『金魚詩壇 討議&インタビュー』 『 No.002 【大岡頌司 没後十年記念】 安井浩司、大岡頌司を語る』 をアップしましたぁ。今年は俳人で俳書専門の出版社・端渓社社主でもあった俳人・大岡頌司さんの没後十年にあたります。そこで金魚屋では没後十年記念として、ささやかですが大岡さんと親しかった俳人の方にインタビューを行うことにしました。第一弾は大岡さんの親友・安井浩司さんです。
インタビューは文学金魚詩部門アドバイザーの鶴山裕司さんに行っていただいたのですが、このお二人の会話は噛み合いますねぇ。ジャンルは違いますが、原理主義者と原理主義者の真摯な対話になっていると思います。対談や討議・インタビューは雑誌の 〝顔〟 であり重要なコンテンツですが、たいていはその場限りのおしゃべりです。このくらい内容の濃い対話を掲載できれば石川は大満足です。いつもいつもといふわけにはいかないですが、こういった意味のある話言葉のコンテンツをこれからもアップしていきたいと思います。
それにしても鶴山さんは、安井さんの率直なお考えを引き出しておられますねぇ。安井さんが高柳重信的前衛俳句や多行俳句の限界について、ここまではっきり言葉にされたのは初めてだと思います。また 『私は (俳句の世界での) 師弟関係はなくてもいいと思います』 とおっしゃっているのにはちょっと驚きました。俳句界の大物が、ここまで明確に俳句の師弟関係を否定されたのも初めてでしょうね。しかしそれはいいことだと思います。
安井さんも鶴山さんも、できる限り夾雑物を排除して俳句を 〝文学〟 として捉えておられます。そんなの綺麗事だといふ突っ込みはいくらでも入れられると思いますし、ビジネスを考えなければならない石川もまた、そりゃそうだよ~と思っているところがないではない (爆)。しかしどのジャンルでも、こういった原理的思考者は数人は必要なのではないでしょうか。不肖・石川、一読者として今回のインタビューを堪能させていただきましたぁ。
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