第02回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』(第09回)をアップしましたぁ。今回はこれも有名なウミガメモドキが登場します。『アリス』はキャラの宝庫だなぁ。

 

Alice♡@ALICEs_wndrland

口を開いたのはグリフォン。

「こちらにいるおじょーさんがね、お前の身の上ばなしが聞きたいんだってさ」

「かまわないよ」ウミガメモドキは低く、うわの空な調子で答える。

「まあ座って、ご両人。ぼくが話し終わるまでは一言も口を挟まないでくれよ」

Alice♡@ALICEs_wndrland

そこで3人とも座ったんだけど、みんな黙ったまま何分かシーンとしてた。話し始めなきゃ終われないでしょーに、って思ってたけど、それでもがまんして黙ってた。

Alice♡@ALICEs_wndrland

「むかしはさ」

ついにウミガメモドキが口を開いた。ふかーいため息まじりに。

「ぼくは正真正銘のウミガメだったんだよ」

(星隆弘訳『アリス失踪!』)

 

ま~ホントにバカバカしひ(爆)。キャロル先生のノンセンス全開です。ただま、ここで繰り広げられるウミガメモドキの話の解釈は、一昔前の百科事典全冊揃いくらいの量があるだらうなぁ。ヱゲレスは歴史的に見てもノンセンス大好きな国です。英語といふ言葉の特性がそういう風土を生むのかもしれません。『ハリーポッター』に至るまでその伝統は続いています。和訳だとよくわかりませんが、校長先生なんかが実に無意味で長ったらしい挨拶をしたりします。アリスちゃんなら『うんざりよ』って言いそうな修辞がまた、読者の笑いを誘うのでありますぅ。

 

 

第02文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 (第09回) PDF版 ■

 

第02文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 (第09回) テキスト版 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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