第6回 金魚屋新人賞(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞)を以下の通り発表します。
■ 辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞 同時受賞 ■
松岡里奈『モナリザとセックスする夢』
【総評-辻原登】
■ 辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞 同時受賞 ■
松岡里奈『モナリザとセックスする夢』
【受賞の言葉】
『いつか全ての苦しみが報われて、私はこの為に生きていたんだと思えるような一日がきっとやってくる。そんな輝かしい一日が必ずやって来る』
こんな文章を見つけました。私が今年1月にSNSに投稿したものです。
投稿した直後、自分で読み返して、「そんなに人生上手くいくことなんてあるもんか。本当に夢見がちで困るね」と皮肉っぽく思ったことをよく覚えています。
来ました、この為に生きていたんだと思える日が。文学金魚から受賞のご連絡を頂いた今日です。本当にやって来ました。信じられません。
執筆は私にとっては腐れ縁のようなもので、書かなくては生きていけない程好きなくせに、同時に書くことにうんざりしている自分がいました。誰にも読んでもらえないのではないかという諦め半分の気持ちもあったと思います。この作品は、もう執筆とキッパリ縁を切るつもりで、「やけくそだ、全てを出し切ってやる」という気持ちで書いたものでした。
しかし人間、現金なものです。受賞のお話を頂いた今、もっともっと色んなお話を書きたくなっている自分がいます。
審査員の辻原先生の本を読ませて頂きました。スマートなストーリーテリング術、唯一無二の文才をお持ちの先生で、そんな辻原先生に自分の作品を読んでいただけるだけでも、もう舞い上がるように嬉しいです。担当の小原さん(源氏物語の本とても面白かったです)、文学金魚の皆様、辻原先生、この度は本当にありがとうございました。
加えて、永遠の憧れ三島由紀夫先生、家族のみんな、友人のJ、あなたたちがいなければ今日を迎えることは出来ませんでした。この場を借りてお礼いたします。ありがとうございました。
それから、もしもこれを読んでいるあなたが誰からも認めてもらえず、意味なんてあるのかなと思いながら孤独に執筆されている方だとしたら、あなたは一人ではありません。辛いかもしれませんが、私もこれから頑張りますので、一緒に頑張っていきましょう。
松岡里奈
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 第9回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第9回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 金魚屋の本 ■