総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

辻原登論
メタパフォーマーとしてのアンチパフォーマー -辻原登論-

メタパフォーマーとしてのアンチパフォーマー -辻原登論-

  ◎ 「最近、こういう図式で芸術哲学をやってるんだよね。まだ論文にはしてないんだが、講義では試しにちらほら使ってみたり」   ▽ 「なんだこれ。アスペクト分析かな?」   ◎ 「あすカルチ […]
辻原登-現代小説の特異点(下)

辻原登-現代小説の特異点(下)

     『遊動亭円木』は、盲目の噺家が主人公である。落語とは伝統的な記憶の総体であり、それを暗記し、再話するものだ。なおかつ盲目であることで、近代的な自我の視点を積極的に失おうとする円木とは、古代の […]
辻原登-現代小説の特異点(中)

辻原登-現代小説の特異点(中)

     以下に、パスティーシュの手法による美しい再話をいくつか挙げる。まず『東京大学で世界文学を学ぶ』第十講義においても、まだ書かれぬ自作のアイディアとして語られた『抱擁』。ヘンリー・ジェームスの『 […]
辻原登-現代小説の特異点(上)

辻原登-現代小説の特異点(上)

     辻原登氏の名前を初めて目にしたのは、芥川賞受賞作を紹介する週刊文春の記事だった。(当時、実家では待合室に置くのにと、医療事務のお姉さんが文春と新潮を欠かさず買っていた。)中国の桃源郷か、面白 […]
狂気を追う狂気—『円朝芝居噺 夫婦幽霊』評

狂気を追う狂気—『円朝芝居噺 夫婦幽霊』評

  稀代の噺家・三遊亭円朝の不伝の芝居噺を、現代の作家・辻原登が新発見する。本作はこの出来事に端を発して作家の手で再現された幻の作「夫婦幽霊」と、その顛末をまとめたルポルタージュであり、研究論文であり、探偵小説 […]
『冬の旅』について

『冬の旅』について

   長いあいだ私を呪縛してきた「よい文学」の定義がある。    ──ほんとうの文学は、人間というものがいかにおそろしい宿命に満ちたものであるかを、何ら歯に衣着せずにズバズバと見せてくれる。(略)文学 […]
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