小原眞紀子さんの連作詩篇『『ここから月まで』第08回 華/氷/窓』をアップしましたぁ。小原さん、順調に書いておられます。本業は詩人なのですが、純文学小説もサスペンス小説の原案もお作りになる。石川は詩人は小原さんのように旺盛に、マルチジャンル的に活動の幅を広げた方がいいと思います。自由詩の詩人とは、原理的にはあらゆる意味や形式の縛りから自由である作家です。いつまでも〝現代詩〟の檻の中に閉じ籠もっているなど論外です。

 

厳しい言い方をすれば、今の詩の世界で、詩人以外の読者を持っているのは谷川俊太郎さんを筆頭として数人だと思います。自分たちで狭く特殊な詩の世界を作りあげて、その中で微細な優劣を競っても虚しい。詩人さんはプライドの高い方が多いですが、だったらもっと自分たちの優秀さがわかるような場所に出て勝負すべきです。そのためには節を曲げずにポピュラリティのある新しいタイプの詩を創出するか、自己の知力を総動員して詩以外のジャンルでも活動するか、二つの道しかないだろうと思います。小原さんはそれをやり始めておられます。

 

君の瞳は雲を浮かべ

僕を見る

木の影のように

棚の隅のインク壺のように

その姿は映らない

僕は透きとおった闇であり

それゆえ辛うじて

意味の痕跡がある

(小原眞紀子『窓』)

 

以前も書きましたが、作家に必要なのは孤独に耐えることです。もちろんポピュラリティのある詩を書いても、マルチジャンル作家として打って出ても、世間一般で評価を得られるかどうかはわかりません。でも仲間を集って傷をなめ合っては絶対にダメです。本質的に俳句や短歌は座の文学ですが、自由詩はそうではない。孤独で孤立した詩人がよい詩人だろうと石川は思います。

 

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』第08華/氷/窓』 pdf版 ■

 

小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』第06塔/径/恋』 テキスト版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

第04回募集要項_cover_01

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■