岡野隆さんの『詩誌時評-句誌』『No.061 月刊俳句界 2016年07月号』をアップしましたぁ。特集『阿久悠の世界』を取り上げておられます。言わずと知れた、歌謡曲の大作詞家です。明治大学の中に、阿久悠記念館があるですね。知らんかった。ただ阿久悠さんの歌詞、目で読んでも魅力的です。

 

 (岩崎宏美の)『ロマンス』は思春期の女の子の恋心を書いた詩だが、ここまで激しい女の子の恋心には、現実の輪郭を持ったどんな男も釣り合わない。女の子の恋心が、ほとんど抽象の神を求めるように燃えさかっているからこの歌詞は純なのだ。(都はるみの)『北の宿から』も同じで、「着てはもらえぬセーターを」とは書いてあるが、男が生きているのか死んでいるのかはわからない。「あなた死んでもいいですか」という行が現れるが、この絶望は生きているにせよ死んでいるにせよ、男が絶対的に不在だから生じる。もう手の届かないところにいるのだ。その至高点に向かって女心が一筋に燃えあがり、その純な思いを歌詞として言い切っている。

(岡野隆)

 

岡野さんが読み解いておられるように、阿久悠さんの歌詞には筋の通った観念があります。まあ並みの自由詩人より遙かに上だな。阿久悠さん、自由詩の世界で活動しても成功なさったと思います。でもこれだけの才能、世の中がほっとくわけないですよね(爆)。

 

岡野さんは『で、人間の感情を歌う短歌ならまだしも、阿久悠さんの歌詞から俳句が学べることは、残念ながらほとんどないだろう』とも書いておられます。面白い特集ですが、句誌ならやっぱり特集と俳句文学を、どこかで接続するような工夫なり著者なりを用意しなくてはならないでしょうねぇ。

 

 

岡野隆 『詩誌時評 句誌』『No.061 月刊俳句界 2016年07月号』 ■

 

 

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