原作・小原眞紀子、作・露津まりいさんの連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第11回)をアップしました。第6章『段取りと計量。道具はささっと片づける』です。小原・露津さんのサスペンス小説は何作かすでに出来上がっています。金魚屋の本がテイクオフしたら、金魚屋で連載していただいている年長作家さんたちと言いますか、ベテラン作家さんたちの本と一緒に出版を開始する予定です。まあどの版元でも同じですが、メディアの顔になるのは若手新人作家さんたちで、幹を支えるのは中堅やベテラン作家さんたちであるのが理想です。安定して書ける作家さんたちには頑張っていただかなければなりません。

 

 ウォーキング・クローゼットと寝室をさんざん探し回ったが、金の蝶の縫い取りのある帯締めなど見つからない。そもそも着物自体、クローゼットの隅の行李にあの大輪の椿の帶とともに一式があるのみで、他に袖畳みをした覚えもない、と家政婦は言う。

 夕方、家政婦が帰ってからも、クローゼットの引出しの隅に押し込まれてやしないかと、彩子は一段ずつ探していた。

 電話する、と約束したことを後悔したが、カオルに伝えても無視されたことにすればいい、と腹を決めた。やはりここに留まっているとろくな事がない。

 その途端、帯締めなんて嘘だ、とふいに確信が湧いた。

 白水。あの男は何をどこまで知っているのか。が、あの女は、もしかして白水の差し金で来たのではないか。

(原作・小原眞紀子、作・露津まりい『お菓子な殺意』)

 

勘も鋭く知的でもある主人公が、それでも追い詰められていくのがサスペンスの醍醐味です。他者は自分と同等か、あるいは自分にはない部分で遙かに勝っており、常に裏をかこうと画策している。彩子さん、もっと追い詰められるでしょうね(爆)。

 

んで文学金魚のサイト改変は8月になりそうです。これまで文学金魚パブリシティのための編集方針を行ってきましたが、本の刊行に合わせてサイトの性格も変えてゆかなければならないといふことでもあります。変化し続けなければならないのは、作家もメディアも同じなのであります。

 

 

原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第11回) (縦書)版 ■

 

原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第11回) (横書)版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■