高嶋秋穂さんの詩誌時評『歌誌』『No.031 角川短歌 2016年08月号』をアップしましたぁ。『特集 戦後71年 うたびとの証言』を取り上げておられます。第二次世界大戦中に大政翼賛会や文学報国会などが作られ、文学者たちは国威発揚のために作品を書きました。一億総動員の時勢でそれに反旗を翻すのはとても難しかったとはいえ、文学が政治の道具になってしまった過去は反省すべき点があります。

 

詩や小説や戯曲でも翼賛文学が書かれましたが、短歌がよりいっそう翼賛的だったという印象がありますねぇ。和歌は日本文化の古層であり、日本文学の基層でもあるからです。軍歌や戦争スローガンに『撃ちてしやまむ』がありますが、あれは元々『古事記』の『久米歌』の一節です。ちょっと意地悪な言い方をすれば、戦中の歌人は日本文化の真髄を担う文学者として、得意の絶頂にいたようなところがあります。戦争責任を特集するメディアはほとんどなくなりましたが、歌誌が今もそれを検証しているのはいいことだと思います。

 

んで高嶋さんは馬場あき子さんの連載エッセイ『戦争と少女』を取り上げておられます。『もう七十年以上も前の開戦の日のことを書いておられるのですがその感性は実に瑞々しい。わたしたちが過去について書くときどうしてもある判断を前提にしがちです。しかし馬場さんのエッセイは過去をともに生きることができます。今の少年少女でもその瞬間を共有できるでしょうね』と批評しておられます。名エッセイだと思います。

 

 

高嶋秋穂 詩誌時評『歌誌』『No.031 角川短歌 2016年08月号』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

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