連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像Ⅱ)(第09回)をアップしましたぁ。『漱石論』は『日本近代文学の言語像』三部作の中の一冊で、『正岡子規論』、『森鷗外論』といっしょに今春金魚屋から三冊同時刊行されます。今回は『朝日文芸欄主宰 ―― 流行大衆作家へ』です。

 

漱石は朝日新聞に入社してから鳴り物入りで『虞美人草』を発表しましたが、この作品、いまいち評判が良くなかった。後年、胃潰瘍で療養中に、付き添いの看護婦が『虞美人草』を読んでいるのを見た漱石は、『その小説おすすめしないなぁ』といふ意味のことを言っております。まー次に進むことができる作家は過去作品にこだわらない、あるいはそれを乗り越えてゆくわけで、森鷗外大先生も『舞姫』を翻訳する話が来た時に、『それはやめてくれぃ』と言っております。

 

んで鶴山さんの漱石論リライト、ようやくギアが入ってきたやうです。ペースが上がってきましたな。石川は鶴山さんは驚異的批評能力をお持ちだと思いますが、対外関係に難のある、まー文学者らしいといえばらしいお方です。だってどんな大物や権威に対しても、ズバッと斬り込んでいって引かないんですもの。俳人の安井浩司さんは鶴山さんと初対面の時に、『いきなり殴られるかと思っていたけど、温厚な方で安心した』とおっしゃったそうな。さもありなん(爆)。

 

ただま、だいぶ丸くなっておられると思います。根っこのところは変わらないでしょうけど(爆)。『自由詩の世界から現れた作家なんだから仕方ない』と鶴山さんはおっしゃったことがありますが、要は縛られるのが嫌いなんだな。石川としては、ほったらかしておいていい仕事をしてくださるなら、ウェルカムでございますぅ。

 

 

連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像Ⅱ)(第09回) 縦書版 ■

 

連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像)(第09回) 横書版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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