山本俊則さんの美術展時評『No.068 『鈴木其一展』』をアップしましたぁ。鈴木其一(きいつ)は幕末の琳派の画家です。言うまでもなく酒井抱一の弟子です。山本さんが書いておられますが、石川も其一は町人の出だと思っていました。しかし武士説もあるようです。

 

酒井家家臣の松下高徐が抱一の事蹟をまとめた「等覚院殿[とうかくいんどの](抱一の法名)御一代」に其一は酒井家「小普請方水野勝之助殿家来飯田藤右衛門厄介」と記されているやうです。飯田藤右衛門の所に厄介になっていた西村為三郎が鈴木家の婿となって鈴木其一を名乗り、抱一に仕えたといふことらしひ。山本さんは『抱一作品の高貴さからはどう見てもちょっと劣る其一の画風を、町人の出だからと解釈して納得していたところがあるのだ』『ただ(町人の出か武士の出か)どちらかわからない以上、先入観を持って作品を見るのは危険だなぁと思ったのでした』と書いておられます。確かにそうですねぇ。

 

これも山本さんが書いておられますが、其一の作品はどー見ても師・抱一よりも劣ります。だけど抱一がちょっと異様な感じの絵師なのも確かです。山本さんは抱一について、『その(作品の)美しさはある種の感覚欠落症を思わせる。異様に美しいのである。美以外の要素を削ぎ落としたような作品だ』と批評しておられますが、言い得て妙だな。

 

ただ其一作品に美的要素が薄いのかと言えばそんなことはない。絢爛豪華でベタリとした絵に其一作品の特徴があるのではないかと山本さんは論じておられます。じっくりお楽しみください

 

 

山本俊則 美術展時評『No.068 『鈴木其一展』』 ■

 

 

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