大野ロベルトさんの連載映画評論『七色幻燈』『第六回 緑の亡霊』をアップしましたぁ。映画の中の緑についてです。大野さんは、『緑のあるところには水があり、食物があり、澄んだ空気がある。(中略)しかし森、熱帯雨林、ジャングルなどなど(中略)緑が銀幕いっぱいに蔓延るとき、そこで起こっているのは命の礼賛ではなく、たいていは血なまぐさい戦争である。命の根源であるはずの緑の奥深くで、人間は与えられた命を奪い合っている』と書いておられます。

 

確かにそうですねぇ。人間は管理された緑が好きなのでしょうね。ジョニ・ミッチェルの1970年の大ヒット曲に『ビッグ・イエロー・タクシー』があります。〝(緑の)楽園を潰して/駐車場を建てた〟という歌詞なんですが、1990年代にこの歌のパロディがプチヒットしました。その歌の歌詞は〝駐車場を潰して/(緑の)楽園を作った〟になっておりました(爆)。1970年頃から環境問題が議論されるようになり、90年代になると、特に先進国では環境保護が絶対的善になっていきました。でもま、どちゃらも人間が自然を管理しているんですな。

 

NHKやBBCの自然観察番組を見ていると、手つかずの自然ってけっこう不気味であります。えっらい勢いで植物や虫が繁殖してるんだなぁ。ただこれをグロいなぁと感じるのは人間の勝手で、自然の調和といわれるものは、人間的秩序とはまた別のものです。『地獄の黙示録』の原作はコンラッドの『闇の奥』ですが、自然の緑の奥深くに人間が入ってゆくと、ちょいとおかしくなっちゃうのは、人間的秩序が脅かされるからなのかもしれませんですぅ。

 

 

大野ロベルト 連載映画評論 『七色幻燈』『第六回 緑の亡霊』 ■

 

 

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