総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

大野ロベルト 『無名草子』の内と外
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第001回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第001回)

第001回 名前のないテクスト   * 石版と煙突ブラシ、あるいはテキストとテクスト      『無名草子』は正治二年、つまり1200年頃に、俊成卿女によって著されたとされている。だが成立時 […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第010回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第010回)

第十回 『無名草子』の千夜一夜     * ガランが仏語版『千夜一夜物語』の翻訳に用いた十五世紀シリアの手稿(フランス国立図書館蔵)      連載の第七回で、筆者はつぎのように言 […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第009回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第009回)

第九回 テクストの断絶     * 神経ネットワーク(左)と銀河団      『無名草子』は、突然、終わってしまう。しかもそれは未完のように見えながらも、注意深く読んできた読者には綿密に計算されたもの […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第008回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第008回)

第八回 翻弄する老尼   * 英国の募兵ポスター(1914年、左)と米国の募兵ポスター(1917年、右)      連載の第四回で、筆者は老尼の消失について述べた。そして、あるいは女房たちの […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第007回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第007回)

第007回 女の園   * 「眠れるヘルマプロディートス」二世紀のローマで作られた複製品。ルーヴル美術館蔵。反対側には乳房と陽物とを有している。      いくつもの物語の内容や登場人物、そ […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第006回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第006回)

第006回 「モデル読者」の群れ   * カラヴァッジョ「ナルキッソス」1495年頃、国立古典絵画館(ローマ)蔵      「百科辞典」の提出によって世界観をゆるやかに定義した後、女房たちは […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第005回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第005回)

第005回 女房たちの「百科辞典」   * 1779年版『百科全書、あるいは科学、芸術、技術に関する体系的事典』。      花―。紅葉。月や雪と共に見る花。風情がある者もない者も、風流を理 […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第004回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第004回)

第004回 語り部の消失   * 紀元前4世紀から紀元3世紀までのギリシャの演劇用仮面(レプリカ、サスカチュワン大学蔵)。能面を想起せずにいることは難しい。      どことなく幽霊のような […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第003回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第003回)

第003回 異界への出発   * サンドロ・ボッティチェッリ「地獄の深淵」1490年頃、バチカン図書館蔵。      孤独な老尼は、最勝光院に足を踏み入れた。仏像や襖絵、それに金銀で飾った調 […]
『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第002回)

『無名草子』の内と外―読み、呼び、詠み、喚ぶ― (第002回)

第002回 つながりあうテクスト   * コルネリス・デ・バリューア「蒐集家のギャラリー」1635年頃、レジデンツ・ギャラリー(オーストリア)蔵。      『無名草子』は、ひとりの寂しい老 […]
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