総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

安井浩司参加初期同人誌を読む
N0.001 『牧羊神』 その一(創刊号)

N0.001 『牧羊神』 その一(創刊号)

金魚屋編集部では『安井浩司『俳句と書』展』公式図録兼書籍を編集するにあたって、安井浩司氏から氏が参加した若い頃の同人誌をお借りした。巻末の年譜に写真掲載する目的でお借りしたわけだから、もう安井氏にお返しなければならないの […]
No.020 『琴座』 安井浩司特集

No.020 『琴座』 安井浩司特集

最後に『琴座』を取り上げたい。『琴座』は永田耕衣主宰の同人誌で、安井は昭和三十四年(一九五九年)に同人となり、耕衣の死去により平成九年(九七年)に終刊になるまで在籍した。安井が師と仰いだ俳人は耕衣ただ一人である。耕衣と高 […]
No.019 『Unicorn』 その四 (第4号)

No.019 『Unicorn』 その四 (第4号)

結果として『Unicorn』は第四号で終刊したが、誌面を見ている限りその気配は全くない。第四号後記には新たに天王寺谷精三、青木啓泰、水島洋一の三人が同人参加したと記載されている。編集・発行人の門田は『今四号の校正刷を前に […]
No.018 『Unicorn』 その三 (第3号)

No.018 『Unicorn』 その三 (第3号)

ロラン・バルトは確か、『前衛とはなにが死んだのかを知っていることです。後衛とは死んだものを愛していることです』と言った。前衛と後衛を巡る人間心理としては正しいと思う。ただそれを作品に即して判断するのは難しい。特に詩歌の世 […]
No.017 『Unicorn』 その二 (第2号)

No.017 『Unicorn』 その二 (第2号)

『Unicorn』は創刊当初から、俳句以外の芸術成果を検討することを編集方針にしている。創刊号では当時出版されたばかりの岡井隆の歌集『眼底紀行』を巡って、前田希代志構成による安井浩司、松林尚志、酒井弘司の誌上座談会が掲載 […]
No.016 『Unicorn』 その一 (第1号)

No.016 『Unicorn』 その一 (第1号)

『Unicorn』(ユニコーン)は昭和四十三年(一九六八年)から四十五年(七〇年)にかけて、わずか四冊のみ刊行された俳句同人誌である。しかしその俳句・文学史的な価値は高い。第二次世界大戦後に花開いたいわゆる〝戦後文学〟は […]
N0.015 『砂』(後半)

N0.015 『砂』(後半)

No.7で『青年経』特集が組まれて以降、安井氏(以下敬称略)はさっそく第二句集『赤内楽』の創作に取りかかっている。No.8からNo.14に発表された安井の俳句は73句。そのうち約50パーセントの36句が『赤内楽』に収録さ […]
N0.014 『砂』(前半)

N0.014 『砂』(前半)

『砂』はガリ版刷りA5版(No.11のみ活版印刷)で、安井浩司、高橋彦一郎、前田希代志、高桑廣緒、柴田三木男氏(以下敬称略)によって創刊された。昭和37年(1962年)から40年(65年)にかけて通巻14号が刊行されてい […]
N0.013 『黒』

N0.013 『黒』

『黒』はガリ版刷りA5版の雑誌で、安井氏(以下敬称略)からお借りしたのは第3、5、6、8~12号の8冊である。ただし安井が参加(秋地一郎名義)したのは第12号からで、400字詰め原稿用紙20枚ほどの評論と作品を発表してい […]
N0.012 『群蜂』

N0.012 『群蜂』

安井浩司参加初期同人誌を読んでいると、秋田から大学進学のために上京した安井氏(以下敬称略)が、多くの刺激を受けて作家として成長していく姿が浮かび上がってくる。上京直後の昭和29年(1954年)から30年(55年、18・1 […]
N0.011 『KLIMA』

N0.011 『KLIMA』

安井浩司氏からお借りした『KLIMA』は第1号から3号までの3冊である。3号以降も雑誌が刊行されたのかは確認できていないが、『KLIMA』第3号は昭和32年(1957年)12月31日の発行である。33年(58年)頃から再 […]
N0.010 『現代行動詩派』『ぽぷるす』

N0.010 『現代行動詩派』『ぽぷるす』

安井浩司氏は昭和31年(1956年)から32年(57年)にかけて、『現代行動詩派』と『ポプルス』の二つの詩誌に同人参加し、自ら『KLIMA』という同人詩誌を刊行している。この2年間、安井氏が俳句創作活動を行われていたかど […]
N0.009 『青年俳句』(後半)

N0.009 『青年俳句』(後半)

安井浩司氏蔵の『青年俳句』第4号(昭和29年9月20日発行)の表紙には、『乞御参加』という書き込みがある。恐らく編集発行人の上村忠郎が書いたのだろう。第5号(昭和29年12月1日発行)にも青年俳句会の印が捺された「御参加 […]
N0.008 『青年俳句』(前半)

N0.008 『青年俳句』(前半)

『青年俳句』は上村忠郎によって編集・発行された俳誌である。上村は昭和9年(1939年)青森県南津軽郡生まれで八戸高校を卒業している。安井浩司(秋田県立能代高校)や寺山修司(青森高校)らより2歳年上だが、高校時代から彼らと […]
N0.007 『牧羊神』 その七 (第7号)

N0.007 『牧羊神』 その七 (第7号)

『牧羊神』第7号は昭和30年(1955年)1月25日発行である。29年(54年)7月31日発行の5号から隔月刊を宣言しているので、約2ヶ月遅れの刊行である。この号も寺山の文章で始まっているが、『牧羊神宣言』はない。『梟に […]
N0.006 『牧羊神』 その六 (第6号)

N0.006 『牧羊神』 その六 (第6号)

『牧羊神』第6号は昭和29年(1954年)10月25日発行である。5号は7月31日刊だったので、隔月刊雑誌としては約1ヶ月遅れの刊行である。また6号表紙には初めてイラストが入っているが(作者不明だが笛を吹く牧羊神(パン) […]
N0.005 『牧羊神』 その五 (第4、5号[下])

N0.005 『牧羊神』 その五 (第4、5号[下])

『 N0.003 『牧羊神』 その三 (第4、5号[上]) 』で書いたように、『牧羊神』第5号は早稲田大学入学のために上京した寺山修司が、名実ともに主宰者の意識をもって発行した第二次『牧羊神』だと言うことができる。『N0 […]
N0.004 『牧羊神』 その四 (第4、5号[中])

N0.004 『牧羊神』 その四 (第4、5号[中])

前回は寺山修司と京武久美を中心に創刊された『牧羊神』が、寺山の上京とともにどのように変化したのかを資料に基づいて書いた。『牧羊神』内部の政治闘争的なきな臭い話と受け取った方もいらっしゃるかもしれないが、大方の同人誌・結社 […]
N0.003 『牧羊神』 その三(第4、5号[上])

N0.003 『牧羊神』 その三(第4、5号[上])

『牧羊神』創刊号は昭和29年(1954年)2月1日発行で、中心メンバーの寺山修司や京武久美は卒業間近の青森高校の3年生だった。同3月30日には卒業記念号とでも呼ぶべき第2号が刊行されたが、巻末の『消息』欄に同人の進学先が […]
N0.002 『牧羊神』 その二(第2、3号)

N0.002 『牧羊神』 その二(第2、3号)

第二回目は『牧羊神』VOL.1 NO.2、3である。雑誌の世界には『三号雑誌』という言い方がある。通巻三号で廃刊になってしまう雑誌が意外に多いのである。雑誌発行者の力不足が一番の原因だが、ほかにも理由がないことはない。誰 […]
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