、必要なかったとなっても特に悪い結果はもたらさない。老政治家って、そのうち引退するに決まってるわけだから、ニラまれてもたかが知れてるしさ。むしろ引導渡したのは誰かって記憶が残るとすれば、次のキャスティングボードを握れる可能性も残る。
そう考えると、岸田さんていうのは、ものすごく迷いやすい人なのは確かだけど、ただ「どっちみちこうなる」と、明確に決まっているものについてはおそろしく速く動くという人なのかもしれない。感染力が強いとわかっている感染症については、病毒性はどうあれ、シャットダウンして悪い理由はないし、そのうち引退するってわかっている老人には誰かが引導を渡すべきなわけだし。でも皆、なんとなく空気読んで、ちょっと様子見たり、ちょっと二の足踏んだり、さ。岸田さんは、そういう躊躇はしないっていうか。一方で、クーポンは何歳以下に配るかとか、現金にしちゃうとか、そういうのはどうでもいいことなだけに、どっちがいいかって決めきれないんじゃないかな。で、決めないでいるうちに、おまけでいろんな情報が入ったり、世論の変化があったりする。
そうすると、岸田さんってぼんやりしてるようで、うんと欲張りなのかもしれない。言葉を変えると、地頭よすぎの昼行灯。夜になったら輝くかもね。高級官僚ごときで納まらない器だったからこそ二浪したのだ、という。二浪の間、その器にいろんなものいっぱい詰め込んだんじゃないかな。だって早く入学したら、早く卒業することになるでしょ。自分がどういう方向性で行くか、決めかねていたとしたら、若いうちの2年の猶予は大きい。ほら、今となったら二浪も三浪もたいした違いですらなくなるって、それが見通せるのはやっぱり大物だ笑。少なくとも政権が続く間は、そう思って見てたほうが楽しいよ。
ひとつ気になるのは外交だけどね。選挙のために外交日程を無視するとか、そんでもってバイデンさんにシカトされてるとか、すっごく内向きなことも確か。その内向きと、親中と言われてることがどう結びついているのかな。もし、もしだよ、岸田さんが総理としてあるべく、国民のことを寝ないで考えてるとしたら(スガさんだってアベさんだって、そうだったと思うけど)、国際協調なんて別に日本国民には役に立たないよね、と考えても不思議じゃない。りょんさんだって、ときどき思うもん。外国にいい顔したって、結局タカられるだけじゃん、って。総理大臣はさぁ、国民によってその地位を保つんだからさ、海外のトップからバカにされようとチヤホヤされようと関係なくない? バイデンさんに「来るな」って言われたらカッコ悪いかもしれないけどさぁ、それでいったい何が困るのさ?
アメリカが「来るな」って言うのは、アメリカに歩調合わせた嫌中の態度をとらないからだよね。だけどアメリカって仲良くしたら、よくしてくれる国だっけか。どの国とも交渉しなきゃいけない立場としては、まず最初に相手の嫌がることをするのは常套じゃないの。まぁアメリカと中国と、フツーに両方付き合えばいいんじゃない。地理的距離からしても、ご近所だしねー、とか言って。もちろん取り立てて親中ではないとすればだけどね。そしたら台湾とも同じように付き合う。「あの子と付き合うんだったら仲良くしなーい」とか小学生じゃないんだし、日本は独立国なんだから。
ホントはりょんさんだってさ、たいていの女がそうであるように、煮え切らないオトコって生理的にムリ。だけどりょんさんの生理的好悪なんか、この際どうだっていいじゃんかね。岸田さんが二浪なのか三浪なのかと同じぐらい、どうだっていいでしょ。実際、岸田さんの支持率はかなり高くて、Twitterでは「マジかよ」って反応が多いんだけど。まぁヨミウリが数字をいじくってる説もあるけど、そんなに大幅に変えることはできないはず。総裁選でも、河野さんの一般の人気はマスコミが言ってたほどじゃなかったけど、1位は1位だったよね。
人間てさ、自分や自分の周りを標準に考える癖がある。実際にはTwitterとかで政治についてコメントしたり、政治家へ批判をぶつけたりする人って、かなり「意識高い系」なんじゃないか。それで岸田さんにイライラしたり、高市さんの発言に溜飲を下げたり、ね。だけど日本国民の大半は、そんなふうじゃない。フツーに暮らすことが精一杯の生活人にとって、筋が通ってようとフラフラしてようと、また国際社会でバカにされようと、とりあえず関係ねーな。カリカリきてる人たちから見たら、ぼーっと生きてるだけかもだけど、岸田さんと一般の生活人は波長が合ってんじゃないかな。
岸田さんのこと「何したいのかわからない、ただ総理になりたかっただけの人」って結構、強烈な悪口をよく聞くけど。だけどさ、「これがしたい」って個人的な志をもって総理総裁になるのって、そんなに立派なことかな。高級官僚とかになろうってんじゃなくて、総理総裁だよ。日本国中の無言の意志、無意識の欲望がさ、揉まれる中で結実するのを見ていくしかないって、そういうのが日本的トップかもよ。ハリウッド映画でも、何かのはずみで庭師が大統領になっちゃってさ、本人は何もわかんないんまま、なぜかすべてうまく収まる、ってのがあったよね。あれだ、って言えばバイデンさんも納得するかもね。
りょん
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