大野露井さんの『故郷-エル・ポアル-』注(第02回)をアップしましたぁ。大野さんの自伝的小説『故郷-エル・ポアル-』の注の連載です。エル・ポアルはスペインのカタルーニャ地方にある町です。今独立運動でモメてる地方ですね。文学金魚新人賞の青山YURI子さんもバルセロナに住んでおられました。あ、今も住んでおられるのかな。
んでちょくちょくニュースネタになるので、石川は『カタルーニャ独立って、実際のところどうなのよ』って、カタルーニャにご縁のある何人かに聞いてみました。ニュースでは独立運動を契機にスペイン内戦になるんぢゃないかって書いている人もいましたからね。
石川が聞いた話を総合すると、『内戦? ないない。バルセロナはいたって平和だよ』ってことでした。民族紛争というと、すぐにユーゴ内戦とかを思い出してしまうのですが、スペイン人はそんな悲惨は望んでいないようです。政治闘争として独立問題を扱おうというスタンスらしい。
ただスペインではマドリーとカタルーニャの確執は昔から根深くあるようです。カタルーニャの公用語は言うまでもなくカタルーニャ語で、カタランはたいていスペイン語を話しますが、マドリーの人たちはカタルーニャ語はぜんぜんダメって人が多いらしい。
それにカタルーニャは裕福な自治体のようなんだな。マドリーがその豊富な税収を、ぜんぜんカタルーニャに寄与しない使い方をしてることに不満があるようです。またカタルーニャにはサグダラ・ファミリアを始めとする観光資源も多いんですが、マドリーは首都っていうだけで、なんもないじゃんってカタランは考えているらしひ。
世界中どこに行ったって民族・宗教の違いは、モメ始めると手が付けられないほど荒れてしまいますが、カタルーニャ独立問題が21世紀的な賢い共存モデルになるといいですね。
■ 大野露井『故郷-エル・ポアル-』注(第02回)(縦書)版 ■
■ 大野露井『故郷-エル・ポアル-』注(第02回)(横書)版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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