総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

大衆文芸誌
No.071 小説すばる2014年11月号

No.071 小説すばる2014年11月号

     「やっぱり、ミステリが好き!」という特集で、そのコラムに「ミステリキーワード大辞典」がある。見ているうちに、なんとも言えない郷愁が湧く。とはいえ、その言葉たちやそれによる分類が必ずしも古い、 […]
No.070 小説すばる 2014年07月号

No.070 小説すばる 2014年07月号

     「世の中がサッカーで盛り上がっている今だからこそ!」の「特集 僕たちは、野球が大好きだ。」このタイトルの短い一文に、「、」と「。」が一個ずつ丁寧に使われているところに味がある。つまりこれは「 […]
No.069 小説すばる 2014年06月号

No.069 小説すばる 2014年06月号

    湊かなえの新連載「ユートピア」が掲載。特集も湊かなえ。「ユートピア」とは、ひどく湊かなえ的なタイトルであるように思う。   湊かなえは「場」の作家である。その場、その町、その共同体が […]
No.068 小説 野性時代(2014年07月号)

No.068 小説 野性時代(2014年07月号)

    西村賢太の連載、「一私小説書きの日乗~野性の章~」がこの上なく “ 文学 ” である。しびれてしまう。何に、と問われると困るのだが、その “ 私性 ” に、と答えるべきなのだろうか。私小説の本 […]
No.067 小説NON 2014年5月号

No.067 小説NON 2014年5月号

    今月も、大変親切である。「家族の絆を問う衝撃のサスペンス」とか「警察小説の醍醐味」とか「心温まる物語」、あるいは「揺れ動く女心」と、前もってレジュメされているので、安心して読める。もしくは読む […]
No.066 小説新潮 2014年04月号

No.066 小説新潮 2014年04月号

   「時代小説 花吹雪」という特集で、山本一力が「マックでよい」という新連載を始めている。1848年、鯨を追ってやってきたアメリカ人青年が鯨を追い、鎖国の日本への上陸を目指す、という時代小説だ。   […]
No.065 小説すばる 2014年04月号

No.065 小説すばる 2014年04月号

  「8 パーセントのその前に」というエッセイ特集に、笑ってしまう。消費税の 3 パーセントの値上げが私たちにもたらす意味は、ということだ。特に文学的にと限定しなくても、なかなか難しい。   全体を読 […]
No.064 小説 野性時代 第125号 (2014年04月号)

No.064 小説 野性時代 第125号 (2014年04月号)

  「運命の恋愛小説」という特集。であるが、いきなりのアンチクライマックスで、小池真理子のエッセイに「最近は、無難な恋愛の小説が売れている」とのこと。小池センセイのおっしゃることだから、きっとそうであるに違いな […]
No.063 小説宝石 2013年12月号

No.063 小説宝石 2013年12月号

  ミステリー特集で、読み切り短編6作品が収録された別冊が付いている。それらを眺め、つらつら思うに、最近のミステリー作家には女性が増えているな、ということだ。   よいことであるが(ってのは、何によら […]
No.062 小説NON  2014年04月号

No.062 小説NON 2014年04月号

  大崎梢「空色の小鳥」の連載が始まっている。家族サスペンスという設定で、緊張感がある。家族ものというと、ファミリービジネスなどとして、ミステリーとしてはまともに扱われない、というのが日本のエンタテインメント業 […]
No.061 小説現代 2014年03月号

No.061 小説現代 2014年03月号

    「特別対談」にしてはごく短いものだが、トラベルミステリーで知られる西村京太郎と、『駅物語』の著者である朱野帰子が「駅と人と小説と」について語り合っている。   旅、駅、鉄道はしかし、 […]
No.060 小説すばる 2014年03月号

No.060 小説すばる 2014年03月号

  「作家の万年筆」という特集がある。北方謙三が「俺と万年筆」について写真満載で開陳し、なんとなくクレジットカード会社の会報誌めいているのが可笑しい。どうせならバーンと全面的なタイアップ広告を数ページに渡ってデ […]
No.059 小説 野性時代 第121号 (2013年12月号)

No.059 小説 野性時代 第121号 (2013年12月号)

  山田風太郎の特集である。その中で森村誠一がエッセイを寄せていて、「やはり野におけ風太郎」という一節が印象的であった。文意は、ドラマや映画などの映像化ということについては山田風太郎作品はあまり相性がよくないと […]
No.058 小説新潮 2013年12月号

No.058 小説新潮 2013年12月号

  「恋人の聖地 Again」という、昨年に引き続いての特集。「恋人の聖地」は、特定非営利活動法人地域活性化支援センターのプロジェクトで選定されたデートスポットだそうだ。地域振興、村おこしの一貫だろうが、全国に […]
No.057 小説NON  2013年11月号

No.057 小説NON 2013年11月号

  「文芸誌時評」とは何ぞや、という根源に立ち帰ろうではないか、とレビューアーの間でプチブームになっている。「文芸誌時評」とは、文芸誌の各号を一冊の書物として見た書評的視座を、どことなく持っているものである、と […]
No.056 小説すばる 2013年11月号

No.056 小説すばる 2013年11月号

  町山智浩の『トラウマ恋愛映画入門』刊行記念として「世界は映画でできている」という特集が組まれている。樋口毅宏、川本三郎との対談が二本に、特別寄稿として「地獄のアメリカ道中記  ディア・ハンター」が掲載されて […]
No.055 小説宝石 2013 年 09 月号

No.055 小説宝石 2013 年 09 月号

  「短編で読む『人生の交差点』」という特集である。これで短編小説というジャンルの掟を、あらためて考えることとなった。   純文学における短編小説とは、確かにある瞬間を切り取ったものではあるが、そもそ […]
No.054 小説現代 2013年10月号

No.054 小説現代 2013年10月号

  海堂尊の「全自動診断装置・トロイカ君」は SF 医療小説とでもいった、たたずまいである。格差社会が、露骨な医療格差に結びつき、それが制度化されたら、という発想だ。   医療小説というのは、カテゴリ […]
No.053 小説新潮 2013年09月号

No.053 小説新潮 2013年09月号

  エドガー・アラン・ポーを源とした「幻視者の系譜」という特集である。エドガー・アラン・ポーは「ゴシックと呼ばれる幻想小説の書き手」であり、「推理小説の始祖」であり、その幻想小説は「その後のSFやホラーを先取り […]
No.052 小説 野性時代 第120号(2013年10月号)

No.052 小説 野性時代 第120号(2013年10月号)

  「野性時代フロンティア文学賞祭!」と称して、受賞作が刊行された作家のインタビュー、また受賞者らの競作がなされている。   新人賞の受賞者らで「祭」ができるというのは、文芸誌の中ではかなり恵まれた状 […]
No.051 読楽 2013年9月号

No.051 読楽 2013年9月号

  「あやかし跋扈」という魅惑的な言葉で、恩田陸と夢枕獏の連載コーナーがある。「あやかし」も「跋扈」も、もはや文芸誌でしか(あるいは政治の世界で、か)しか見られない言葉だ。「あやかし」は「妖」、「跋扈」は「ばっ […]
No.050 小説宝石 2013年08月号

No.050 小説宝石 2013年08月号

  山村正夫記念小説講座で、逢坂剛の特別講義が収録されている。グラビアでもその様子が掲載されているが、若い女性が多かったらしい。   特別講義の再録などというと、有名大学の名誉教授の、といったイメージ […]
No.049 小説すばる 2013年09月号

No.049 小説すばる 2013年09月号

  「おそとで読書」という特集だ。寺山修司の「書を捨てよ、街へ出よう」からすると、ちょっと未練がましい。金井美恵子の「書を持って家に帰れ」からしても。もっとも、ブックガイド「私がおそとで読みたい本」で紹介される […]
No.048 読楽 2013年7月号

No.048 読楽 2013年7月号

  写真の東川賞を受賞した初沢亜利と佐々木中との対談「このろくでもなく愛おしい世界で写真と言葉には何が切りとれるのか。」が、なかなか面白い。文学の言葉を見飽きた目には、写真家が語る言葉がいちいち新鮮に映るという […]
No.047 小説現代 2013年07月号

No.047 小説現代 2013年07月号

  「SF 特集 未来に気をつけろ」とのことである。未来の何に気をつけねばならないのか、しかとはわからないが、見出しや惹句はたいへん面白そうに見受けられる三作が並んでいた。さて見出しほどは面白くなく、期待外れだ […]
No.046 小説 野性時代 第117号(2013年08月号)

No.046 小説 野性時代 第117号(2013年08月号)

  『聖痕』、『偽文士日録』と二ヶ月連続で新刊を出した筒井康隆を特集している。「妄想こそが想像力の源泉」と題するロングインタビューでは確かに、創作活動についての総まとめのようなことが行なわれていた。   […]
No.045 小説すばる 2013年07月号

No.045 小説すばる 2013年07月号

  東京12チャンネルの経済ニュースをやたらと視るようになったのは、年齢のせいだろう。確かに、大学生たちが電車の中で「ほら、東京12チャンネルとかさ、誰も見てないようなのをさ、」なんて話しているのを聞いて、えっ […]
No.044 小説 野性時代 第116号(2013年07月号)

No.044 小説 野性時代 第116号(2013年07月号)

  「変わりゆくヒーロー」という特集である。二人の仮面ライダー、藤岡 弘、と白石隼也にインタビュー、また宇野常寛が評論を載せている。   ヒーロー像は時代とともに変化するが、宇野常寛の批評にも示されて […]
No.043 読楽 2013年6月号

No.043 読楽 2013年6月号

  日本のラスプーチンと呼ばれていた佐藤優氏の小説「外務省DT物語」が新連載だ。インテリジェンス小説と銘打ってあって、これに目を惹かれた。時代小説、恋愛小説とさまざまにジャンル分けされる小説にあって、インテリジ […]
No.042 小説NON  2013年06月号

No.042 小説NON 2013年06月号

  時代小説と歴史小説とは、どう違うのだろうか。時代小説は、ある時代設定を舞台として、そこでの人の営みや心理を描くもので、その設定以外は基本的に現代小説と変わらない、という考え方もある。それに対して歴史小説は歴 […]
No.041 小説 野性時代 第115号(2013年06月号)

No.041 小説 野性時代 第115号(2013年06月号)

  「40歳からの背徳の官能小説」という特集で、なかなかチャレンジングである。何がチャレンジングかと言うと、「官能小説」に「の」が二つくっついていることで、ジャンルに二重の縛りをかけて狭めていることである。 & […]
No.040 別冊 文藝春秋 2013年05月号

No.040 別冊 文藝春秋 2013年05月号

  金井美恵子の「お勝手太平記」。もちろん谷崎潤一郎の『台所太平記』を踏まえたタイトルだろう。金井美恵子には『恋愛太平記』という作品もあった。   金井美恵子と歴史小説ほどそぐわないものはない。「太平 […]
No.039 小説新潮 2013年05月号

No.039 小説新潮 2013年05月号

  北原亞以子氏が亡くなった。その追悼の特集が組まれている。池内紀の「『でも、ま、いいか』」と、蓬田やすひろの「感謝しか、ありません」の二本。   こじんまりした追悼である。だけど、このぐらいがいいん […]
No.038 小説 野性時代 第114号(2013年05月号)

No.038 小説 野性時代 第114号(2013年05月号)

  「日常は謎に満ちている」という、わかったようなわからないような特集である。揚げ足をとる気はないが、この5月号の誌面も、謎といえばやや謎である。   まず、ちょっと茫然とするのは、巻頭のグラビアだ。 […]
No.037 小説新潮 2013年04月号

No.037 小説新潮 2013年04月号

  春告鳥、という特集である。作品本数は多くはなく、時代小説の現代ものにはない味わいとして「季節感」がある、というコンセプトだ。   単なる思いつきのようで、なかなか深淵なテーマではないか、と思う。確 […]
No.036 読楽 2013年2月号

No.036 読楽 2013年2月号

  本誌に掲載されていた石井光太氏と松本仁一氏の対談記事は、なかなか興味深い内容であった。ノンフィクション作家とジャーナリストという、似て非なる二つの視点からメディアの形を論ずるということが好奇心を刺激する。 […]
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