田山了一さんのTVドラマ批評『No.154 IQ246 華麗なる事件簿』をアップしましたぁ。TBSテレビさんで日曜日21時から放送されているドラマです。織田裕二さん主演で土屋太鳳、ディーン・フジオカ、宮尾俊太郎、寺島進、中谷美紀さんらが出演しておられます。脚本は泉澤陽子、栗本志津香、木村涼子さんです。織田裕二さんの久々の主演ドラマで、そのちょいと古畑任三郎っぽいオーバーな演技が話題になっています。ただ田山さんは、それをこそ評価しておられます。

 

 年齢を重ねた織田裕二の、リアリティのない主人公に違和感を覚える視聴者がいるのは、よくわかる。ただ、とりわけ役を選ぶ織田裕二の意図をそこに読むことは、このミステリードラマのプロットよりもスリリングかもしれない。年齢を重ねて社会の構成員となり、いまや自分自身の「主人公」ではいられなくなった男のリアリティを主演する、ということを彼は選ばなかった。

 当然、私たちはそういう男も観たいのだ。新聞記者の佐藤浩市、税理士の橋爪功は、あっと言うほど知人の記者、税理士と同じ雰囲気を醸し出している。もっと言えば、そっくりだ。しかしそんな織田裕二を観たいだろうか。あれこれ批判しながらも、もし今、織田裕二がそういう「名優」になったら、と思うと少し怖い。

 マンガを原作のドラマの主人公を演じながら、マンガのキャラクター以上にインパクトを与えるという意味で、織田裕二の右に出る俳優はいない。テレビにおける繊細なリアリティの表現をみせる俳優たちが多く、テレビにおける繊細なリアリティのある脚本を必要とするのに対し、そんな前提を覆す演技もあるということだ。

(田山了一)

 

ああなるほど、と思わせる俳優=織田裕二評ですねぇ。織田さんは様々な役を演じてきましたが、変わり者のお兄ちゃんが多かったです。もちろん脚本を演じた俳優さんなんですが、それを超える〝織田裕二イメージ〟をわたしたちは印象付けられてきました。だけんど年齢を重ねるとそれは難しくなる。突っ張ったお兄ちゃんではなく、妻子がいて、またスタッフの重要性を十分に理解した大人になってゆくからです。俳優=織田さんは今転機にあって、中年に差しかかりながら、彼自身の納得できる特別な俳優像を作りあげようとしておられるのかもしれません。闘っておられるのですな。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.154 IQ246 華麗なる事件簿』 ■

 

 

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