小松剛生さんの連載ショートショート小説『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.034 三日月とスナフキン』をアップしましたぁ。今回は典型的な〝小松さん的小説〟ですね。

 

人間はどーも生まれながらの資質というものを持っております。それだって生育環境で育まれたものだよ、とは言えますが、物心つく頃にはそれぞれの資質がはっきりしてきます。小説家的資質も確かにあって、小松さんは明らかに小説家資質だなぁ。立ち食いそばも砂漠もクロワッサンも、小説の題材として処理されてゆく。〝世界を小説的捉え方で認識すること〟が当たり前になっているのが、小説家資質だと言っていいと思います。

 

こういった小説家資質を持っている人は、当然小説を書く際に有利です。ただ資質が才能に直結するわけではありません。スタート時点でかなり有利、ということです。また分析型とか思考型、あるいは短歌・俳句・自由詩資質を持っている人が、小説を書けないというわけでもありません。だけど持って生まれた資質と違う表現ジャンルに踏み出すときは、自らの資質をきちんと理解するのと同時に、新たな表現ジャンルの特徴を理解しなければうまくいかないのは言うまでもありません。

 

また妙な言い方ですが、小説家は知的であってはいけない。もそっと正確に言うと、読者に知的な人だと思われてはいけない面があります。小説は基本、人間世界で迷いながら、自己の恥の部分をもあからさまに書いてゆく芸術です。小説家の知性は作品の背後にほぼ完全に隠れている方がいいのです。読者がバカな作家だなぁと思ったりしたら、その作品はかなり成功しています。

 

 

小松剛生 連載ショートショート小説 『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.034 三日月とスナフキン』 縦書版 ■

 

小松剛生 連載ショートショート小説 『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.034 三日月とスナフキン』 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

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