小原眞紀子さんの連作詩篇『『ここから月まで』 第11回 雲/光/傘』をアップしましたぁ。小原さんのCool抒情詩第11弾です。Coolというのは、ウエットな感情がまとわりつかない抒情詩といったくらいの意味です。抒情詩は基本、完全過去形です。もう取り返しようもなく過ぎ去った過去を現時点で想起して、そこに甘やかな抒情を付加してゆく詩の形式です。小原さんの抒情詩はちょっと違います。過去を題材にしていても、その捉え方が非情な〝今〟の現在形です。

 

天から降るものはみな甘い

それは前から知ってる

傘をさしていても

地にあるものはことごとく濡れる

すてきな長靴をはいて

傘をさしていても

空は灰色

透けてみえるのは

おとなたちの温かな憂鬱

こどもたちの密やかな興奮

縦横に織りなす

世界は色とりどりに

あたしたちが走りまわる

(小原眞紀子『傘』)

 

小原さんの詩は星隆弘さんの写真を題材にして書かれていますが、『傘』の写真は傑作ですねぇ。街角のスナップなんですが、決定的瞬間を捉えたと言っていいと思います。女の子はパンダ傘を持っていますが、これは上野駅近辺に行くとどのコンビニでも売っています。上野はパンダの町なんだなぁ。急に雨が降ったりすると、難しい顔をしたサラリーマンのお父さんたちが、パンダ傘を開いて歩いているのも上野名物でありますぅ(爆)。

 

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 第11雲/光/傘』 縦書版 ■

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 第11雲/光/傘』 横書版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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