田山了一さんのTVドラマ批評『No.127地方紙を買う女』をアップしましたぁ。テレビ朝日さんで今年3月12日夜9時から放送された松本清張ドラマです。『地方紙を買う女』って、超短篇ぢゃなかったっけと思って、石川もつらつらテレビを見た記憶があります。清張さん、やっぱ原作として強いんだなぁ。代表作だけぢゃなく、短篇まで映像化されるやうになっております。

 

んで田山さんは、『キーになるのはスマホということになる。日常的には単に便利になったわけだが、こうして考えると、ネットと携帯、その二つを併せ持つスマホというものは、社会の構造や人との距離感を決定的に変えた。小説はかつて社会の構造と人との距離感を描いていればよかったという側面があり、そこが問われる事態に陥っている』と批評しておられます。

 

こりは石川もドラマを見ていて気になったんだなぁ。できるだけ原作を弄らないといふ掟がテレビ業界にはあるやうですが、大規模セットを作らずに現代を背景にする場合、やっぱ現代に合わせて些末な部分を変更した方がよござんす。

 

でも犯人のホステス役の広末涼子さんの演技はよござんした。だいたいにおいて清張センセ、夜の銀座の描写が上手いんだなぁ。そーとー遊びながら、人間観察した気配が作品から感じられます。『人間は遊んでいる時に育つ』と言ったのは小林秀雄のやうな気がしますが、一理あるかな。邪念をもって遊んぢゃダメで、一生懸命遊んだ方がいいようです。気がつくといろんな知識や感性が身についている。

 

田村正和さんの演技については、田山さんが『田村正和は本当に地方紙に書いている、かといってまるで都落ちしきったのでもなさそうな、初老の作家の感じがすごく出ていたと思う。原稿書きに疲れ、それでも作品には生々しい執着がなくてはならない。さすがである』と書いておられる通りでしたぁ。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.127地方紙を買う女』 ■

 

 

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