連載翻訳小説 e.e.カミングス著/星隆弘訳 『伽藍』(第05回)をアップしました。第2章『途上』です。

 

 左手の壁を飾るのは小型帆船、その船体番号––––十三を帆に掲げていた。「わが最愛の一艘」と下にドイツ語で記してあった。それからドイツ兵の胸像、これはかなり理想化された、恐れ知らずの兵(つわもの)らしい。そのあとには、名匠の未完作品 ––––ドーナツ体型の騎手が、同時に五方向に前進する全身透明ソーセージ型の馬のとんがった背骨から恐ろしい速度で滑落している図だった。騎手は片手にぴんと張った手綱を握りしめて退屈しきっている。向こう側の足が滑落に弾みをつけている。ドイツ兵の帽子をかぶって煙草を飲んでいる。俺はとっさにこの馬と騎手を模写しようと心に決めた、鉛筆を手に入れていたらすぐにも取り掛かったところだ。

(e.e.カミングス著/星隆弘訳 『伽藍』)

 

魅力的な描写ですね。こういった独房なら入ってみたいかも(爆)。

 

your birthday comes to tell me this

— each luckiest of lucky days

i’ve loved, shall love, do love you, was

and will be and my birthday is

e e cummings

 

引用はクーマングスさんの詩ですが、えっらい簡単です。高校1年生レベルでも十分読めます。だけんど翻訳するのはすんげぇ難しい。トライしてみると、詩の翻訳の難しさがよくわかると思います。

 

 

連載翻訳小説 e.e.カミングス著/星隆弘訳 『伽藍』(第05回) 縦書版 ■

 

連載翻訳小説 e.e.カミングス著/星隆弘訳 『伽藍』(第05回) 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

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