高嶋秋穂さんの詩誌時評『歌誌』『No.030 角川短歌 2016年07月号』をアップしましたぁ。大特集『30年目のサラダ記念日』を取り上げておられます。高嶋さんは『俵万智さんの知名度はあらゆる歌人を凌ぎます。(中略)では歌壇ではどうでしょうか。ストレートに言うと俵さんは歌壇にほとんど何も寄与していません。もちろん意図的に背を向けているわけではありません。歌壇も(中略)対外的な〝歌壇の顔〟として俵さんを大事にしていると言ってもいいでしょうね。しかし俵さんと歌壇は本質的に接点が薄い』と書いておられます。

 

 比喩的な言い方になってしまいますが俵さんの写真は記憶に残ります。おかっぱで少女っぽい雰囲気が漂います。(中略)この比喩的に言う〝永遠の少女歌人の万智ちゃん〟は普通なら大きな軋轢が生じるような社会的規範をなんの熱もなくまたさしたる抵抗にも遭わずにスルリと抜けてゆく。それが許されている希有な表現者でもあります。俵さんがどんな人生を辿ろうとも今後もそれは変わらないでしょうね。

 吉本隆明は俵さんについて「この人は、本当に自分を特別な人と思ってない。どう読んでも、そうとしか思えない」と書きました。(中略)それは吉本さんが俵さんにある大きな欠落を感じたということでもあります。俵さんは特別な作家でありご自身はその特別という感覚を欠落させておられる。

(高嶋秋穂)

 

今回の高嶋さんの歌誌時評といふか俵万智論は、石川、けっこうウケました。まー歌壇ドメスティックな精神からは生まれて来ない批評だなぁ。唐突ですが、書家さんっていらっしゃいますね。現世で高い評価を受けている書家で、後世までその作品が評価される方ってほとんどいません。生きている間に弟子たちが作品を買うので値段が支えられている面がある。

 

こんなこと言うとちょっと怒られてしまいますが、歌人俳人もちょいと書家さんに似てるところがあります。創業者世代は別ですが、近世に入って一般的知名度を誇る歌人・俳人は素人とプロの狭間の方が多い。精神があるジャンルどっぷりにならないことはとても大切です。永田町の政治家さんたちみたいに、大衆の気持ちがわかんなくなっちゃいますよ(爆)。

 

 

高嶋秋穂 詩誌時評『歌誌』『No.030 角川短歌 2016年07月号』 ■

 

 

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