第2回 辻原登奨励小説賞受賞作家・寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『証拠物件』(第12回 最終回)をアップしましたぁ。いよいよ最終回です。この小説、面白かったですねぇ。心理小説で事件も人の移動も最小限に抑えられているのに非常にスリリングでした。純文学小説のあり得べき一つの姿を示唆しているかもしれません。

 

文学金魚は純文学メディアですが、純文学のジャンルを小説だけに限定しているわけではありません。詩も評論も掲載します。また純文学といってすぐに思い出す、文学界・芥川賞系の私小説を純文学の基準にしているわけではありません。ジャンルを問わず、文学の中の〝最も純なるもの〟を表現している作品はすべて純文学だと考えます。エンタメ的であってもいいわけですが、作品が文字媒体でしか表現できない〝文学の核〟のようなものに届いていて欲しいということです。『証拠物件』にはそれがあります。

 

メディアは一種の箱ですが、箱のあり方にも特徴が出ます。詩誌、文芸誌の区分はもちろんエンタメ誌、純文学誌といった区分もあります。ジャンル内に複数のメディアがある場合はその中でも差異が生じます。純文学メディア文学金魚では〝新たな純文学の基準〟を確立したいと思います。これは簡単なようで難しい。〝大人の事情〟は多くの人が考えているよりも遙かに強力で堅牢なものです。ただ現代のような社会の大きな変容期には、文学もまた変わらなければなりません。寅間さんには引き続き新たな作品を書いていただく予定です。

 

 

寅間心閑 連載小説『証拠物件』(第12最終回) 縦書版 ■

 

寅間心閑 連載小説『証拠物件』(第12最終回) 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■