小松剛生さんの連載ショートショート小説『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.033 アミを張れ』をアップしましたぁ。今回の作品は、基本、作家に対して愛情いっぱいですが、冷たくもある石川も、ちょいとホロッと来ました。小松さんは『その魚をとらえようとする人間が、もうひとつの懐中電灯くらい見つけられないでどうするのだ』と書いておられますが、その通り(爆)。

 

20世紀中頃までは、19世紀から続いた〝特権的作家神話〟がうっすらと生きていました。アルチュール・ランボー的な〝見者(ヴォワイヤン)〟や、〝知の極北〟としてのテスト氏などです。現在は、作家があらかじめ特権的知性や感性を持っているとは誰も信じていません。作家は単に詩や小説を書く人であり、その中で優れた仕事をした人しか〝才能〟を認めてもらえない。当たり前ですが、作家だからと言って別に偉いわけではない。

 

ただ一生書き続けるには才能も努力も必要です。長く作家を続けられる人はなんらかの才能を持っていると言っていいでしょうね。もちろんそう簡単ではありません。人はだんだん作家になってゆくのであって、生まれつき作家という人はほとんどいない。作家が作家になるには、一人の人間がまっとうに育つくらいの奇跡的な要素が必要です。小松さん、正念場でありますぅ。

 

 

小松剛生 連載ショートショート小説 『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.033 アミを張れ』 縦書版 ■

 

小松剛生 連載ショートショート小説 『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.033 アミを張れ』 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■