総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

Author Archive
No.111 小説すばる 2017年8月号

No.111 小説すばる 2017年8月号

     久しぶりの小説すばるだ。相変わらずの健康そうな様子が頼もしい。健康そうとは、よく肥えているとか、顔色がよい、元気がある感じとかだ。これは凡庸な褒め方みたいだけれど、年々貴重な特長になっている […]
No.029 円城塔訳 アーネスト・フェノロサ&エズラ・パウンド著『スマ・ゲンジ ほか二篇』(幽 vol.27)

No.029 円城塔訳 アーネスト・フェノロサ&エズラ・パウンド著・・・

     怪談専門誌の幽だが、連載として今回は、円城塔訳 アーネスト・フェノロサ&エズラ・パウンド著「スマ・ゲンジ ほか二篇」が掲載されている。見たときは多少の衝撃を禁じ得なかった。そうか源氏物語にも […]
No.103 小説すばる 2017年02月号

No.103 小説すばる 2017年02月号

     なんで、小説すばるはこんなに分厚いんだろう。久しぶりに手にとって、それが最初に思い浮かんだことだった。それ自体を批判していんとか、そういうのではなくて、その厚さが今、意味しているものはなんだ […]
No.046 yomyom vol.43 創刊10周年記念号

No.046 yomyom vol.43 創刊10周年記念号

     yomyom が終わってしまう。「ありがとう!」という表記に、一瞬そう思った。実際には「次号から電子版に移行します。」ということだった。それでも終わってしまう、という感覚は拭えない。ありがと […]
No.092 群像 2016年09月号

No.092 群像 2016年09月号

     表紙に「家」という字が並んでいる。もちろん偶然だが。特集に「作家と翻訳家」、作品に群像新人賞受賞後第一作の乗代雄介『本物の読書家』。偶然だけれど、そのことの意味をついつい考えざるを得ない。な […]
No.086 小説すばる 2016年03月号

No.086 小説すばる 2016年03月号

     映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の公開記念で、夢枕獏と岡田准一の対談が掲載さーている。わりあいに呑気な、普通の対談で、それは作家と芸能人だから当然かもしれないが、原作の凄みを知っていると、何 […]
No.044 ジャーロ(NO.55 秋冬号)

No.044 ジャーロ(NO.55 秋冬号)

     「さよなら、アナログ!」。「紙の」ジャーロ最終号で、電子書籍版の第0号という位置付けである。紙版と電子書籍版では表紙が色違いになっている。文芸誌もだんだんこうなるのか、と感慨深い。同時に、も […]
No.043 en-taxi (エンタクシー) 第46巻 ファイナル号

No.043 en-taxi (エンタクシー) 第46巻 ファイナ・・・

     柳美里も加わっての終刊号の座談会である。この雑誌は確かに、文芸誌の何たるかをいろいろ考えさせてくれた。また最後に怖がらずに?柳美里を呼ぶのも、またそれに応えるのも、文学というものに最低限必要 […]
No.041 Papyrus(2015年10月号 Vol.62)

No.041 Papyrus(2015年10月号 Vol.62)

     三浦春馬という俳優さんのインタビューがある。文芸誌における芸能人のインタビューについては、特にこの雑誌のレビューで何度か論じられたかと思う。そういう文学金魚もまたフロントインタビューで、いわ […]
No.077 すばる 2015年09月号

No.077 すばる 2015年09月号

     確かに文学は変容した、と目次を見て思った。端的に言って、“ 滅びた ”というかたちでの変容だが、いっそよいかもしれない、とも思う。変わり果てた、なとど嘆く必要はない。そもそも近年のあり様は、 […]
No.016 三田文學 2015年夏季号

No.016 三田文學 2015年夏季号

     玄月の「占有者」というタイトルは、そして内容も純文学という制度のメタファーのように感じられて、なかなか興味深い。純文学というものは日本に特有の不思議なものではあるが、特有なのはそれが制度化さ […]
No.063 新潮 2014年08月号

No.063 新潮 2014年08月号

     ドナルド・キーン氏の連載「石川啄木」第三回。私たちの中の石川啄木のイメージがどんどん崩れ、生きている人が姿を現しつつある。では、私たちの持っていた石川啄木のイメージはどんなものだったか。 & […]
No.062 新潮 2014年07月号

No.062 新潮 2014年07月号

     ドナルド・キーン氏の連載「石川啄木」の第二回。啄木が上京したときの話から。啄木の様子がこれほどリアリティをもって迫ってくるのは、その日記の存在によるところが大きい。我々にとって啄木とは、すで […]
No.060 すばる 2014年07月号

No.060 すばる 2014年07月号

     有吉佐和子の没後30年特集である。新たに刊行される「花ならば赤く」の抄録が掲載されている。特集には「“ 不朽 ” ということ」というサブタイトルが付いているが、確かに古びていない。今でも十分 […]
No.059 新潮 2014年06月号

No.059 新潮 2014年06月号

     フェミニズム的なものと誤解されるかも知れないが、そうではなくて、「偉人の妹」というテーマで一冊の書物をまとめたら、と思うことがある。文学者であれ、社会運動家であれ、その妹たちはたいてい、ちょ […]
No.057 新潮 2014年04月号

No.057 新潮 2014年04月号

     古川日出男の「女たち三百人の裏切りの書」という作品が新連載だ。このタイトルに惹かれて、中身を読み、つくづく今、人は何を求めて小説を手に取るのかと考えてしまった。    小説そのもの […]
No.061 小説現代 2014年03月号

No.061 小説現代 2014年03月号

     「特別対談」にしてはごく短いものだが、トラベルミステリーで知られる西村京太郎と、『駅物語』の著者である朱野帰子が「駅と人と小説と」について語り合っている。    旅、駅、鉄道はしか […]
No.034 Mei vol.03

No.034 Mei vol.03

     「こわ~い京都をぶら~り散歩」特集である。ちなみにおさらいすると、「Mei」とは「冥」であり、「Ghostly Magazine for girls」である。(霊っぽいものが)「視える人」と […]
No.058 小説新潮 2013年12月号

No.058 小説新潮 2013年12月号

     「恋人の聖地 Again」という、昨年に引き続いての特集。「恋人の聖地」は、特定非営利活動法人地域活性化支援センターのプロジェクトで選定されたデートスポットだそうだ。地域振興、村おこしの一貫 […]
No.028 yom yom vol.30 2013年 秋号

No.028 yom yom vol.30 2013年 秋号

     文芸誌時評をいろいろと書いてきて、今更だけれど、これは「文芸時評」じゃないんだし、ってことに気がついた。その違いがやっとわかった、という感じ。    一言でいうと、文芸誌時評っての […]
No.056 小説すばる 2013年11月号

No.056 小説すばる 2013年11月号

     町山智浩の『トラウマ恋愛映画入門』刊行記念として「世界は映画でできている」という特集が組まれている。樋口毅宏、川本三郎との対談が二本に、特別寄稿として「地獄のアメリカ道中記  ディア・ハンタ […]
No.053 小説新潮 2013年09月号

No.053 小説新潮 2013年09月号

     エドガー・アラン・ポーを源とした「幻視者の系譜」という特集である。エドガー・アラン・ポーは「ゴシックと呼ばれる幻想小説の書き手」であり、「推理小説の始祖」であり、その幻想小説は「その後のSF […]
No.026 Feel Love Vol.19

No.026 Feel Love Vol.19

     「辛酸なめ子の世界恋愛文学全集」という書評というか、エッセイが二本、掲載されている。「世界恋愛文学全集」というのは、なかなか魅力的である。『ボヴァリー夫人』とか『源氏物語』とか、そういう観点 […]
No.049 小説すばる 2013年09月号

No.049 小説すばる 2013年09月号

     「おそとで読書」という特集だ。寺山修司の「書を捨てよ、街へ出よう」からすると、ちょっと未練がましい。金井美恵子の「書を持って家に帰れ」からしても。もっとも、ブックガイド「私がおそとで読みたい […]
No.049 すばる 2013年09月号

No.049 すばる 2013年09月号

     巻頭の掌編に、瀬戸内寂聴の「わかれ」。本当に短いもので、男と女が電車の中で出会う。たまたま同じ駅で降り、女のスーツのスカートが切られていることに気づいた男は、彼女をかばうようにして歩いてやる […]
No.045 小説すばる 2013年07月号

No.045 小説すばる 2013年07月号

     東京12チャンネルの経済ニュースをやたらと視るようになったのは、年齢のせいだろう。確かに、大学生たちが電車の中で「ほら、東京12チャンネルとかさ、誰も見てないようなのをさ、」なんて話している […]
No.045 群像 2013年06月号

No.045 群像 2013年06月号

     作品を含めたすべての記事の中で、最も鮮烈に印象に残り、また唯一記憶に残ったものは「私のベスト3」というコーナーの岡崎玲子による「海外で受ける治療」だった。    この「私のベスト3 […]
No.041 小説 野性時代 第115号(2013年06月号)

No.041 小説 野性時代 第115号(2013年06月号)

     「40歳からの背徳の官能小説」という特集で、なかなかチャレンジングである。何がチャレンジングかと言うと、「官能小説」に「の」が二つくっついていることで、ジャンルに二重の縛りをかけて狭めている […]
No.014 ハヤカワ・ミステリマガジン 2013年07月号

No.014 ハヤカワ・ミステリマガジン 2013年07月号

     「二流小説家」というやたらと面白いミステリーが映画化されるらしく、その特集である。原作はデイヴィッド・ゴードン、これを日本で映画化するということで、いわゆる翻案である。それで特集タイトルは「 […]
No.035 小説すばる 2013年04月号

No.035 小説すばる 2013年04月号

     新学期の始まる四月に、「思い出は、教科書とともに」という特集である。「誰しもが出会ってきた物語、それが教科書です。読書の原体験を振り返ってみませんか」とある。わりと意外というか、ちょっと意表 […]
No.034 小説現代 2013年04月号

No.034 小説現代 2013年04月号

     「人間関係に悩んだら」という特集だ。が、小説作品はその処方箋と言うよりは、いっそう病いを深めるぐらいだろう。まあ、小説にそんなに直接的な実用性は期待できるものではない。そもそも作品というもの […]
No.031 小説すばる 2012年12月号

No.031 小説すばる 2012年12月号

     千葉聡という歌人の方が高校の先生をやっておられて、「黒板の隅に書いた歌」というエッセイを連載している。今回、その最終回。    千葉聡氏は横浜市生まれで東京学芸大学教育学部卒業後、 […]
No.020 yom yom vol.26 2012年 秋号

No.020 yom yom vol.26 2012年 秋号

     内澤旬子の連載ノンフィクション「卒業できない私たち」がなかなか興味深い。韓流やタカラヅカなど〈女子の愉しみ〉を追うというもので、今回は王道「ジャニーズ(前編)」だそうだ。    前 […]
No.028 小説現代 2012年10月号

No.028 小説現代 2012年10月号

     「本当はどこにある? 幸福論」という特集である。読んでいて思ったのは、男と女では幸福のありかのイメージが違うな、ということである。    萩原浩「プラスチック・ファミリー」は、51 […]
No.026 小説すばる 2012年10月号

No.026 小説すばる 2012年10月号

     恋愛小説の特集。なんか最近、多い気がする。ってか、恋愛小説って王道っちゃ王道だけど。    で、読んだらどれも懐かしい感じ。一昔前の小説って、こんなだったよな、と思い出した。それで […]
No.015 Feel Love Vol.16

No.015 Feel Love Vol.16

     「中田永一百科事典」という特集だ。中田永一は恋愛小説の書き手で、覆面作家だそうだ。覆面作家というものがいまだに存在可能なのか、ということに驚いた。すべての隠し事が不可能になっているような現在 […]
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