大野露井さんの連載小説『新故郷』(第11回)をアップしましたぁ。最初に文学金魚新人賞を受賞した小説『故郷-エル・ポアル-』があり、次に『故郷-エル・ポアル-』の注釈、そして今回の小説『新故郷』です。〝エル・ポアル〟は作家自身による注釈を間に挟んだ2つの作品から構成されます。
先月末(5月31日)に第6回金魚屋新人賞を〆切ました。次の第7回公募(〆切)は11月30日です。できれば随時募集としたいところですが、お忙しい辻原登先生のご都合もあり、当面年2回の公募です。金魚屋としては、将来的には年3回公募にしたいところです。
たまに「作家の心得」のような文章を目にすることがありますが、石川が見るところ、作家業の共通点はとても少ないです。多くの人が会社などで働いていると思いますが、一人として同じ立場ではないですね。給料はもちろん、地位の有無、その保証など、人によって全然違います。「サラリーマンとひとくくりに論じられてもねぇ」というのが当事者の感覚だと思います。それは当たり前ですが作家業も同じです。
詩であろうと小説、評論だろうと、作家を〝業〟とする時の共通点は、『作品を書き続けること』以外にありません。作品が評価されるかされないか、売れるか売れないかは次の段階の話になります。もちろん作品が評価され、本が売れるのが一番幸せなことです。しかしまず書かなければ何も始まりません。これについては現実を見据えてしっかり認識しておいた方がいいです。
新しい作品を書き続けられなければ、たまさか評価を得ても、すぐにそんなものは失われてしまいます。作家を業としたいなら、新作を書けることは必須の要件になります。作家の卵なら誰だって、メディアからの依頼仕事を精力的にこなす先生に憧れると思います。でも最初から先生になれる人はほとんどいません。
ただ評価がどうであろうと、まず作家業を続けることは誰にでもできます。新作を書くということは〝自分で仕事を作る〟ことです。次々に仕事を作ってゆけば、自ずから自分は作家だと意識できるようになります。またそれが、地道ですが作家として社会で頭角を表すための第一歩になります。
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■ 第7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第07回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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