総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

Author Archive
No.107 文藝 2017年 夏季号

No.107 文藝 2017年 夏季号

     季刊というのはもしかして、日本文化にはあっているのかもしれない。俳句や短歌の雑誌なら必然性はあるし、つまり季節感が出てないと意味がないんじゃないか、と思う。単に毎月出すだけのコストもマンパワ […]
No.099 群像 2017年02月号

No.099 群像 2017年02月号

     若松英輔の「たましいを旅するひとー河合隼雄」に何やら言葉にできない異和感を覚えた。いや、これから言葉にするわけだし、その評論に対しての異和感というより前々から感じていたことがたまたま顕在化し […]
No.095 文藝 2016年冬季号

No.095 文藝 2016年冬季号

     いがらしみきおといえば、あの『ぼのぼの』で知られる漫画家だけれど、そのエッセイが印象に残る。と言っても、とりたてて何か特別なことが書かれているわけではない。漠とした不安感、その原因と目される […]
No.091 文藝 2016年秋季号

No.091 文藝 2016年秋季号

     久しぶりに手にとった文藝は、やはり変わらずレトロな表紙で、その間の文学状況の変化よりも自身の、というか自身が感知するシャバの変化を体感した。何が起きたというわけではないが、世間はどんどんいわ […]
No.045 Papyrus(2016年6月号 Vol.66)

No.045 Papyrus(2016年6月号 Vol.66)

     誌面構成は変わっていない。いわゆる文芸誌という枠組みで、芸能人や映画人のエッセイ、インタビュー、また漫画などを掲載する。従来の文芸誌でもそういうページはあったが、何らかの文学的な文脈、すなわ […]
No.088 文藝 2016年夏季号

No.088 文藝 2016年夏季号

     「王朝文学は連鎖する」というテーマで、江國香織、川上弘美、中島京子、堀江敏幸、森見登美彦の座談会が掲載されている。古典文学、ではなく王朝文学というところがミソかもしれない。ちなみに文藝の表紙 […]
No.079 群像2015年11月号

No.079 群像2015年11月号

     群像の評論部門の新人賞が発表されている。大変に難しい、内容がではなくて難しい時代になったなあ、とあらためて思われる。新人賞も難しいし、評論も難しくなったのだけれど、その難しさの本質が、この群 […]
No.042 小説TRIPPER 2015年秋号

No.042 小説TRIPPER 2015年秋号

     高橋源一郎、阿部和重、佐々木敦による鼎談がある。文学の状況を腑分けするような座談というものはなかなか難しい現状だ。そもそもまず口頭で説明する言語の前に時代を捉えた作品が出てくるもので、少なく […]
No.078 文藝 2015年秋季号

No.078 文藝 2015年秋季号

     柳瀬尚紀による「ユリシーズ」訳の第七章・第八章が新連載として掲載されている。翻訳、それも誰もが知る作品、もっと言えばある時代を象徴する作品の訳こそが文学行為そのものに見える時代が今現在なのだ […]
No.076 小説現代2015年04月号

No.076 小説現代2015年04月号

     戦後70周年だそうである。季節としては外れているのだが、戦後の匂いのするコンテンツがいくつかある。ジャーナルとしての戦後ではないので、そんなものでいいのではないか、とも思う。フィクションにと […]
No.073 群像 2015年05月号

No.073 群像 2015年05月号

     清水良典の「デビュー小説論」が連載第六回である。正直、文芸評論の迷走もついにここまで来たか、の感がある。それは必ずしも悪いことではない。何事も極点に到達すれば、見えてくるものはあるのだ。たと […]
No.004 第28回 三島賞発表記者会見 ニコニコ動画

No.004 第28回 三島賞発表記者会見 ニコニコ動画

     ピース又吉氏の小説が候補に上がったことで話題になった、第28回三島賞発表の記者会見である。ニコニコ動画で4時間に渡って放映されたものがアップされている(無料視聴期間は終了したので、ご興味のあ […]
No.072 文藝2015年春季号

No.072 文藝2015年春季号

     河出書房新社から刊行された日本文学全集が話題になっているらしい。それは大変喜ばしい。一方で、現在におけるその現象の意味を考えざるを得ないところもある。紙の本も、日本文学も、あるいは文学全集と […]
No.039 yomyom 2014年 秋号

No.039 yomyom 2014年 秋号

     yomyomという雑誌タイトルからというわけでないが、ふと、ディスクレシア(失読症、難読症)という病いについて考えた。読みあぐねて、自分はもしかしてそうなのではないか、と思ったということだ。 […]
No.066 文藝 2014年(冬号)

No.066 文藝 2014年(冬号)

     マルグリット・デュラス生誕100年の特集が組まれている。組まれているはずなのだが、どこだ、と目次を探してしまった。そのぐらい目立たない。広告では一番に目に入るのだが、それは他の書き手が知らな […]
No.064 文藝 2014年(秋季号)

No.064 文藝 2014年(秋季号)

     亀山郁夫氏の「新カラマーゾフの兄弟」が、600枚あるという。一読して非常に奇妙な感にとらわれた。これはいったい、何なのだろう。「小説」とあるのだから、小説には違いあるまい。ではなぜ「カラマー […]
No.069 小説すばる 2014年06月号

No.069 小説すばる 2014年06月号

     湊かなえの新連載「ユートピア」が掲載。特集も湊かなえ。「ユートピア」とは、ひどく湊かなえ的なタイトルであるように思う。    湊かなえは「場」の作家である。その場、その町、その共同 […]
No.036 papyrus(2014年06月号)

No.036 papyrus(2014年06月号)

     劇団ひとりと大泉洋の対談。確かに「あるようでない」取り合わせだ、そういえば。なぜそうなのかと言うと、なんとなくキャラが被る気がするのかもしれない。しかし、よく見れば全然違う。被るのはキャラで […]
No.058 文藝 2014年(夏号)

No.058 文藝 2014年(夏号)

     「人文書入門」という特集だ。軽い内容の本も売れなくなっている今日、哲学書や思想書を誰が読むのか、とまずは考える。しかし興味・関心が細分化している以上、まったく出ないということもまた、考えにく […]
No.054 群像 2014年04月号

No.054 群像 2014年04月号

     笙野頼子「未闘病記――膠原病、『混合性結合組織病』の(前編)」が掲載されている。圧力のかかった文章は、私小説とは何か、あるいは病と私小説について、あらためて考える機会を与える。   […]
No.053 文藝 2014年(春号)

No.053 文藝 2014年(春号)

     「国境なき文学団」という特集である。内容はともかく、こういうタイトルにするのはちょっとやめてもらいたいな、という感じ。もちろん「国境なき医師団」というのを踏まえてるわけなんだけれども、踏まえ […]
No.010 早稲田文学 第6号 2013年09月

No.010 早稲田文学 第6号 2013年09月

     早稲田文学新人賞の過去の振り返りが行われている。早稲田文学新人賞から最高齢で芥川賞を受賞した黒田夏子のインタビューも。    新人賞については、各誌のものがいろいろあるわけだが、こ […]
No.051 群像 2013年12月号

No.051 群像 2013年12月号

     「名探偵登場」というアンソロジーが組まれている。これは「13人の作家が名探偵へ捧ぐオマージュ」であって、必ずしもいわゆる探偵小説、推理小説のアンソロジーではない(ということは、読んでから気づ […]
No.050 すばる 2013年12月号

No.050 すばる 2013年12月号

     映画『ジ、エクストリーム、スキヤキ』で監督デビューする演劇人、前田司郎と、その同級生でもある沖田修一が対談している。「映画とか演劇とか小説とか」。    この対談タイトルは象徴的で […]
No.052 小説 野性時代 第120号(2013年10月号)

No.052 小説 野性時代 第120号(2013年10月号)

     「野性時代フロンティア文学賞祭!」と称して、受賞作が刊行された作家のインタビュー、また受賞者らの競作がなされている。    新人賞の受賞者らで「祭」ができるというのは、文芸誌の中で […]
No.050 小説宝石 2013年08月号

No.050 小説宝石 2013年08月号

     山村正夫記念小説講座で、逢坂剛の特別講義が収録されている。グラビアでもその様子が掲載されているが、若い女性が多かったらしい。    特別講義の再録などというと、有名大学の名誉教授の […]
No.048 文藝 2013年(秋号)

No.048 文藝 2013年(秋号)

     創刊80周年だそうで、その特集である。まずはめでたい。創刊しては廃刊となり、という昨今のマガジンの状況で、80年も続いた雑誌というのを考えただけでも、ちょっとめまいがする。     […]
No.048 読楽 2013年7月号

No.048 読楽 2013年7月号

     写真の東川賞を受賞した初沢亜利と佐々木中との対談「このろくでもなく愛おしい世界で写真と言葉には何が切りとれるのか。」が、なかなか面白い。文学の言葉を見飽きた目には、写真家が語る言葉がいちいち […]
No.043 読楽 2013年6月号

No.043 読楽 2013年6月号

     日本のラスプーチンと呼ばれていた佐藤優氏の小説「外務省DT物語」が新連載だ。インテリジェンス小説と銘打ってあって、これに目を惹かれた。時代小説、恋愛小説とさまざまにジャンル分けされる小説にあ […]
No.042 小説NON  2013年06月号

No.042 小説NON 2013年06月号

     時代小説と歴史小説とは、どう違うのだろうか。時代小説は、ある時代設定を舞台として、そこでの人の営みや心理を描くもので、その設定以外は基本的に現代小説と変わらない、という考え方もある。それに対 […]
No.040 別冊 文藝春秋 2013年05月号

No.040 別冊 文藝春秋 2013年05月号

     金井美恵子の「お勝手太平記」。もちろん谷崎潤一郎の『台所太平記』を踏まえたタイトルだろう。金井美恵子には『恋愛太平記』という作品もあった。    金井美恵子と歴史小説ほどそぐわない […]
No.039 小説新潮 2013年05月号

No.039 小説新潮 2013年05月号

     北原亞以子氏が亡くなった。その追悼の特集が組まれている。池内紀の「『でも、ま、いいか』」と、蓬田やすひろの「感謝しか、ありません」の二本。    こじんまりした追悼である。だけど、 […]
No.043 すばる 2013年05月号

No.043 すばる 2013年05月号

     宮沢章夫と佐々木幹郎との対談「3・11後の言葉と声」。またか、と言うか、まだかという気もしたのだが、存外に(失礼)面白く読んだ。面白いのは、宮沢章夫が演劇人だからであって、3・11という文学 […]
No.041 文藝 2013年(夏号)

No.041 文藝 2013年(夏号)

     舞城王太郎という作家がいることを、初めてはっきり認識した。と同時に、世の中はどうなっているのだろう、と思った。作家の評価、雑誌特集の善し悪しではない。自分の頭の中の現状に照らして、ということ […]
No.037 すばる 2013年04月号

No.037 すばる 2013年04月号

     女性たちの書いたものの方が読めるし、元気がよい、というようなことは、この金魚屋のブログでも述べられていたように記憶している。それはそうなのだが、ではいったいなぜなのか。    文学 […]
No.032 小説 野性時代 第109号(2012年12月号)

No.032 小説 野性時代 第109号(2012年12月号)

     「ミステリと現実の交差点」という、なかなか楽しい特集である。「ミステリ事件帳」、「東京ミステリマップ」で、ミステリ作品に影響を与えた実在の事件や場所をたどる。このミステリマップは、何となくう […]
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