山際恭子さんのTVドラマ批評『No.128 黒い樹海』をアップしましたぁ。テレビ朝日さんで、『地方紙を買う女』に続いて二夜連続で放送された松本清張ドラマです。北川景子さん主演で向井理、沢村一樹、小池栄子、酒井若菜、室井滋、江口のりこさんらの豪華俳優陣が出演しておられました。小池栄子さん演じる姉の死の謎を、妹(北川景子)さんが解き明かすサスペンスです。

 

山際さんは『観ていて感心するのは、本当にサスペンス・ドラマの型そのものだということだ。しかし惹きつけられる。型をなぞって造られたものとは、緊張感が違う。型を創造してしまうほどの強さを内在させている、ということだろう。ここがオリジンだったのだ、と気づかされるのだ』と批評しておられます。清張先生の時代から数十年経ってしまったので、原作の諸要素を現代的事象に置き換えようとしても、けっこう無理が出ます。でも原作にあるサスペンスの型といふか王道は揺るぎませんね。

 

サスペンス小説には型があります。型を壊すことはできますが、それには型を自家薬籠中のものにしてしまふ必要があります。たとえば300ページのサスペンス小説単行本は原稿用紙何枚で、主要登場人物は何人で、いつ殺人が起こり、何度殺人が繰り返されるかなど、本気でサスペンスを書くなら分析する必要があります。ベストセラーになった小説数作を分析してみれば、自ずと型のありどころがわかります。純文学は難しいでしょうが、エンタメ小説ではこういった分析は有効です。はっきり言えば、徒手空拳でいい作品が書けるわけがない。小説に限らず、創作を支えるのは99パーセントの技術と1パーセントの才能(閃き)です。

 

 

山際恭子 TVドラマ批評 『No.128 黒い樹海』 ■

 

 

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