総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

Author Archive
No.031 角川短歌 2016年08月号

No.031 角川短歌 2016年08月号

     八月号では「特集 戦後71年 うたびとの証言」が組まれています。終戦の日を契機に戦争特集を組むのは歌誌と句誌くらいかもしれません。小説は基本的に現世の男と女と金と家族と友人がテーマですから戦 […]
No.030 角川短歌 2016年07月号

No.030 角川短歌 2016年07月号

     七月号の特集は「30年目のサラダ記念日」です。これは実に面白い特集です。対外的に言えば俵万智さんの知名度はあらゆる歌人を凌ぎます。日本人で知らない人は少ないと言っていいほど彼女は有名です。で […]
No.029 角川短歌 2016年06月号

No.029 角川短歌 2016年06月号

     短歌や俳句の世界には高齢の創作者が多いです。歌壇・俳壇の頂点に立つ作家はもちろんのこと新人・中堅作家の年齢層も高い。会社を定年退職してから短歌・俳句でも始めようかという人がたくさんいらっしゃ […]
No.028 角川短歌 2016年05月号

No.028 角川短歌 2016年05月号

     文学になぜジャンルがあるのかは真剣に考えてみた方がいいテーマでしょうね。作家はだいたい青春期くらいまでにあるジャンルに魅了されます。もちろん石川啄木のように新体詩(自由詩)から始まり小説家を […]
No.027 角川短歌 2016年04月号

No.027 角川短歌 2016年04月号

     四月号の歌壇時評・阿波野巧也さんの「『砂丘律』を中心に仕事と日常のことを考えてみた」を読んで馬場あき子さんを筆頭とする長老歌人たちが手こずっているのはこれですかと思ってしまいました。阿波野さ […]
No.026 角川短歌 2016年03月号

No.026 角川短歌 2016年03月号

     先月号から「対談 31文字の扉――詩歌句の未来を語る」が始まっていて四月号は馬場あき子さんと宇多喜代子さんです。宇多さんは昭和十年(一九三五年)生まれの俳人で桂信子さん主宰の「草苑」に参加さ […]
No.026 死者たちを詠うということ―福島泰樹歌集『哀悼』

No.026 死者たちを詠うということ―福島泰樹歌集『哀悼』

書名:『哀悼』福島泰樹著 発行:皓星社  初版発行:2016年10月30日 定価:2,000円(税別)      『哀悼』は福島泰樹さんの二十九冊目の歌集です。処女句集『バリケード・一九六六年二月』が […]
歌誌について

歌誌について

     歌壇も俳壇と同様に結社中心です。ただ俳壇とは異なり現在では結社所属歌人と無所属歌人は数だけ見れば拮抗し始めています。俳壇でも同様の現象が起こっていますが俳壇は恐らく今のまま結社中心であり続け […]
No.025 角川短歌 2016年02月号

No.025 角川短歌 2016年02月号

     二月号の巻頭カラーグラビアは『31文字の扉――詩歌句の未来を語る 対談&競詠 岡井隆×平田俊子』です。岡井さんは角川短歌で「詩の点滅」を連載しておられて毎号必ず読んでいるのですがこれまで取り […]
No.024 角川短歌 2016年01月号

No.024 角川短歌 2016年01月号

     新年号ということもあって角川短歌では「新春62歌人大競詠」の作品とエッセイ特集が組まれています。充実した特集でしたがやはりまず「特別座談会 短歌における「人間」とは何か」を取り上げることにし […]
No.023 角川短歌 2015年12月号

No.023 角川短歌 2015年12月号

     十二月号では「結社特集 師を持つということ」が組まれていて坂井修一、江戸雪、黒瀬珂瀾(くろせ からん)さんが「不合理を楽しむ」という鼎談をなさっています。坂井修一さんは馬場あき子さんの結社「 […]
No.023 インサイドアウト―馬場あき子インタビュー集『穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈 寂しさが歌の源だから』

No.023 インサイドアウト―馬場あき子インタビュー集『穂村弘が・・・

書名:『穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈 寂しさが歌の源だから』 発行:角川文化振興財団 発売:株式会社KADOKAWA 初版発行:2016年6月25日 定価:1,800円(税別)      『寂しさ […]
No.022 角川短歌 2015年11月号

No.022 角川短歌 2015年11月号

     「角川短歌」十一月号は第61回角川短歌賞発表号です。このところ毎年新人賞の発表が楽しみです。優れた新人が多く短歌界が活況を呈している証拠です。ただ新人賞の決定システムはメディアや文学ジャンル […]
No.021 角川短歌 2015年10月号

No.021 角川短歌 2015年10月号

     「角川短歌」十月号の特集は「写生がすべて」です。相子智恵さんは「正岡子規が洋画家・中村不折との交流によって絵画から取り入れた写生の概念は、短歌では斎藤茂吉に、俳句では高浜虚子に引き継がれた」 […]
No.020 角川短歌 2015年09月号

No.020 角川短歌 2015年09月号

     「角川短歌」九月号の特集は「「私」をどう歌うか」です。以前同誌二月号の特別企画「私性論議ふたたび」を取り上げたことがあります。第五十七回短歌研究新人賞を受賞した石井僚一さんの『父親のような雨 […]
No.019 角川短歌 2015年08月号

No.019 角川短歌 2015年08月号

     「角川短歌」八月号では「保存版 大特集 没後五年 河野裕子の魅力 全歌集解説」が組まれています。河野裕子さんは昭和二十一年(一九四六年)生まれで平成二十二年(二〇一〇年)に六十四歳でお亡くな […]
No.018 角川短歌 2015年07月号

No.018 角川短歌 2015年07月号

     「角川短歌」六月号では特集「若山牧水生誕130年 今こそ牧水――「あくがれ」の心を求めて」が組まれています。近代短歌で一般読者に人気なのは与謝野晶子、石川啄木、若山牧水、北原白秋らの「明星」 […]
No.017 角川短歌 2015年06月号

No.017 角川短歌 2015年06月号

     「角川短歌」六月号では「第49回釈迢空(しゃくちょうくう)賞選考委員選評」「短歌賞を考える-第49回 釈迢空賞「該当作なし」を受けて」が組まれています。釈迢空は言うまでもなく民俗学・国文学者 […]
No.016 角川短歌 2015年05月号

No.016 角川短歌 2015年05月号

     「角川短歌」五月号の特集は「第61回角川短歌賞〆切直前 連作を極める」です。角川短歌賞の応募規定には「未発表短歌50首」とあるだけで連作とは書かれていませんがこの特集から編集部が期待している […]
No.015 角川短歌 2015年04月号

No.015 角川短歌 2015年04月号

     「角川短歌」四月号では「次代を担う20代歌人の歌」が特集されています。現代といっても二〇〇〇年紀を超えたあたりからですがどのジャンルでも十代二十代でデビューする(デビューできる)創作者が減っ […]
No.014 角川短歌 2015年03月号

No.014 角川短歌 2015年03月号

     前回石井僚一さんの『父親のような雨に打たれて』を巡る短歌虚構論争を取り上げましたが今号の角川短歌では特集「記録としての短歌」が組まれています。サブタイトルは「結婚・出産・介護・別れ-日常を歌 […]
No.013 角川短歌 2015年02月号(後編)

No.013 角川短歌 2015年02月号(後編)

     石井さんは「(『父親のような雨に打たれて』が)話題になったことで短歌がすごくおもしろくなった」と発言しておられます。それはそのとおりですが石井さんは受動的に授与される賞を受賞したわけではあり […]
No.012 角川短歌 2015年02月号(前編)

No.012 角川短歌 2015年02月号(前編)

     角川短歌二月号は短歌の世界のリベラリズムを堪能できる号でした。正直に言えば商業文芸誌や同人誌(結社誌)を読んでいて面白いと思うことはめったにないのですが今号は特別でした。まず歌壇のリベラリズ […]
No.011 角川短歌 2015年01月号

No.011 角川短歌 2015年01月号

     短歌芸術の奥深さは日本語表記すら確立されていない『万葉集』の時代から現在に至るまでその伝統が続いていることにあるわけですが近現代になって初めて短歌に登場したテーマに〝老い〟があります。もちろ […]
No.010 角川短歌 2014年12月号

No.010 角川短歌 2014年12月号

     角川短歌12月号では「文語のニュアンス・口語のリアル」という特集が組まれています。短歌界全体に占める創作者人口は一握りかもしれませんがこれも本道である文語体作品と新興で未来のヴィジョンを示唆 […]
No.009 角川短歌 2014年11月号

No.009 角川短歌 2014年11月号

     「角川短歌」十一月号は角川短歌賞の発表号で谷川電話さんの「うみべのキャンバス」が受賞されました。谷川さんは昭和六十一年(一九八一年)生まれの三十四歳で一時はお笑い芸人を目指していましたがお笑 […]
No.008 角川短歌 2014年10月号

No.008 角川短歌 2014年10月号

     文学金魚で批評を書いておられる著者の方たちには世界が大きく変容する時には文学ではその最も古いジャンルから変化の兆しが現れるだろうという考えがあります。もう少し平たく言うと資本主義的な商業シス […]
No.007 角川短歌 2014年09月号

No.007 角川短歌 2014年09月号

     今月号には「60歳からの短歌――それぞれの60代を歌い残す」という特集が組まれています。日本の労働人口の過半数はサラリーマンを中心とした勤め人で、身体は元気でもいつか停年の日がやってきます。 […]
No.006 角川短歌 2014年08月号

No.006 角川短歌 2014年08月号

     人間の行動範囲は意外に狭いものです。お金がなく、背中をせっつかれるような切迫した仕事も目的もない学生時代などに、友だちと繁華街を終日ブラブラ歩き回った経験は誰にも一度や二度はあるのではないで […]
No.005 角川短歌 2014年07月号

No.005 角川短歌 2014年07月号

     短歌界は俳句界に比べてとてもリベラルだと思います。俳句界のように、大結社に所属する伝統派俳人たちが主な俳句雑誌の誌面を埋めつくし、前衛的試みなど存在しないかのようなメッセージを仲間や社会に向 […]
No.004 角川短歌 2012年09月号

No.004 角川短歌 2012年09月号

  9月号では『完全保存版56ページ 特集 佐佐木幸綱 伝統と述志』が組まれています。歌人の皆さんには説明するまでもないですが幸綱さんは昭和13年(1938年)生まれの歌人・国文学者で歌誌『心の花』の主宰・編集 […]
No.003 角川短歌 2012年08月号

No.003 角川短歌 2012年08月号

  短歌は俳句の母体ですが両者には大きな違いがあります。短歌・俳句に打ち込んでいる方はもうお忘れでしょうが素人が実際に作品を作ってみれば簡単に実感できます。神社仏閣を中心にした日本の観光名所にはしばしば投句箱が […]
No.002 角川短歌 2012年07月号

No.002 角川短歌 2012年07月号

  今回は『角川短歌』に掲載された作品を材料に現在短歌で実践されている〝書き方〟を簡単に概観してみたいと思います。どの時代にも一定の作品生成方法は存在します。ただジャンル内に視線を集中させていればいるほど書き方 […]
No.001 『角川短歌』批評を始めるにあたって

No.001 『角川短歌』批評を始めるにあたって

【角川短歌 角川学芸出版 月刊】   短歌(和歌)は少なくとも千五百年以上続く日本独自の文学であり日本文学の基層です。書き文字がまだ存在していない時代から短歌の原型となる表現は存在したと考えられます。しかし現在 […]
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