小説ジャンル越境作家、仙田学さんの新連載小説『ツルツルちゃん 2』(第04回)をアップしましたぁ。『第二章 ふらのスペシャル★ランチボックス(前編)』です。イケチンは転校早々、超絶美少女〝ふら〟ちゃんの手作り弁当をプレゼントされるのですが、なぜか絶賛スルーしちゃうやうです。ん~もったいない、のかな(爆)。

 

文学金魚ではラノベを掲載していただいていますが、仙田さんは『盗まれた遺書』(河出書房新社)という純文学作品集を刊行しておられます。処女作には作家の資質が鮮やかに表現されていると言いますが、仙田さんの『盗まれた遺書』からもそれはうかがえます。『盗まれた遺書』は純文学と言っても、作家の実体験や心象をひたすら語るいわゆる〝純文学〟ではありません。プロットを立てることができる作家さんですが、そのプロットの立て方が特徴的です。

 

文学業界では純文学+(優れた)プロットの作品を中間小説と呼んだりします。作家は純文学でデビューしたとしても、なんやかんや言って中間小説から大衆小説へと幅を広げていかないと、じょじょに尻すぼみになってしまふ。当たり前ですが作家固有の実存的傷をテーマにした小説を、そうそう簡単に量産できるわけがありません。また売れなければ本を出し続けることはできないわけで、純文学作家は芥川賞などのお祭り騒ぎが終わった後が真の正念場です。乱暴に言うとこの正念場のアポリアがプロットということになります。

 

仙田さんは最初からプロット能力をお持ちですが、じゃあそれが中間小説や大衆小説のコードにピッタリ当てはまるかと言うと、そうではないように思います。仙田さんは読むことと書くことが一体化したようなエクリチュールをお持ちで淫するようなテキストをお書きになります。そのテキストの網目から、どこか妖しい未知の世界を強く欲望なさっている気配があります。その欲望の強さが、プロットとなり作品世界を牽引しているのかもしれません。

 

このような〝仙田ワールド〟とも呼べる独特の世界観は『ツルツルちゃん』でも表現されています。是非『盗まれた遺書』も読んで『ツルツルちゃん』と比べてみてください。今後もうっすらとした形であれ純文学や大衆文学という小説内ジャンルは残るでしょうが、その質がどんどん変わっていることが実感できると思います。

 

 

仙田学 連載小説 『ツルツルちゃん 2』(第04回) pdf版 ■

 

仙田学 連載小説 『ツルツルちゃん 2』(第04回) テキスト版 ■

 

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー開催(新人支援プロジェクト)

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Web文芸誌のパイオニア 総合文学ウェブ情報誌文学金魚は、文学金魚執筆者によるシンポジウムと参加者の自由な質疑応答による参加型セミナーを開催します!。

 

日時2016年06月18日(土曜日)

開始時間午後03時30分~

場所近日中に発表します

参加費3,500円

懇親会費(オプション):2,000円

* セミナー修了後に懇親会を開催します。参加はご自由です。

 

テーマ ■

【テーマ】ジャンルの越境

純文学ラノベ、ロマンチック・ミステリ、純文学ホラー、自由な物語詩など、従来の文学ジャンルとは異なるオルタナティヴな文学を創り出すことを目指します。

【司会】

山田隆道(作家・TVコメンテーター)・小原眞紀子(詩人・東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師)

 

プログラム(予定)■

シンポジウム

第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について

三浦俊彦(作家・東京大学大学院教授)

遠藤徹(作家・同志社大学教授)

第二部 ラノベと(純)文学について

仙田学(作家)

西紀貫之(作家・フリーライター)

リード小説大賞決定!

山田隆道(作家・TVコメンテーター)発案のリード小説(詳細は下記または『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)の大賞を決定し、大賞・奨励作については文学金魚への作品掲載を検討(バックアップ)します。

第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介

懇親会

いけのり(占い師・エッセイスト)の占いコーナーなど。

 

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー(新人支援プロジェクト)の趣旨

・才能ある若い作家の作品が発表できない、キャリアのある作家なのに一番出したい本にかぎって出ない、学者の卵の奨学金ですら返還義務があるなど、現在ではさまざまなジャンルが細分化され、文化間の交流がなくなっています。

・こんな時代だからこそ、文学金魚は創作者と読者、ジャンルとジャンルを繋ぐメディアとして誕生しました。

・セミナー参加者は新しい文学と出版カルチャー誕生の当事者・目撃者になれるかも!

・読むことと書くことの、あのワクワク感をみんなで取り戻そう!

 

【リード小説とは ~あなたの〝リード小説〟大募集!~】

・リード小説とは、あなたがすでに書いた、あるいはこれから書こうとしている未発表オリジナル小説の大筋やセールスポイント等をまとめた、映画でいえば、予告編です。

・文学金魚大学校第01回セミナーのお題として、書き下ろしリード小説をツイッター上で大募集します。完成原稿があるかどうかは問いません。

・選考は山田隆道(『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)が行います。講師の文学金魚連載作家陣も選考に加わります。リード小説から作家デビューの扉が開かれるかも。

・試されているのは自己プロデュース能力です。気楽に楽しんでください!

 

【総合文学ウェブ情報誌文学金魚について】

・文学金魚はジャンルの垣根を取り払い、文化融合的な状況の中から新たな日本文化を創・出することを目指します。

・セミナー参加者は楽しいお題で盛り上がるもよし、懇親会で人脈を広げるもよし。新たな文学シーン誕生のワクワクする瞬間、その当事者・目撃者になれるかもしれません。

・今は積極的に自己アピールし、様々な方法で作家としての活路を切り開いてゆける時代です。ネットと紙出版のインタラクティブな関係性にリアルな人間の息吹きを吹き込んで、文学カルチャーのホットスポットを創り出そう!