鶴山裕司さんの演劇金魚『No.010 演出の力――『喝采 蜷川幸雄と老年俳優たち』』をアップしましたぁ。今月5月12日にお亡くなりになった世界的演出家・蜷川幸雄さんのBS ドキュメンタリー番組を取り上げておられます。テレビ批評はちょっとふさわしくないので、演劇批評にカテゴライズしました。ドキュメンタリーは蜷川さん主宰のさいたまゴールド・シアター劇団の公演を巡るものです。劇団員は五十五歳以上限定で公募という珍しい形態を取っていました。

 

さいたまゴールド・シアターは1971年初演の『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』(作・清水邦夫、演出・蜷川幸雄)を上演したわけですが、この舞台について鶴山さんは、『蜷川さんは老婆たちの背中に、彼女たちが一番愛しいと思う人の遺影を背負わせた。(中略)演技する俳優たちの心を昂揚させ、ざわめかせるためだがそれだけではない。これはアングラ演劇の手法である。俳優たちの演出でも蜷川さんはアングラ演劇の手法を使っていた』と書いておられます。

 

また『演劇では老人の演技は多かれ少なかれ〝痛い〟ものである。(中略)熱演だがさいたまゴールド・シアターの俳優たちの演技もそうだった。これがずっと続くのか、最後までこれを見せられるのかという思いは、期待よりも不安な感情を見る人に呼び覚ます。蜷川さんはその不安を最後の一瞬まで、限界まで引っ張ったのである。カタルシスは突然訪れた。裁判所に突入した警官隊の発砲で老女たちは全員死ぬ。しかし硝煙の中から立ち上がったのは、下着姿で血まみれの若い女性たちだった。その髪や肌の艶やかさ、彼女らが叫ぶ「鴉よ、おれたちは弾丸(たま)をこめる」という台詞の力強さは、若さというものの圧倒的な力を示すのに十分だった。それはすべてが浄化(ピューリファイ)された一瞬だった』と批評しておられます。

 

演劇では脚本や俳優も重要ですが、演出家の役割が非常に大きいです。演出によって舞台はぜんぜん違う輝きを見せる。鶴山さんは『蜷川さんはプロの人気俳優を起用する演劇を数多く手がけた。その一方で素人の寄せ集め劇団を、演出によって商業演劇レベルまで高めた。この人は演劇というものを知り尽くしている。プロ中のプロだった。演出の力を思い知らされたドキュメンタリーだった』と書いておられます。また一人巨星がこの世を去ってしまいました。

 

 

鶴山裕司 演劇金魚 『No.010 演出の力――『喝采 蜷川幸雄と老年俳優たち』』 ■

 

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー開催(新人支援プロジェクト)

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Web文芸誌のパイオニア 総合文学ウェブ情報誌文学金魚は、文学金魚執筆者によるシンポジウムと参加者の自由な質疑応答による参加型セミナーを開催します!。

テーマは〝ジャンルの越境〟です。そしてジャンルの越境は、人の現存在では性の越境にも置き換わる。文学金魚大学校第1回セミナーでは、早稲田文学の表紙を飾った伝説の仙田学さんの美しい女装姿が見られます!  あらゆる制度の脱構築を意識することで、ジャンルの越境は初めて可能になるのです。我こそはという皆さまも、ぜひ女装・男装・コスプレのドレスアップでご来場ください。 超ステキな開催会場、日仏芸術文化協会もそれって大歓迎!とのこと!

 

■ 日時と会場 ■

日時:2016年06月18日(土曜日)

開始時間:午後03時30分~

会場:日仏芸術文化協会 (東京都目黒区中根2-19-2 東急東横線・都立大学駅より徒歩約10分)

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* 閑静な住宅街の中に位置する素敵な一軒家です。

参加費3,500円

* 参加者の皆さんには金魚屋刊行書籍一冊(定価1,500円)をプレゼントします。

懇親会費(オプション)2,000円

* セミナー修了後に懇親会を開催します。参加はご自由です。

 

テーマ ■

【テーマ】ジャンルの越境

純文学ラノベ、ロマンチック・ミステリ、純文学ホラー、自由な物語詩など、従来の文学ジャンルとは異なるオルタナティヴな文学を創り出すことを目指します。

【司会】

山田隆道(作家・TVコメンテーター)・小原眞紀子(詩人・東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師)

 

プログラム(予定)■

シンポジウム

第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について

三浦俊彦(作家・東京大学大学院教授)

遠藤徹(作家・同志社大学教授)

第二部 ラノベと(純)文学について

仙田学(作家)

西紀貫之(作家・フリーライター)

リード小説大賞決定!

山田隆道(作家・TVコメンテーター)発案のリード小説(詳細は下記または『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)の大賞を決定し、大賞・奨励作については文学金魚への作品掲載を検討(バックアップ)します。

第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介

懇親会

いけのり(占い師・エッセイスト)の占いコーナーなど。

 

参加お申込用メールアドレス ■

お申込みはseminar@gold-fish-press.comへ! 。氏名・電話番号、パーティ(懇親会)参加の有無を明記してください。先着50名(FB枠35名)です。会場設営の都合上、懇親会のキャンセルは3日前までに上記メールでご連絡ください。

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー(新人支援プロジェクト)の趣旨

・才能ある若い作家の作品が発表できない、キャリアのある作家なのに一番出したい本にかぎって出ない、学者の卵の奨学金ですら返還義務があるなど、現在ではさまざまなジャンルが細分化され、文化間の交流がなくなっています。

・こんな時代だからこそ、文学金魚は創作者と読者、ジャンルとジャンルを繋ぐメディアとして誕生しました。

・セミナー参加者は新しい文学と出版カルチャー誕生の当事者・目撃者になれるかも!

・読むことと書くことの、あのワクワク感をみんなで取り戻そう!

 

【リード小説とは ~あなたの〝リード小説〟大募集!~】

・リード小説とは、あなたがすでに書いた、あるいはこれから書こうとしている未発表オリジナル小説の大筋やセールスポイント等をまとめた、映画でいえば、予告編です。

・文学金魚大学校第01回セミナーのお題として、書き下ろしリード小説をツイッター上で大募集します。完成原稿があるかどうかは問いません。

・選考は山田隆道(『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)が行います。講師の文学金魚連載作家陣も選考に加わります。リード小説から作家デビューの扉が開かれるかも。

・試されているのは自己プロデュース能力です。気楽に楽しんでください!

 

【総合文学ウェブ情報誌文学金魚について】

・文学金魚はジャンルの垣根を取り払い、文化融合的な状況の中から新たな日本文化を創・出することを目指します。

・セミナー参加者は楽しいお題で盛り上がるもよし、懇親会で人脈を広げるもよし。新たな文学シーン誕生のワクワクする瞬間、その当事者・目撃者になれるかもしれません。

・今は積極的に自己アピールし、様々な方法で作家としての活路を切り開いてゆける時代です。ネットと紙出版のインタラクティブな関係性にリアルな人間の息吹きを吹き込んで、文学カルチャーのホットスポットを創り出そう!

 

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■