長岡しおりさんの文芸誌時評『カルチャー文芸誌』『No.046 yomyom vol.43 創刊10周年記念号』をアップしましたぁ。『yomyom』さん、どーも実質的に終刊のやうです。長岡さんは『yomyom が終わってしまう。「ありがとう!」という表記に、一瞬そう思った。実際には「次号から電子版に移行します。」ということだった。それでも終わってしまう、という感覚は拭えない。(中略)ウキウキ感は特にない』と書いておられます。寂しいですねぇ。

 

現在のところ文芸ジャンルに関わらず、Webメディアが紙メディアより下に見られているのは確かです。それには様々な理由があるわけですが、ちょっと慎重な人なら『Webメディアはメディアではない』などと、うかつな断言はしないと思います。どう分析しても現在は過渡期です。現状は玉石混淆で試行錯誤が続いていますが、先行してWebに乗り出したメディアの中で、ノウハウを蓄積した者が、新たな情報発信形態を作り出す可能性は十分あります。特に文学は動かしがたい基盤のようなものを持っています。その特性を理解しないで他のエンタメコンテンツ発信・配信のような方法を採っても、うまくいかない可能性が高いと石川は思っています。

 

もちろん紙メディアだって、従来的方法だけでは行き詰まる可能性が高いわけで、どの媒体もWebを活用することを視野に入れています。杓子定規に言えば、紙メディアは〝残す・残る〟媒体であり、Webメディアは〝ペーパーレスの情報発信〟ということになります。ただ紙メディアは紙を母胎にWeb発信を考えており、Webメディアはペーパーレスから紙での発信を考えている。〝従来よりも幅広い情報発信とその保存(固定化)のバランス〟が問題になっているのは同じです。将来的には電子媒体(電子本)のプラットホームやストレージが今よりうんと整備される可能性が高いですが、現状では紙の本はまだまだ生き残ってゆくだろうからです。

 

ただ紙メディアとWebメディアでは、バランスの取り方についてのベクトルが違います。制作側の精神構造のチェンジが必要になるわけで、紙メディアのつもりでWebメディアを運営しても、その逆でもうまくいかない可能性が高い。究極を言えば、紙メディアの本質を捉えた媒体が生き残り、Webでもその本質を捉えたメディアが生き残る。つまりそういった媒体が、それぞれのメディアの中でのセンターポールになるでしょうね。

 

 

長岡しおり 文芸誌時評『カルチャー文芸誌』『No.046 yomyom vol.43 創刊10周年記念号』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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