田山了一さんのTVドラマ批評『No.155 運命に似た、恋』をアップしましたぁ。NHKさんで金曜日22時から放送されていたドラマ10シリーズです。原田知世さん、斎藤工さん主演で山口紗弥加、大後寿々花、小市慢太郎、渋谷謙人、草笛光子、奥田瑛二、岡本信人らが出演しておられました。脚本は北川悦吏子さんです。

 

最近NHKさんでは、中年に差しかかってもなお美しい女優さんと、若い美男子俳優さんの悲恋&禁断ドラマが増えているやうな。これはどんな社会風俗的変化を反映してるんでせうね。かつての美人女優さんたちは、年を取ってすんごく演技が上手くなっています。でもまあ華はちょっと失われつつあるかな。そこに美男を配置するのはチャレンジですけど、どーも今ひとつ結果が出てないやうな。

 

田山さんは『テレビドラマは因果なものだ、という意味のことをしばしば書いてきた。が、このところ少し違う気がしはじめている。因果なのはこの時代の表現そのもので、何というか状況的にえらく厳しい。(中略)今は、過去の手法への囚われが無残な姿をさらすばかりなのだが、これも通らなくてはいけない道なのかもしれず、とりわけテレビドラマがその役割を一身に引き受けているように映る。それはテレビという巨大な、それゆえに方向転換の難しい旧世代のメディアになりつつあるものの置かれている状況をときに端的に、ときに象徴的に示すからだ』と書いておられます。

 

確かにそうなのです、テレビドラマだけでなく、詩や小説の世界も新しい表現を求めて苦しんでいます。視聴率といった、実に現世的な数字で評価されるテレビドラマでは、その苦しみが如実に表れるようなところがあります。田山さんは『ポストモダンでもなく、著名人の伝記でもない『運命に、似た恋』やなんかはどうなるのか。このタイトルの真ん中に挟まれた「、」が象徴するように、それはまさしくため息をつくような状況だろう』と批評しておられます。だけど苦しみは新しさへの真摯な希求です。今は現状にしがみつこうとする創作者はどんどん第一線から取り残されていく時代なのでありますぅ。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.155 運命に似た、恋』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

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