りょんさんの詩誌時評 『No.003 現代詩手帖 2012年07月号』 をアップしましたぁ。アメリカの現代詩人、ゲーリー・スナイダーの特集です。ポエトリー・リーディング 『太平洋をつなぐ詩の夕べ』 が行われ、谷川俊太郎さんがスナイダーさんと競演されました。
ゲーリー・スナイダーは 1960 年代のビートジェネレーション、ヒッピーカルチャーを代表する詩人であります。アレン・ギンズバーグやウイリアム・バロウズらが亡くなってしまったので、スナイダーさんはビート作家最後の大物です。スナイダーさんをもてなす大物は、日本ではやっぱ谷川俊太郎さんしかいないでしょうねぇ。
不肖石川、文芸誌も詩誌も読むようになりましたが、詩誌の方が読むと混乱します。雑誌の特集のメインはインタビューや対談だと思いますが、知らない方が多いです。きっと業界では有名な方で、知らない僕の方が悪いのかもしれませんが、話しの内容がこれまた業界内輪話が多いんです。詩論も同じです。僕は編集者としてあんまりダメ出しをしないほうですが、詩誌の評論は少なくとも半分は失格。〝詩的〟を曖昧でいい加減なことだって勘違いしてるんぢゃないかなぁ。
だからりょんさんが書いておられるように、今回みたいにめったに登場しない大物が誌面に現れるとぐっとレベルがあがるわけです。彼らの活動場所は閉じた詩の世界の〝外〟です。僕は詩の世界は特殊だと思っていましたし、多くの人もそう感じていると思いますが、じっくり観察すると特殊なのは詩の世界の〝内〟側だけです。〝外〟で活躍されている詩人さんたちはとてもまっとうであります。
PS.
なでしこ決勝進出おめでとうっ !!!。素晴らしい試合でした。フランスチームの方が美しいサッカーをしていましたが、なでしこに勝ち上がるだけの力があったのも確かです。なでしこ、神がかり的な決定力ですね。サッカーのビッグタイトルは全部トーナメント方式ですから、最終日に残るのが一番重要です。アメリカ戦で、また今日のような素晴らしい試合を見せてくださいっ !!!。
■『No.003 現代詩手帖 2012年07月号』 URL■