寅間心閑さんの『肴的音楽評』『No.013 ゴーイング・アンダーグラウンド』をアップしましたぁ。今回はポール・ウェラーとTheピーズ、それにヴェベット・アンダーグラウンドが酒の肴です。エッセイのタイトルも『ゴーイング・アンダーグラウンド』になっていますが、正統派酒飲みの寅間さんによる、東京地下街の酒場案内でもあります。

 

 そうだ、地下で呑もう。店単体より地下街がいい。フラフラできるもの。ただ都内は意外と難しい。例えば大阪。地下街「ホワイティうめだ」は、朝九時から呑める。構内の立呑み屋は、どこも扉開けっ放しに暖簾。気軽にくぐれる。素晴らしい。

 都内にも呑める地下街はある。けど何かが違う。どこか構えちゃう。構えなくていいのは、やっぱり立ち食い蕎麦。有楽町「M」は帝劇の地下二階。何の縁か関西最大規模のチェーン店。梅田にもある。肴は100円台の天ぷら。そばつゆで出してくれる。しかもネギまで。オバチャン、ありがとう。ビールの栓を自分で抜けば、そこは立呑み屋。扉開けっ放しに暖簾だし。そういえば、蕎麦はまだ未経験。近いうち、必ず。

(寅間心閑)

 

昔から酒飲みの文学者が、大酒を飲む自分を正当化するような文章はたくさんあります。酒を飲まないと料理の味がわからない、文学がわからないといったものですね。また酒の味を引き立てるために、古備前や古唐津の贋作骨董を高い値段出して買っている詩人もいらっしゃる(爆)。でも寅間さんのエッセイにはぜんぜん文学的臭みがない。このお方、ホントに酒と料理が好きで、休みの日には朝から晩まで都内の酒場をハシゴしたりするのです。

 

寅間さんは現在文学金魚で『証拠物件』を連載中で、この小説、純文学的心理小説なのにとても面白い。読ませる力があります。石川がもう一押し欲しいと思うのは〝現代性〟です。文学金魚で連載していただいた寅間小説は『再開発騒ぎ』と『証拠物件』の2本ですが、下北沢再開発とオレオレ詐欺がテーマです。ただそれが現代風俗に見えてしまう。オーソドックスで王道を行く作家ですが、その力が原初的な小説の底を突き抜けて現代性を得れば、寅間さんという作家は大化けするような気がします。

 

 

寅間心閑 『寅間心閑の肴的音楽評』『No.013 ゴーイング・アンダーグラウンド』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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