総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

鶴山裕司 抒情詩『羽沢』
第001回 羽沢 (テキスト版)

第001回 羽沢 (テキスト版)

羽沢 鶴山裕司 羽沢は横浜市の一角にあり どこにゆくにもバス便の不便な土地だ 深く大きな崖に面した エレベータのない古い団地の五階がわたくしの部屋で 見晴らしのいい北向きの仕事部屋は 昼はあかるい光で満ち溢れている 雨の […]
第 012 回 本の家/女の子のともだち/my birthday (テキスト版)

第 012 回 本の家/女の子のともだち/my birthday ・・・

本の家/女の子のともだち/my birthday 鶴山裕司       本の家   新しい本が出たのでお送りします 「よくそんなに書けるね」 っていう兄さんの声が聞こえてきそうだけ […]
第 011 回 なぞなぞ/科学博物館/神田 (テキスト版)

第 011 回 なぞなぞ/科学博物館/神田 (テキスト版)

なぞなぞ/科学博物館/神田 鶴山裕司       なぞなぞ   あなたのこと 嫌い ほんとうはなかったものを 壊してしまうから わたしに謎々をかけて 簡単に解いてしまうから ゆりか […]
第 010 回 アイスクリーム/画家のおじさん/贈り物 (テキスト版)

第 010 回 アイスクリーム/画家のおじさん/贈り物 (テキスト・・・

アイスクリーム/画家のおじさん/贈り物 鶴山裕司       アイスクリーム   子供のころね ちょうどこんなふうに 木々にかこまれた噴水のある 公園に遊びにきて アイスクリームを […]
第009回 最初の一音を/森の中/おこりんぼうの王様 (テキスト版)

第009回 最初の一音を/森の中/おこりんぼうの王様 (テキスト版・・・

最初の一音を/森の中/おこりんぼうの王様 鶴山裕司       最初の一音を   ほんの一瞬だけど 後ろ姿が見えたような気がしたんだ だから追いかけて 走り出したんだ 疲れても 重 […]
第008回 ランプ屋/ガラスの靴/お月さま (テキスト版)

第008回 ランプ屋/ガラスの靴/お月さま (テキスト版)

ランプ屋/ガラスの靴/お月さま 鶴山裕司       ランプ屋   という駄菓子屋があった 町にひとつっきりのお店で 五円玉や十円玉を握りしめて通った 色のついたお菓子はダメ と言 […]
第007回 手紙/窓/友達 (テキスト版)

第007回 手紙/窓/友達 (テキスト版)

手紙/窓/友達 鶴山裕司       手紙   僕は君に手紙を書いた ファミレスのカウンターに座り 紙とボールペンを使って 君は手紙を受け取るけど 読まずに放っておくか 読んでも忘 […]
第006回 泣いているこども/夢見ておやすみ/自転車に乗って (テキスト版)

第006回 泣いているこども/夢見ておやすみ/自転車に乗って (テ・・・

泣いているこども/夢見ておやすみ/自転車に乗って 鶴山裕司       泣いているこども   遠くでこどもが泣いている ママの姿が見えなくなったから 酔っぱらったパパが大声で歌い […]
第005回 ファン・ゴッホ/吉祥寺に南桂子展を見に行く/貯水池 (テキスト版)

第005回 ファン・ゴッホ/吉祥寺に南桂子展を見に行く/貯水池 (・・・

ファン・ゴッホ/吉祥寺に南桂子展を見に行く/貯水池 鶴山裕司       ファン・ゴッホ   フィンセント、僕らは君の作品が大好きだ 毎年のように東京で君の絵の展覧会が開催されてい […]
第004回 ライトレールに乗って/東京タワー/EXPO ‘70 (テキスト版)

第004回 ライトレールに乗って/東京タワー/EXPO ‘70 (・・・

ライトレールに乗って/東京タワー/EXPO ‘70 鶴山裕司       ライトレールに乗って   東京駅から十八時十三分の上越新幹線に乗り 越後湯沢でほくほく線に乗り換えて富山に […]
第003回 秋雷/ランナー/星空(テキスト版)

第003回 秋雷/ランナー/星空(テキスト版)

秋雷/ランナー/星空 鶴山裕司       秋雷   僕はいつも気になっている 朝起きて太陽の光を浴びて 農夫が畑を耕すように書きたいのだけど それは自己顕示欲が消えてなくなるまで […]
第002回 平成乙酉卯月追想(テキスト版)

第002回 平成乙酉卯月追想(テキスト版)

平成乙酉卯月追想 鶴山裕司     わたくしの伯父は 平成乙酉卯月(いつゆううづき)二十一日の午前十一時に亡くなった。 最初は膀胱癌を手術したが 癌が全身に転移した末の死だった。 臨終に立ち会った父は […]
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