アリス失踪!_07_cover_01ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリス』の現代的新訳に挑む!。文学金魚奨励賞受賞作。

by 星隆弘

 

 

 

 

 

第7章 お茶会はくるくるまわる!

 

 

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三月ウサギのおうちの前に木が一本立ってるんだけど、その木かげにテーブルが用意してあった。席についてお茶を飲んでるのが三月ウサギと帽子屋さん、ふたりの間に座ってるのはヤマネ、でもぐっすり居眠りしてる。両側の二人はときたらヤマネをクッション扱いにして肘ついてるの、さらにヤマネの頭越しにおしゃべりしてるし、あんなの寝心地最悪じゃん。それでも起きる気配ないの、全然気にしてないみたい。

 

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テーブルはけっこう大きいのに三人とも隅っこにかたまって座ってる。なのにさ、わたしが近づくのを見ると「満席満席!」ってうるさい。「どこが!まだ席いっぱい空いてるじゃん!」イラッとしたから、お誕生日席の大きな肘掛けイスにどかっと座ってやった。

 

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「まあまあワインでも」三月ウサギが景気付けに一杯って感じで勧めてくる。でもテーブルのどこを見たって紅茶しかない。「ワインなんて見当たらないけど」わたしがそう返すと、三月ウサギは「きらしてるんだ」とくる。

 

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「きらしてる飲み物をわざわざ勧めるとか、人としてどうかと思うけど」

ムカムカして言ってやった。

「呼ばれていない席にどっかり座ってるのも、人としてどうかと思うけどね」

三月ウサギも言い返してくる。

 

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「あなたたちだけのテーブルだとは思わなかったから。だってもっとたくさん座れるでしょ、3人用なわけないじゃん」

 

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「そのぼさぼさ髪は切ったほうがいいな」

帽子屋さんが割って入ってきた。なにがそんなにおもしろいのってくらいわたしのことをじろじろ見てて、やっとしゃべったと思ったら、これだもん。

 

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「個人的な意見を押しつけるのを余計なお世話って言うの、知ってます?」これでけっこうキツく言ったつもり。

「ほんとに失礼ですね」

 

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帽子屋さんはわたしにそう言われて目をまん丸に見開いてた。それからなにを言い出したかっていうと、

「カラスと書き物机はそっくりだ。なぜでしょう?」

 

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ふーん、おもしろくなってきたかも、なぞなぞなら大歓迎!

「わたしが当てる!」ってつい言っちゃった。

 

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「それ、きみが答えを当ててみせるってことを言いたいの?」

三月ウサギがそんなこと聞いてくるから、わたし「そうに決まってるでしょ」って返したの。

「それならそうやって言えばいいのに」と、三月ウサギがつっかかってくる。

「言ってるでしょ」わたしもカチンときて言い返した。

「っていうか、少なくともわたしが言うことはわたしが言いたいことなわけ、どっちも同じでしょ、ちがう?」

 

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「同じなわけがあるか!」って、帽子屋さん。「じゃあなんだ、あんたは『食べるものを見る』と『見るものを食べる』は同じことだと、そう言おうってわけ」

 

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「じゃあこうも言おうってのかな」三月ウサギが重ねてくる。「『手に入れるものが好き』と『好きなものを手に入れる』は同じことだって」

 

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「じゃあこうも言おうっていうんだ」ヤマネまで。寝言みたいにむにゃむにゃ言って。「『寝てるときには息をする』と『息をするときには寝てる』は、おんなじ」

「おんなじだな、お前の場合は」って帽子屋さんがつっこんだ。

 

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ここでおしゃべりがぷつっと途切れちゃって、1分くらいみんな黙ったまましーんとしてた。わたしはその間ずっとカラスと書き物机について思いつくかぎりのことを考え込んでたんだけど、あんまり思い浮かばなかった。

 

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みんなの沈黙をやぶったのは帽子屋さんだった。

「今日は何月何日だ?」そう言ってわたしに聞いてくる。ポケットから懐中時計出してたじゃん。でもなんか時計を見るなりテンパって、ときどき振ってみたり耳に押し当てたりしてる。

 

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ちょっと考えて「4日かな」って答えたら、「2日もずれてるじゃないの!」って帽子屋さんため息ついちゃった。

「だから言ったんだ、バターは時計仕掛けには合わないって!」文句を言いながら三月ウサギをぎろっと睨んだ。

「一番上等なやつだったんだけどなぁ」三月ウサギはしゅんとしちゃった。

 

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「そう、でもパンくずもいっしょに入っちまったんだな」帽子屋さんはブツブツ続ける。「バターを塗るのにパン切り包丁なんか使うから」

 

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三月ウサギは時計を手にとって、険しい顔で眺めてたんだけど、それから時計を紅茶にちょっとひたしてみて、またじっと見つめてるの。でも結局さっき言ったセリフより気の利いたのは思いつかなかったみたい。

「一番上等なバターだったんだ、ほんとに」

 

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わたしも気になっちゃってウサギの肩越しに覗いてみた。

「ヘンな時計!何月何日かはわかるのに、何時何分かはわからないんだ!」

「それがどうしたってんだ」帽子屋さんがぶつくさ言う。「じゃああんたの時計はいま何年かも教えてくれるのかい?」

 

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「そんなわけないじゃん」こんな反論ならすらすら出てくる。「だってそしたらその針は一年間ずっと同じところを指してることになっちゃうでしょ」

 

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「そう、うちのもまさにそれ」って、帽子屋さんが言う。

もうわけがわからなくなってくる。帽子屋さんが何言ってんのか全然わかんない、言葉を発してるのはまちがいないのに。

「ちょっとわかりかねるんですけど」

これでも最大限ていねいな言い方探した結果だからね。

 

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「ヤマネのやつまた寝てる」そう言って帽子屋さん、ヤマネの鼻先に熱い紅茶をちょっぴり垂らした。ヤマネもたまらず頭をぶるぶる振って口を開いたんだけど、それでも目は開かないの。

「そうそう、そう言おうとしてたとこ」だって。

 

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「なぞなぞの答えはわかったのかい?」帽子屋さんがわたしに振り向いて言った。

「だめ、もう降参。答えはなんなの?」

「いやそれが見当もつかなくてね」って帽子屋さん。

「オレもだめだぁ」って三月ウサギも。

 

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わたしもうやってられなくてはぁーってため息ついちゃった。

「時間をもっと上手に使ったほうがいいよ、答えのないなぞなぞなんか出して無駄に過ごすくらいならさ」

 

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すると帽子屋さんが言うの。

「アタシのように時間といいお付き合いをさせてもらっているとね、時間を無駄に過ごすなんて言い方はしないもんだ。まずそこは、時間と、と言うはずだな」

 

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「どういう意味?」って返したら「わかるわけもないか」って、あごを上げてバカにするように見下してくる。

「はっきり言ってあんた、時間と口をきいたこともないんだろう!」

 

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「そういうお付き合いはないけど」こんどは慎重に言葉を選んだ。

「でもわたし、音楽の授業では曲の時間を拍できざんだりしてるよ、っていうかしなきゃならないんだけど」

 

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「あぁ!そのせいだ」って帽子屋さん。「時間をきざむなんて、そりゃへそも曲げる。おぼえとけ、もしあんた、時間と仲良くしてさえいれば、たいていあんたの好きなように時計をいじくってくれるんだ。たとえば、いま朝の9時だとするよ、ちょうど授業の始まる時間だな。そこで時間にささやくわけだ、ちょっと都合してくれないかいって、それだけ。時計の針は瞬く間に回り出す!昼の1時半、昼飯時だ!」

(「ほんとにそうだったらいいのに」って三月ウサギもぼそっとつぶやいてた)

 

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「そうなったらほんと最高だけど」わたしよく考えてみたの。「でもそうなったら、もうおなかが空かなくなるよね」

「まあね、はじめはそう。でもいつまでも好きなだけ1時半にしておける」

帽子屋さんがそう言うから「あなたたちっていつもそんなことやってるの?」って聞いたら、帽子屋さん悲しそうに首を振って「アタシはもうダメだ!」って言うわけ。

「仲違いしたんだ、こないだの3月に。ほれ、こいつの頭が狂っちまう直前のはなしだよ」(って言いながらティースプーンで三月ウサギを指したの)「ハートの女王陛下主催の大音楽祭があってね、アタシが歌い手だったんだ、

 

ひらひらぱたぱた、ちいさなこうもり!

おまえはいずこの夜空を渡り、

 

この歌知ってるかい?」

 

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「それに近いやつなら」ってわたし。

「その後はどうかな」帽子屋さんは続ける。「こんなふうに続くんだ、

 

世界を見下ろし高く羽ばたく

空飛ぶ紅茶のお盆のごとく

ひらひらぱたぱた・・・

 

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そのときヤマネがぶるっと身ぶるいして、まだ眠ったまま歌い出したの。「ひら、ひら、ぱた、ぱた・・・」しかもいつまでも歌ってるから、二人がつねりあげてやっと静かにさせた。

 

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「この歌の一番も終わらないうちにね」と帽子屋さんが続きをはじめた。「お妃様が大声で騒ぎだしたんだ、時間つぶしどころかぶち壊しだわい!首をはねよ!ってな」

「こわっ!どんだけ残酷なの!」わたしもびっくりしちゃった。

「それ以来だ」帽子屋さんは悲しそうに続けるの。「時間はうんともすんとも言わない、アタシがなにをお願いしてもね。いつだって6時きっかりだ」

 

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そこではっと気がついた。

「だからこんなにたくさんティーセットが並んでるわけ?」

「そういうわけだな」帽子屋さんは答えてため息ついた。「ずっとお茶の時間だと、カップを洗う暇もない」

「だったら席をぐるぐる回してけばいいってわけなんだ」

「ご名答」と帽子屋さん。「こっちを使ったら次のってね」

「まって、じゃあ最初の席に戻ってきたらどうするつもり?」

わたし思い切って聞いてみた。

 

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「その話はもういいだろ」三月ウサギがあくびしながら話をさえぎってくる。

「いい加減あきてきた。次はお嬢さんの話に一票!」

「って言われても、なにもないですけど」

いきなり振ってくるんだもん、さすがにあわてるって。

 

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「じゃあヤマネの番だな!」って二人して言うと「起きろ、ヤマネ!」って、ヤマネの両方のほっぺたをぎゅーってつねるの。ヤマネはゆっくり瞼を持ち上げて「寝てたんじゃないよ」って言うんだけど、声がかさっかさだし、か細いし。「ちゃんと全部聞いてた、みんなの話」って言うけどもさ。

 

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「おまえの番だよ」って三月ウサギが催促する。

「なにか話してちょうだい」わたしからもおねがいした。

「サクサク頼むよ、じゃないと話し終わる前にまた眠っちまう」帽子屋さんも続けて言う。

 

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だからってヤマネ、すごい早口ではじめたの。

「むかしむかしあるところに3人姉妹がおりまして名前はエルシーレイシーティリーといって井戸の底に暮らしておりました・・・」

 

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「なにを食べて暮らしてたの?」って、つい聞いちゃうわたし。だって食べ物飲み物のことがどうしても気になっちゃうタチなんだもの。

「水あめを食べてたんだよ」って、1分か2分くらい考えてからヤマネが答えた。

「それはさすがに無理じゃないかな?」優しく指摘してあげた。「病気になっちゃうでしょ」

そしたらヤマネが「そうそう、とても病的だったんだ」って言うわけ。

 

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そんな変態な暮らしぶりってどんなんだろうってちょっと想像してみたけど、いくらなんでもめちゃくちゃすぎ。だから続けて「なんで井戸の底なんかで暮らしてるの?」って聞いたんだ。

 

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そこに「お茶のおかわりはどうだい」って三月ウサギが勧めてくる、でもあんまりぐいぐいくるから「ていうかまだ一杯も飲んでないし」ってムスッとして言い返した。「だからおかわりは無理なの、わかる?」

「それでいておあずけも無理と、そうくるわけだ」帽子屋さんまで口挟んでくる。

「無いものをおあずけするよりは、無いからおかわりするほうが容易いものな」

「あなたの意見は聞いてないの」

「いま個人的の意見を押し付けてるのはどこの誰かな?」

帽子屋さん、勝ち誇った顔。

 

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わたし、なんて言い返したらいいかわかんなくなっちゃった。だからとりあえず自分で紅茶を注いでパンにバターを塗って食べて。それからヤマネに向き直って、もう一回質問を繰り返したの。

「なんで井戸の底なんかで暮らしてるの?」

 

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ヤマネはまた1分か2分くらい考え込んでから答えた。

「水あめの井戸だったんだ」

「そんなのあるわけないでしょ!」わたしムカムカしてきちゃったの。帽子屋さんと三月ウサギは「しーっ!しーっ!」って落ち着かせようとしてたけど、ヤマネはもう拗ねちゃってた。

「だまって聞いてられないなんてどうかしてるし、それならこの話も勝手にめでたしめでたしにすればいいだろ」

 

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「やだ、おねがい続きを話してください!」こうなったらわたしもしゅんとして下手にでる。

「もうジャマしないから、うん、あるあるそういう井戸もあるよ、きっと」

「4基じゃない、1基!」ヤマネはすっかり怒っちゃった。それでも話は続けてくれた。

「まだ小さな三人姉妹は技術を覚えているところで、つまり・・・」

 

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「ビジュツ?なにを描くの?」約束のこともうすっかり忘れてた。

そしたらヤマネが、「水あめ汲みのギジュツ!」ってそっこーで返して、もう考えるのやめたみたい。

 

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「きれいなカップがいいな」つぎに口を挟んだのは帽子屋さんだった。「よし、みんなひとつ隣へ!」

でもって、言った通りに席をひとつ移動する。ヤマネがそのあとに続いて、三月ウサギはヤマネのいた席について、わたしも嫌だったけどしかたなく三月ウサギのいた席に座った。つまり帽子屋さんだけじゃん、この席替えで得したの。わたしの席なんて前のに比べたらほんと最悪、だって三月ウサギがミルクのつぼを皿にひっくり返して行ったんだもん。

 

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もうヤマネの機嫌を損ねたくなかったから、わたしはすごく気を遣った。

「でもわかんない、その技術で水あめをどこから汲み出すの?」

「井戸から水を汲み出すだろ?」答えたのは帽子屋さんだった。「だったら水あめの井戸からは水あめを汲み出せると思うが、どうだね、なぜなぜちゃん?」

 

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「でも3人は井戸の底で暮らしてるんでしょ?」ヤマネに向かって聞く。帽子屋さんは無視。

「もちろんそうだよ、そこそこいい暮らしだよ」

答えを聞いたらますます頭こんがらがっちゃってくる残念なわたし。だからもうしばらく口を挟むのはやめて続けてもらうことにした。

 

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「3人は技術を覚えているところで」ヤマネは話を続けたけど、あくびもするし、目もこするし、いまにも寝そうになってる。「3人はありとあらゆるものを汲み上げたんだ、マ行ではじまるあらゆるものを」

「なんでマ行?」ってわたし。

「マ行じゃ悪いか?」って三月ウサギ。

なにも言い返せない。

 

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ヤマネはもう目をつぶってうつらうつらしてた。でも帽子屋さんにつねられて「痛ッ!」って叫んで目を覚ますと、また続きを話しはじめたの。

「マ行ではじまるものだから、たとえばマウストラップとか、三日月とか、昔の思い出とか、諸々なるものとか、ほらその他諸々なんて言ったりするときのね、でも諸々なるものをわざわざ汲み上げるのを見たことなんてある?」

 

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「ええっと、そんなこと聞かれたってわたし・・・」ほんと頭がクラクラしてくる。「わかんないけどたぶん・・・」

言いかけたところに「わかんないなら黙ってな」って帽子屋さんがさえぎってくる。

 

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わたしこんな失礼な扱いにもうガマンできなくなって、もうほんと嫌すぎて席を立ったの。そのとたんにヤマネが寝落ちして、他の二人もわたしが出て行こうがお構いなしなんだもの、一回か二回は振り向いてみたよ?もしかしたら呼び戻してくるかもと思ったから、でも最後に振り向いたときには、二人はヤマネをなんとかティーポットに押し込もうとしてた。

 

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「もう死んでもあんな会出ないから!」って吐き捨てて、わたしは森の中に分け入っていった。「あんなバカみたいなお茶会生まれてこのかた初めてよ!」

 

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そう吐き捨てたとき、一本の木にドアが付いてるのを見つけたの、中に入れそうな感じ。わー、ヘンなの!でも考えてみれば今日はなにもかもがヘンなんだから、中入っちゃおうよ。ここにいるよりはまだマシでしょ。というわけで、おじゃましまーす。

 

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そして気づいたらまたあの長い廊下にいたの。そばにはガラスのテーブルもある。今度はうまくやれるはず!って自分に言い聞かせた。まずは金ぴかのちっちゃい鍵を拾って、それからお庭に出るドアの鍵を開けて、あとはキノコをちょっとずつかじって(まだポケットにひとかけら残してたんだ)身長を30センチくらいにして。

 

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そうして小さな廊下を抜けたら、ついにきた、あのかわいいお庭に到着!光かがやく一面のお花のじゅうたんとひんやりさわやかな泉のお庭に!

 

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(第07回 了)

 

 

* 『アリス失踪!』は毎月09日に更新されます。

 

 

 

 

 

 

■ 予測できない天災に備えておきませうね ■