鶴山裕司さんの連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(四)』をアップしましたぁ。『日本近代文学の言語像Ⅱ 夏目漱石論-現代文学の創出』(近刊予定)に次ぐⅠの子規論先行アップです。俳句革新の時代の小伝です。
鶴山さんの子規論は順調に進んでいます。年内には子規論本体が完成しそうです。ただ『正岡子規論』は子規論と子規派作家論の二部構成なので、子規派作家論がちょっと時間がかかるかもしれない。全体で550枚ってところですね。鶴山さんくらいの年ならこのくらいの枚数は数ヶ月で書いてもらわないと。
永田耕衣に「少年や六十年後の春のごとし」の句があります。素朴に解釈すると還暦過ぎると男は少年に戻ってゆくという意味です。ただこれは社会的評価としても当てはまるかな。
50歳を超えると作家は本当に力量が試されます。年齢は残酷なのです。いつまでもガキみたいなことを言って薄っぺらいことを書いていたのでは、作家仲間からも読者からも見切られます。また文学の世界にも立身があるわけですが、それが単に世渡り上手の結果なのか、力があるのか、かつて力があったから今そうなっているだけなのかもわかってきます。要するに文学を始めた少年少女の頃と同じように評価がリセットされる。
若い頃は荒削りでも執行猶予で大目に見られチヤホヤされる。でも必ず人間は年を取ります。年取るまでに本当に力を蓄えていれば作家は意外と楽です。
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(四)』縦書版 ■
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(四)』横書版 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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