第02回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』(第10回)をアップしましたぁ。ほかの翻訳と比較してもらえばすぐわかりますが、星さんの翻訳は『アリス』を原初形態で捉えたようなものになっています。超訳とか意訳とかとも違いますね。もう百年以上前に書かれた『アリス』を、初版出版時の新しさと楽しさに引き戻すような訳です。

 

Alice♡@ALICEs_wndrland

おいしいスープだよ、とろーりできたて

熱々のスープ鍋でぐつぐつ煮立て

こんなごちそうにゃだれでも飛びつく

今夜のスープはおいしいスープ

今夜のスープはおいしいスープ

おーいしーいスーープ

おーいしーいスーープ

こーんやーのスーープは

おいしいおいしいスープ

 

Alice♡@ALICEs_wndrland

おいしいスープがあればいい

魚もいらない鳥もいらない

なんでも出すよ、スープのために

2ペニーぶんのおいしいスープに

1ペニーぶんのおいしいスープに

おーいしーいスーープ

おーいしーいスーープ

こーんやーのスーープは

おいしいおいしーい!スーープ!

(星隆弘訳『アリス失踪!』)

 

ウミガメモドキが歌う『ウミガメスープの歌』です。星さんの『アリス失踪!』でも、この作品がビジュアルメディアと相性がいいことがよくわかります。さて、この翻訳をどうやって書物にまとめればいいんでしょうかね。本という形態は映像メディアなどにくらべればやれることが限られています。しかしその貧しさ(限定された表現手段)自体が本の豊穣性そのものでもあります。『アリス』は本の原理を問いかける作品でもあるやうです。

 

 

第02文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 (第10回) PDF版 ■

 

第02文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 (第10回) テキスト版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

第04回募集要項_cover_01

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■