こんちわん。わんわん。りょんさん来ましたー。
岸田内閣が発足して、総選挙後に再発足して、そろそろ評価が出てくるところだねー。選挙後に評価ってのが、まあ変っちゃ変だけど。夏に参院選があるから、遅くはないのかなー。そんで今のところ、いいとこなしって雰囲気だね。見せ場もなかなかないんだけど、これはどげんかせんといかんばい。
ここへきて思うのは、アベさんってやっぱ偉大な宰相だったよね。そりゃ細かいことを言い出せば、いろいろあったけど。だいたいワキが甘いってか、お友達内閣とか言われちゃって、でもまぁ知ってる人を信用しちゃうのは人情だよね。非情な人よりはいい。とは言っても、伊藤詩織さんの件で逮捕状を握りつぶさせた人と近いってのは、納得いかないなー。もっともそれに関して一番感心したのは、伊藤詩織さんが「アベ内閣の批判をするつもりはない、それとは無関係」って迷いなく言い切ってたことだな。ホントに頭のいい人だ。だいたい、あの美しさにはモロに知性が出てるし、嘘ついてないことは、顔みりゃわかりそうなもん。りょんさんはさ、知性とか品位って顔に出ると思ってる。それも含めての美醜だよ。
ま、それはともかく、モリカケサクラとか言われたことはだいたい決着がついてるって、自民党総裁選のときに候補者たちが言ってた通りなんじゃないか。あの自殺された官僚の方については、経緯もすでに明らかになっている模様。その経緯に沿って、直接の責任者がいるなら正しく追及すべきだよね。
あとちょっと気になってんのは、「桜を観る会」とやらのチケットの領収書、結局アベさんが言ってた通りの、「各参加者に宛てたもの」が出てきたよね。なのに野党からもマスコミからも、訂正も謝罪もなかった。相手が首相だったら、間違ったこと言っても謝らなくていいのかな。会場となったホテル側が「そんな領収書の出し方は、金輪際しない」とか言ったとき、権力に楯突いてエラい、って大喝采だったっけ。領収書って控えあるんじゃないの? このホテルの会計って、どーなってんの? 政治家はしょっちゅう謝罪させられるけど、謝罪できる人の方が、しない人より、やっぱ人間としても上なんじゃね?
宰相は遠きにありて思うもの、なのかね。スガさんもよかったなーって最近、よく思い出す。特にコロナがこんなに、しかも日本だけ収束しちゃって、これはどう考えてもスガさんのおかげじゃないのか。誰かがそれを、できれば皆が認めないと、報われない国ニッポンになっちゃうよね。最初の学術会議の一件もよかったし、仕事のできる人、仕事ばっかりしてた首相、それでパフォーマンスや国民へのアピールまでやってらんなかったスガさん、だったね。
もちろん報告や、理解をもとめることは大切なんだけど、実務をやってると、仕事ってあとからあとから湧いて出る。キリのいい決着って、なかなかつかない。細かい調整とか、後始末まで含めると、責任もって報告できるかたちになるまで、周りが黙って待っててくれさえしたら、って思うよね。
自ら動くことで、官僚のいいようにさせなかった、と言われるスガさんを思うと、岸田さんについては今のところ、なんせ心細い。どうして財務省の言いなりなの? あなた首相なんですよ、とか言いたくなる。でも、きっと首相だからこそ、逆らえない相手もいるんだろうね。お役人のサボタージュやら嫌がらせやらを受けたら、仕事になんないしね。でもまぁ、そこをなんとか綱引きしたり、駆け引きしたりするのがセンスなんだろうけど。そう考えるとさ、アベさんがお友達重視だったってのも理由があるのかもね。「あの人は、懐に入ればなんとかなる」って思われたら、敵は減るよね。そういうトップなら追い落とすより、まず懐に入る手段を考えるからさ、フツー。
前も書いたけど、政治家ってさ、なにかの機会があって、お昼ご飯でも一緒にしたら、すぐファンになっちゃう人、多いんだって。だから岸田さんもそうだろうと思う。奥さんの作ったお好み焼きが好物で、東大に三浪して入った苦労人で、会って話せばきっと魅力のある人なんだろう。だけどそんな機会のない我々としては、その距離感のままに感じることに固執しがちだ。懐に入ればと、たとえわかっていても、そんな芸当はできないとなれば、懐に入った奴らもろともに悪い奴に違いない、と思う。
りょんさんなんか、岸田さんが3回も東大落ちたって聞いて、マジ不安になったもん。正確に言うと、3回落ちたことじゃなくて、3回も東大受けるって判断の方かな、信じられないのは。そんな時間のムダしてまで入る価値あるんか? それこそ財務官僚になることが生涯の目標でもなきゃ、東大なんて意味ないし。官僚になったらなったで、やっぱ浪人したヤツは優秀じゃないって言われるし。そういえば、アベさんのとき、あのお役人を自死にまで追い詰めたのは、浪人して東大に入ったキャリアの上司が自分のミスを隠そうとしたせいだって聞いたけど、ホントなのかな?
浪人うんぬんより気になってんのは、岸田内閣がやたら親中だってこと。それ、何のためなんだろ。てか今、そもそも親中だと批判されるのは、なぜかって。昔はさ、田中角栄って大宰相がいて、日中友好の道を切り開いたんだけど、角栄について親中ってこと自体を非難するのはあんまり聞いたことないなぁ。結局、アメリカに刺されて、ロッキード事件で失脚したわけだけど。総理大臣まで務めた人で逮捕されたなんて、そのとき初めてだったから皆、驚いた。でも今の角栄の評価は、押しも押されぬ大宰相だった、ってもんだよね。本当に今の政治家に比べると、ひとまわりもふたまわりも大きく見える。現在に近づくにつれて、万事だんだん小粒になるように見えるのは、世の常なのかな。
最終的にはロッキード事件に繋がった田中金脈のレポートとして、立花隆さんの『田中角栄研究』が超有名だよね。その角栄が亡くなったとき、立花さんがちょっとだけ目に涙を浮かべてたのを覚えてる人は多い。魅力的な政治家だったんだなーと思う。だからこそ膨大なエネルギーを費やして追及しようという人が現れる。アベガーと呼ばれる人たちも一種のファンかもね。
角栄が(呼び捨てにするのは、歴史上の人物としての尊敬の表れだからね) 中国に接近したのはアメリカとのバランスを取るためで、大局的には日本のためだったと思う。だからこそアメリカから刺されたわけで。今の政治家の親中と呼ばれる人たちは、じゃあ何のために親中なんだろうね。
中国の内情に詳しい人の話によると、中国ってのはあらゆる組織のトップに近い人たちにアプローチして、そこに親中派を作り出す工作をするんだって。各国の政治家はもちろん、まぁ、日本だったらマスコミの影響力が他国より強いから、そこへ食い込む。バチカンだのWHOだの、確かにあらゆる組織に親中派ってばらまかれてるよね。たぶんいろんな利権をぶら下げるんだろうけど、正直、うまいやり方だなぁ、とも思っちゃうね。
原発事故の後、東電が有名人・文化人を買収してるって話もあったけど、乗った人はわりと少なかったんじゃないかな。だって東電の事故は直接、同胞を傷つけたわけだし、その東電に都合のいいことを言うってのは、やっぱ国内では目立っちゃう。それに比べると親中ってのは、経緯も含めてもう少しふわっとできるし、そもそも中国のオファーは単なる金じゃないと思うんだよね。トップの地位に押し上げるバックアップとか。そういう利権って、すごく強いと思う。強いから断りきれないのは理解できる。理解はできるけど、それに乗っちゃうのは、やっぱし我々と同じフツーの人だなぁ。政治家としては吹けば飛ぶくらい、けし粒ぐらいの小粒に見えるよね。どーせなら巨悪に染まってくんねーかな。
そういえば笑い話があってさ。音羽の大出版社○談社内に、宗教団体「○福の○学」の信者が入り込んでるって噂があってさ。噂もなんも十分あり得るよね。それで問題なのはさ、逆にやり返すったって、「○福の○学」の方に○談社の社員を潜り込ませるってのは、なかなかできないって 笑
つまり組織っていうのは、常に身分を明示する社会的組織と、心のあり方でつながった組織との二種類あるってことだね。我々日本人は、日本という社会的な組織に属してるわけだけど、国を憂うとか愛する人々ってのはさ、別のゆるい組織に過ぎないんだね。国のトップなら無条件に後者にも属してるって前提があるけどさ。まぁ、そこが疑わしくなると、どんな短期でも政権交代ってことになるんだろうね。
りょん
■ 金魚屋の本 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■